新型50系プリウスの評価・口コミまとめ 内装編
「未来的」という「懐古主義」
新型プリウスの内外装デザインは未来的だと言われていますが、にも関わらずどこか既視感があるのは、それが語り尽くされた未来の姿をモチーフにしているからだと思います。思い切ってレトロフューチャーなデザインにした方がよかったかもしれません。
とは言え質感が向上した内装は、先代30プリウスを確実に上回る出来です。とくにシートの評価がすごく高いですね。詳しくは以下のまとめをご覧ください。
目次
シート
スポーティな形状のシートはホールド感があり、疲れにくいです。合成皮革のシートは質感・座り心地ともに良いらしいので、無理に本革を選ばなくてもよいでしょう。
リアシートはセンターアームレストの高さが調度良いと評判です。
低くなった運転席が合わない人もいるみたいです。腰痛持ちの人からは、乗り降りしづらいと嘆きの声が聞こえてきます。
室内の広さと使い勝手
前席は先代よりも広くなりました。
新型プリウスの後席は、実はレッグルーム(ヒップポイントから踵までの長さ)もヘッドルーム(座面から天井までの高さ)も、先代30系より縮小しています。つまり新型プリウスの後席は狭くなったのです。
50プリウスと30プリウスの後席広さ比較
LR=レッグルーム HR=ヘッドルーム
車種 | 後席LR | 後席HR |
---|---|---|
新型50プリウス | 84.8cm | 94.9cm |
先代30プリウス | 91.4cm | 95.5cm |
データの出典:edmunds.com
インパネはスイッチ類がゴチャゴチャとついていますが、使い勝手は悪くありません。
突き出ていて邪魔だったシフトレバーが低い位置に移動したため、誤って操作してしまうことが無くなりました。ただシフトレバーに手が届きにくいとの声もあり、良い変更とは必ずしも言えないようです。
赤外線カットガラスは、フロントウィンドウのガラスだけです。夏場のエアコン使用による燃費悪化が懸念されます。
インテリアの質感
内装色では、クールグレイの人気が高いみたいです。
先代のプラスチッキーな内装は影を潜め、質感はようやく普通レベルのものになったと言えます。しかしオプション込みで300万円オーバーの車にふさわしい内装かは疑問です。
インパネのデザインはトヨタMIRAIのようです。しかしホワイトのフロントコンソールトレイは、便器みたいだと酷評されています。
ラゲッジスペース
後席を倒したときの荷室容量は拡大され、寸法も先代より大きくなっています。
ただし5名乗車時の荷室は、容量こそ先代より拡大したものの、荷室寸法は奥行きと幅が先代よりも縮小しました。
50プリウスと30プリウスの荷室容量比較
車種 | 5名乗車時 | 後席格納時 |
---|---|---|
50プリウス | 502L ※1 | 1558L ※1 |
30プリウス | 446L | Not Available |
データはいずれも2WD車のもの。
※1 パンク修理キット装着車の数字。スペアタイヤ装着車はそれぞれ457L、1512Lとなる。
ナビ・電装系
メーターは見やすく綺麗なカラー液晶ですが、センターメーターなので見づらいとの声が多いです。
けれどヘッドアップディスプレイ(HUD)が、メーターの見づらさをカバーしてくれます。ナビのルート指示もHUDに表示されるので、視線移動が少なく快適です。。
純正のメーカーオプションナビには、画面が大きい9インチモデルも用意されています。iPhoneが接続可能なのも嬉しいですね。
スイッチ類の配置は、使いやすくデザインされています。エアコン操作パネルは最近スマホのようなタッチパネル式が増えてますが、プリウスはボタンとトグルなので操作しやすいです。他社も見習うべきでしょう。ただし左右独立で温度調節はできません。
しかしモード切り替えスイッチはシフトレバーの左、シートヒーターのスイッチはインパネトレイのさらに奥と、押しづらいところにあります。
オーディオの音質はそれなりですが、エアバッグ用センサーがスピーカー近くにあるため、スピーカー交換やデッドニングはできません。
ノーマルのルームランプが白熱灯で暗いので、メーカーオプションのLEDルームランプを付けた方がいいでしょう。エコを謳っているのに非効率な部分が結構あるんですよね。
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