ホンダ新型シビックタイプR(2017)の全貌が明らかに スペック、価格、発売時期の詳細
新型シビックタイプRの市販バージョンが、ジュネーブ・モーターショーでついにワールドプレミアされました。
今回はホンダが「史上最速のタイプR」だと胸を張る、新型シビックタイプRの詳細をお伝えします。
新型シビックタイプRのエクステリア
新型シビックタイプRのインテリア
センターコンソールのタッチスクリーンは7インチで、Hondaのナビゲーションシステムが組み込まれています。
Android AutoとApple CarPlayにも対応しているはずです。
12スピーカー・出力540Wのオーディオも標準装備されます。
タイプRならではのインテリアとしては、ホールド性を増したスポーツシート、本革巻きのステアリングホイールとシフトブーツ、アルミ製のシフトノブとスポーツペダル、タイプR専用メーターと、センターコンソールのタイプRプレート(シリアル入り)などです。
新型シビックタイプRのエンジン・トランスミッション
2.0L・直列4気筒VTECターボは、最高出力310ps(6500rpm)、最大トルク400Nm(2500-4500rpm)を発生します。
ギアボックスはブリッパー(自動で回転合わせしてくれる機能)付きの6速MT。
シングルマス・フライホイールは、先代タイプR比で25%軽量化されています。
また、ファイナルギア比もローギアード化され、加速力が高められているそうです。
新型シビックタイプRのシャシー
新型で大きく改良されたのはシャシーです。
駆動方式こそFFのままですが、専用のスプリング・ダンパー・ブッシュ類が与えられ、ロワーアームやステアリングナックルはアルミ製に変更されています。
この新しい「デュアルアクスルフロントサスペンション」によって、トルクステアの軽減とコーナリングスピードの向上が達成されました。
フロントのアダプティブ・サスペンションも、新たにスリー・チャンバーのダンパーに変更されています。
可変ギア比の電動パワステもリチューンされました。
デフはヘリカルLSDです。
タイヤはコンチネンタルのコンチ・スポーツコンタクト6で、サイズは245/30R20となります。
ブレーキはブレンボの4ポットキャリパーで、ディスクローターはフロント350φ、リア305φです。
ボディは捻り剛性で38%、曲げ剛性45%も強化されています。
車体接合部全体への構造用接着剤を塗布や、超高強度鋼を車体の14%に使用するなどして、剛性をアップさせたそうです。
軽量化にも抜かりはなく、ボンネットはアルミ製で、先代タイプRに対し16kg軽量化されています。
剛性アップと軽量化を両立するという、大変な仕事をホンダはやってのけたわけです。
運転モードは「コンフォート」「スポーツ」「+R」の3つ。
ステアリングや6速MTのブリッパー制御、スロットルレスポンス、アダプティブダンパー、VSA(横滑り防止装置)などの振る舞いを変更できます。
新型シビックタイプRの価格・発売時期
米国での発売は2017年の春、英国では6月を予定しています。
エンジンの生産はアメリカ・オハイオ工場で、組み立てはイギリス・スウィンドン工場で行われるそうです。
NSXもそうですが、こういったハイパフォーマンスカーが日本で生産されなくなったのは残念ですね。
米国価格は30,000ドル台半ばになるとのことです。
英国価格は32,000ポンド(£1=¥140換算で、448万円)と言われています。
500万円オーバーだった先代よりは、多少安くなるかもしれませんね。
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