フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「T-Roc」に、なんとカブリオレ追加!?
フォルクスワーゲン(VW)のT-Rocは、ゴルフ7.5をベースとするコンパクトSUV「T-ROC」です。
2017年8月にワールドプレミアされました。
そのT-Rocに、なんとカブリオレが追加されることが明らかになりました。
開発車両が既に公道でテストを行っているので、発売は時間の問題でしょう。
VWはフルモデルチェンジする新型トゥアレグやティグアン・オールスペース、ポロベースのサブコンパクトSUV「T-Cross」も開発するなど、SUVのラインナップを拡充すべく躍起になっています。
T-Rocは、日本で使うにはジャストなボディサイズ(全長4,234mm、全幅1,819mm、全高1,573mm)なので、早期の日本導入が待ち望まれていますが、流石にカブリオレはあまり売れないでしょうね。
このページではT-Rocについて現在判明している情報をまとめています。
更新情報
ティザー画像と古いスパイショットを削除し、T-Roc カブリオレのスパイショットを追加しました。また、ページ内の記述を最新の情報に更新しました。(2018/10/09)
正式発表されたエクステリア画像とインテリア画像を追加し、エンジンと価格の情報を更新しました。(2017/08/24)
エクステリアのティザー画像と、インテリアのティザー画像を追加しました。(2017/08/18)
エンジンの情報と、デビューの日付を更新しました。(2017/08/03)
T-ROCのスパイショットを追加し、エンジンや価格に関する情報を更新しました。(2017/04/11)
エクステリア
T-Rocカブリオレ
SUVをオープンカーにしてしまおうという試みは、これが初めてというわけではありません。
日産・ムラーノ クロスカブリオレというコンセプトカーもありましたし、ヒュンダイ・サンタフェのコンバーチブルが製作されたこともありました。
レンジローバー・イヴォーク コンバーチブルに至っては市販されています。
しかしT-Rocのような経済性が重視されるセグメントにおいて、SUVのオープンカーが受け入れられるかはわかりません。
このクラスだとそもそもクーペSUVですら存在しませんから、かなりチャレンジングな1台だと言えるでしょう。
筆者としてはVWのチャレンジを応援したいですね。
T-Roc
T-Rocコンセプト
T-ROCのボディサイズ
各部寸法(mm) | |
---|---|
全長 | 4,234 |
全幅(ドアミラー含む) | 1,819 |
全高 | 1,573 |
ホイールベース | 2,603 |
出典: volkswagen.co.uk
車重はガソリン車が1,270kg、ディーゼル車が1,395kgとなっています。
サイズ的にはホンダ・ヴェゼルやトヨタ・C-HR、マツダ・CX-3などとほぼ同じサイズですから、T-Rocは日本で使うならベストサイズのSUVと言えるでしょう。
また、アウディ・Q2と同じく、ホイールベースは約2.6mという長さです。
よって後席の広さにも期待できます。
インテリア
T-Rocコンセプトのインテリア
エンジン
排気量(L) | 燃料 | 出力(ps) | トルク(Nm) |
---|---|---|---|
1.0 | ガソリン | 115 | 200 |
1.5 | 150 | 250 | |
2.0 | 190 | 320 | |
1.6 | ディーゼル | 115 | 250 |
出典: volkswagen.co.uk
エントリーグレードには、1.0リッター・直列3気筒が搭載されます。
115psを発生する直噴ガソリンターボです。
主力となるのは1.5リッター・直列4気筒の「TSI Evo」となります。
ライトサイジング・コンセプトに基づく最新の直噴ガソリンターボエンジンで、パワーは150psです。
また、最もスポーティーなグレードには、190psの直噴ガソリンターボエンジンと、4WDの「4MOTION」が搭載されます。
ディーゼルのTDIは、今のところ1.6リッターだけです。
2.0リッターもラインナップされると言われていますが、どちらにしろ日本には導入されないでしょう。
ゴルフがベースということで、GTEのようなプラグインハイブリッドや、GTIやRのようなスポーティーグレードが追加される可能性が高いです。
ただしローンチ時点でのアナウンスはありませんでした。
また、48ボルトのマイルドハイブリッドシステムも搭載される予定です。
トランスミッションは7速DSGが基本となりますが、6速MTも用意されます。
ただし日本はAT比率が極端に高い国なので、MT仕様のT-ROCが導入されることはまずないでしょう。
T-Roc R
ゴルフなどと同様に、T-Rocにも「R」グレードが追加されるようです。
T-Roc Rの最新情報は別記事にまとめましたので、詳しくは以下のリンク先をご覧ください。
VW T-Roc R 新型SUVに最速グレードの「R」が追加される! | 車知楽
シャシー
MQBプラットフォームが用いられます。複数のモデル間でコンポーネントを共有し、多くの車種を低コストに開発できるこのモジュラー・プラットフォームの存在が無ければ、T-ROCという車自体が企画されていなかったかもしれません。
2.0リッター以外のエンジンに関してはFFのみです。
VWが誇る4WDシステム「4MOTION」は、今のところ上級グレードの「SEL」と「R-Line」のみで展開されています。
ちなみにティグアンの場合は、販売台数の70%が4MOTIONとなっているそうです。
T-Rocの4MOTIONを上級グレードだけに設定するのも、4WD人気に裏付けられた強気なマーケティングの表れでしょう。
価格・発売日
ヨーロッパ時間の8月23日(日本では8月24日早朝)に発表されました。
ヨーロッパでの発売は2017年末だと言われています。
ただしアメリカでは2019年まで発売されないのだとか。
アメリカ市場ではミッドサイズ以上のSUVが主流ですし、排ガス不正の影響もあるでしょう。
日本でも排ガス不正で販売が落ち込んでいるものの、それでも輸入車販売2位をキープしているので、日本導入は米国よりも早いはずです。
サイズ的には日本に最適なモデルなので、販売テコ入れにはベストな車種といえます。
volkswagen.co.ukによると、英国での販売価格は18,955~26,640ポンドです。
記事更新時点のレートだと1ポンド=148円なので、単純換算だと約280.5~394.3万円となります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。