デイリーF1ニュース(2017年11月21日)F1マシンにHaloを搭載するのは至難の業
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- F1マシンにHaloを搭載するのは至難の業
- ホンダ「ようやくまともなレベルになった」
- トヨタ、2018年もLMP1に参戦することを確約
それではご覧ください。
F1マシンにHaloを搭載するのは至難の業
F1では来季から頭部保護デバイスのHaloを装着しなければなりませんが、その搭載にチームは苦戦しているようです。
ウィリアムズの最高技術責任者(CTO)であるパディ・ロウが、F1マシンにHaloを導入することの困難を訴えています。
「車に搭載するのは、ビッグプロジェクトだよ」とロウ。「われわれはまだそれに取り組んでいる。導入するのは非常に難しい」
「耐荷重量が非常に大きいので、空力よりも構造に対する影響の方が大きい」
「私の推測では、パフォーマンスにも影響してくるだろう。多分最大の問題は、どれだけ効率的にこの荷重に耐えうるマウントを設けるかということだ。この問題を解決するために、どのくらいの重量を費やさなければならないか? 全て(の問題)は重量だよ」
来季のマシンパフォーマンスは、Haloが鍵を握るかもしれません。
Haloをできる限りスマートな方法で搭載したチームが優位に立つことでしょう。
Source: Halo integration “quite difficult" for teams – Lowe | motorsport.com
ホンダ「ようやくまともなレベルになった」
フェルナンド・アロンソから「来季のトロロッソが心配だ」と言われてしまったホンダエンジンですが、同社のF1プロジェクト総責任者である長谷川裕介の見解は、アロンソとは全く異なるようです。
「モンツァ以来、われわれのパッケージとエンジン性能はまともなレベルにある」と長谷川は主張しましたが、それには前提条件があることも認めています。
「それはサーキットの特性に依存しているが、ウイリアムズ、フォース・インディア、ルノーとほぼ同レベルの性能を発揮し、ブラジルでは現在のエンジン性能を最大限に引き出すことができ、それらはとても励みになった」
「パワーの観点からすると、われわれは他のエンジンに少し遅れている。ギャップは縮まりつつあるが、まだ追いついてはいない」
F1マシンでのオーバーテイクは、例えDRSがあっても難しいのが現実です。
ルイス・ハミルトンは、1.5秒ほどのラップタイム差が無いとオーバーテイクできないと語っていました。
アロンソのマクラーレン・ホンダが、フェリペ・マッサの駆るウィリアムズ・メルセデスを抜けなかったのは事実なものの、最高速はホンダの方が速かったわけですし、アロンソが言うほどの差は無いと考えるのが妥当でしょう。
Source: Hasegawa: We’re almost at a decent level | pitpass.com
トヨタ、2018年もLMP1に参戦することを確約
今年限りでポルシェが撤退するWEC(世界耐久選手権)ですが、トヨタは参戦を継続します。
トヨタは今季もル・マン24時間レースを制することができず、WECでもシリーズタイトルに手が届きませんでしたが、全8戦中5勝を上げるなど、シーズンを通してみると、ポルシェに対して優位にレースを展開できたといえるでしょう。
ポルシェに続きトヨタも撤退するのでは? という噂もあったものの、ようやく参戦が確約されました。
10月のWEC富士ラウンドで発表されるはずがここまで遅れたということは、内部で何かゴタゴタがあったのかもしれません。
サルテ・サーキットでポルシェをやっつけられなかったのは心残りですが、来年こそは長年の悲願を達成してもらいたいものです。
Source: Toyota confirms return to WEC in 2018 | en.f1i.com
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