30系ヴェルファイアの口コミ・評価まとめ ガソリン Z / Z Aエディション/ Z Gエディション/ ZA
ガソリンのZ系グレードは、V6・3.5Lの「ZA」と「ZA “Gエディション"」、直4・2.5Lの「Z」「Z “Aエディション"」「Z “Gエディション"」の5つです。
Z系グレードの特徴は、なんといってもエアロボディでしょう。ルックスで違いをアピールできるためか、ヴェルファイアの中でも人気のグレードです。
ハイブリッドにも「ZR」というエアロボディのグレードがあります。しかし車両価格の差額分の元を取るのが難しいですし、ガソリンエンジンのヴェルファイアでもリセールバリューは十分に高いです。他の車ほどには、ハイブリッドの優位性はないと思います。
画像の出典: toyota.jp
目次
インテリア
シート
「ZA」や「Z」「Z Aエディション」はファブリックシートです。「ZA Gエディション」「Z Gエディション」も、ファブリック+合成皮革になります。
ファブリックシートはやや柔らかいものの、座り心地やホールド感に問題はありません。けれど汚れを落としづらく、高級感が無いという欠点があります。なのでシートカバーをつけるオーナーさんが多いようです。
助手席スーパーロングスライドシートは、Gエディションでは選択できません。
Gエディションのエグゼクティブパワーシートの方が、2列目の快適性は向上します。ただしエグゼクティブパワーシートに純正アクセサリーのジュニアシートを取り付けると、若干シートベルトがしづらくなるそうです。
室内の質感と使い勝手
運転席周りのプラスチックが減り、質感が良くなりました。
Gエディションのステアリングには、黒木目調の加飾が施されます。
Gエディションには、大型のセンターコンソールボックスが装着されます。
Gエディション以外は、スライドドアやクォーターパネルのトリムにスパッタリング加飾がありません。なので室内がちょっと寂しい印象です。
ラゲッジスペースと小物収納
小物収納は少なめです。
助手席ダッシュボードのドリンクホルダーは、こぼれやすい容器(例えば紙コップなど)を置くと、段差を乗り越えたときに中身がこぼれることがあります。
フル乗車時のラゲッジスペースは、リアシートを一番後ろまで下げると163L、一番前まで出すと616Lです。また、サードシートを格納すれば、セカンドシートを一番後ろまで下げた状態でも、947Lの大容量が確保されています。※1
※1 いずれの数字もベルトライン(サイドウィンドウ下端)までの容積。
デッキボードを取り外すと、床下に148Lのスペースが出現します。
ナビ・電装系
インフォテイメント
ナビはディーラーオプション(以下、DOP)9インチナビで十分だそうです。
DOPナビ用の後席ディスプレイをつけると、子供が喜びます。ところがこのディスプレイ、バックミラーに映り込むという欠点があるので注意が必要です。
その他電装系
室内のLEDが暗いとの批判が目につきました。マップランプも暗いのですが、社外品は「純正LED車装着不可」のものばかりです。そしてZ系グレードのマップランプは、純正でLEDとなっています。
なので純正がLEDでも交換できるバニティランプを、明るいものに交換した方が楽です。
エクステリア
Zがつくグレードがエアロボディとなります。押し出しの強いデザインで迫力満点ですが、VOXYと差別化できていない、メッキパーツのギラギラ感がキツすぎるとの評価もありました。
フロントもリアもランプ類の位置が高く、先代より腰高な印象になったのは否めません。車高を落とすか、リップスポイラーを装着すると良いと思います。
「Z Aエディション」にはデイライトがありませんが、後付することもできるので、深刻に考える必要はないと思います。
また、「Z」および「Z Aエディション」のフォグランプはハロゲンなので、LEDのクリアランスランプとは色味がやや異なります。気になるならLEDフォグランプに交換するのも手です。
Z系グレードのフォグランプベゼルはメッキされています。アフターパーツでボディ同色のベゼルが販売されているので、メッキがイヤだという人は交換するとよいでしょう。
Z系グレードは18インチホイールが標準装備されますが、Gエディションは切削光輝加工されたものになっています。
「Z」だけは、両側パワースライドドアとバックドアイージークローザーがメーカーオプションなので注意しましょう。
パワートレイン
エンジンとギアボックス
