新型シエンタの評価・口コミまとめ デザインだけで食わず嫌いはもったいない!
新型シエンタが売れまくっている!?
新車見積ランキング、シエンタが3か月連続トップ…オートックワン9月
初めて新型シエンタを見たときには「絶対売れないだろ、これ……(特に日本では)」と思ってたんですが、意外にも好評価なようです。特に乗り心地の評価が高いみたいですね。
とはいえ問題が無いわけではありません。詳しくは以下のまとめをご覧ください。
トップ画像の出典: toyota.jp
目次
インテリア
シート
3列目シートの座り心地は、先代から大幅に改善されました。ただし広さは無いので、緊急用なのは相変わらずです。3列目のシートバックは垂直に近いので、長時間はきつそうですね。
シートバックや座面のクッションの薄さが気になる人は、「G」グレードの上級ファブリックを選ぶと多少は改善するみたいですよ。
ただシートのサイズ自体が小さめなのは、ボディサイズの都合上、諦めるより他なさそうです。
室内の広さと使い勝手
1列目・2列目ともに、足元の収まりは良いです。
ただフリードと比較して、天井がやや低めに感じられます。低床化に関しては、やはりホンダに一日の長があるということでしょう。
センターコンソールの張り出しが大きく、運転席から助手席側に移動しづらいのは不便ですね。
インテリアの質感
この価格帯の車としては平均以上の質感ですが、ドアの内張りが布じゃなくなったのは残念ですね。
小物収納
助手席アッパーボックスは中敷きがラバー製になっており、入れた物が滑りにくいです。
しかしシートアンダートレイが無くなるなど、運転席周りの収納が減ったのは問題ですね。防犯のためなのかもしれませんが、最近の車は小物収納を減らしすぎだと思います。
ラゲッジ容量とシートアレンジ
3列目格納時のラゲッジ容量は576リッターですが、ライバルのフリードは672リッターもあります。後発の新型シエンタには、これを上回ってもらいたかったのですが……。
3列目使用時は152リッターと、同条件のフリード(142リッター)をわずかに上回っています。コンパクトミニバンの場合、3列目使用時のラゲッジ容量が小さくなるのはしょうがないですね。
シートアレンジでの問題点
新型シエンタのシートアレンジで問題なのは、3列目を収納するときに2列目を跳ね上げなければならないことです。
3列目シートはスライドしません。つまり3列目を出してあるときには少しだけ荷室を拡大することはできず、2列目を跳ね上げていちいち収納しなければなりません。ちょっと面倒ですね。
ナビ・電装系
メーター周り
ステアリングホイールの上部にメーターがあるので、見やすくていいですね。
ナビ・バックモニター
ナビレディパッケージだけではバックカメラにガイド線が出ないので注意しましょう。ディーラーオプションの「工場装着バックカメラ用ガイドキット」が、別途必要になります
スイッチ・レバー類
ステアリングスイッチに照明が無いのはいただけません。ワイパーレバーにスイッチが隠れてしまって見えないのも問題です。
先代の運転席にあった助手席オートパワーウィンドウスイッチは、廃止されてしまいました。
アクセサリーソケット
助手席のオープントレイにあるので、運転席側から使いづらいです。
エクステリア
外装のデザインと質感
特徴的なデザインの部分(涙もしくはモミアゲ部分のこと)が樹脂製なので、経年劣化で白っぽくなる懸念があります。
ならフレックストーンを選ぼう……と思っても、ボディ本体色との色の組み合わせが自由に選べないんです。
色の組み合わせを自由に選ぶには、ガーニッシュセット(10万円)を買うしかありません。
ヘッドライト
LEDランプパッケージにしても大して明るくならないのは残念ですね。メリットといえばフォグランプがつくことくらいでしょうか。
サイドミラー
室内のオレンジ加飾ラインが、サイドミラーに映り込んでしまうのは問題です。
エンジン・燃費
実燃費
ハイブリッドは街乗り17~18km/L 、高速道路21~22km/L。ガソリンは街乗り10〜12km/L、高速道路14〜17km/Lと良好です。ちょい乗りせず高速主体の人なら、ハイブリッドはいらないかもしれません。
パワー・トルク
ガソリン車はトルクが少なく、高速の合流などではアクセルを強く踏み込む必要あります。坂道ではエンジンが唸るばかりで進みません。ハイブリッドでもECOモードはパワー不足です。
アイドリングストップのフィーリング
復帰が早く違和感がありません。
ハンドリング・取り回し
走行性能
ロールは大きめですが、低床のため安定感があります。
小回り・取り回し
標準の15インチホイールでは最小回転半径5.2mですが、オプションの純正16インチホイールでは5.8mになってしまいます。
モデリスタの17インチホイールを履いても、最小回転半径は5.2mのままとのことです。オフセット次第では実現可能な数字ですが、購入の際は一応確認した方がよいでしょう。
電動パワステのフィーリング
軽すぎず重すぎず、丁度よいみたいですよ。
視界
低床化しドライビングポジションが低くなったため、視界はそれほど良くないみたいです。
ダッシュパネルの高さも、圧迫感を生み出す要因になっているようですね。
左折時などにフロントガラスを斜めから見ると、景色がゆがんで見えることがあります。
新型シエンタの乗り心地・静粛性
路面からの突き上げ感・ボディのガタピシ感
乗り心地の評価は非常に高いです。高いボディ剛性が、乗り心地に良い影響を与えているのでしょう。ちなみに16インチの乗り心地も、15インチと大して変わらないみたいですよ。
騒音・振動
15インチ・16インチのどちらでも、ロードノイズがうるさいです。これはエコタイヤのせいでしょうね。純正装着のブリヂストンECOPIA EP150は、ロードノイズがうるさいと酷評されているタイヤです。ヨコハマタイヤのBlue Earthあたりに変えれば、大きく改善されると思われます。
エンジン音は静かです。低回転での静粛性に優れているので、普通に走る分には問題ないでしょう。
新型シエンタの安全性
◯=標準装備 △=メーカーオプション −=設定なし
名称 | 装備 |
---|---|
横滑り防止装置 | ◯ |
衝突被害軽減ブレーキ | △ |
クルーズコントロール | − |
車線逸脱警報 | △ |
レーンキープアシスト | − |
ブラインドスポットアシスト | − |
ヒルスタートアシスト | ◯ |
運転席・助手席エアバッグ | ◯ |
サイド&カーテンエアバッグ | △ |
値引き額・中古車動向
平均値引き額(万円) | |
---|---|
ハイブリッド本体 | 12.2 |
ハイブリッドOP | 10.9 |
ガソリン本体 | 8.5 |
ガソリンOP | 7.5 |
中古車動向
未登録の新車や登録済み未使用車(いわゆる新古車)がそこそこ出回っているので、納期待ちがイヤだという人は狙ってみるのもアリです。
リクルートのカーセンサーだと、検索結果ページのトップにある条件設定(スマホの方は同ページのメニューバーにある「絞り込み」内)に「新車物件」や「登録済み未使用車」の項目があるので、車探しが捗ります。見積もりも無料です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。コンパクトミニバンに興味のある方は、以下の記事もぜひご覧ください。