2.5Lは走り出しがややもっさり(特にエコモードの場合)ですが、必要にして十分なパワーを備えています。高速の合流もスムーズに行えるようになり、20系のようにベタ踏みする必要はなくなりました。街乗りでは2000rpmを越えることはまずありません。
「ZA」および「ZA Gエディション」のV6・3.5Lエンジンは、登坂やフル乗車時でもグイグイと車体を引っ張っていきます。走りに余裕をもとめるなら3.5Lを選ぶべきでしょうね。
燃費
直4・2.5Lの実燃費は、街乗り7〜10km/L、郊外・高速道路12〜13.4km/Lです。
V6・3.5Lの実燃費は、街乗り6km/L、郊外・高速道路10〜10.5km/Lです。
アイドリングストップのフィーリング
復帰時の振動が気になるとの声がありました。
ハンドリング・取り回し
運動性能
リアサスがダブルウィッシュボーン化されたためか、コーナリング時の安定感が増しています。
TRDのメンバーブレースをつけると、ハンドリングがシャキッとします。
取り回し
ステアリングは軽めです。
ボディが大きいだけでなく死角も多いので、注意深く運転しなければならず気を遣います。後退時もドアミラーより、バックカメラやバックソナーの方が頼りになるほどです。
ホイールベースが長いため、巻き込みに注意しなければなりません。
メーカーオプション(以下、MOP)の「インテリジェントクリアランスソナー」は、車庫入れなどの際に障害物に接触しそうになると自動ブレーキをかけてくれます。
パノラミックビューモニターは、駐車場などで死角をカバーしてくれます。しかしパノラミックビューモニターと、「インテリジェントパーキングアシスト2」の同時装着はできません。また、パノラミックビューモニターは「T-connect SDナビゲーション」とセットで装着するしかなく、約70万円の追加出費を強いられます。
条件 | セット装備内容 |
---|---|
T-connect SDナビ非装着 | レーダークルーズコントロール |
インテリジェントクリアランスソナー | |
プリクラッシュセーフティシステム | |
T-connect SDナビ+インテリジェントパーキングアシスト2装着 | レーダークルーズコントロール |
プリクラッシュセーフティシステム | |
T-connect SDナビ+パノラミックビューモニター装着 | レーダークルーズコントロール |
インテリジェントクリアランスソナー | |
プリクラッシュセーフティシステム | |
条件を満たしている場合、それに対応したセット装備のみを選択できる。
乗り心地・静粛性
乗り心地
20系から大幅に向上しました。20系の3列目は酷い乗り心地だったのですが、リアサスがダブルウィッシュボーン化されたことで大幅に改善しています。コーナーでの揺り返しも少なくなりました。
しかし路面の悪いところでは突き上げ感があり、高級セダンのような乗り心地とはいかないようです。
静粛性
先代より静かになっています。とくにエンジンノイズはほとんど聞こえなくなりました。ロードノイズも上手く遮断されています。
安全装備
◯=標準装備 △=メーカーオプション − =設定なし
安全装備 | ZA “G" | ZA | Z “G" | Z “A" | Z |
---|---|---|---|---|---|
横滑り防止装置 | ◯ | ||||
プリクラッシュブレーキ | △ | ||||
車線逸脱警報 | − | ||||
レーンキープアシスト | − | ||||
ブラインドスポットアシスト | − | ||||
クルーズコントロール | − | ||||
レーダークルーズコントロール | △ | ||||
オートマチックハイビーム | ◯ | ||||
アダプティブヘッドライト | − | ||||
ヒルスタートアシスト | ◯ | ||||
運転席・助手席エアバッグ | ◯ | ||||
サイド・カーテンエアバッグ | ◯ |
トヨタセーフティセンスPの搭載が待たれます。
値引き額・中古車動向
値引き額
値引き対象 | ZA “G" | Z “G" | Z “A" |
---|---|---|---|
車両本体 | 16.3 | 27.4 | 14.5 |
オプション | 10.0 | 9.4 | 13.5 |
単位は万円。
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