デイリーF1ニュース(2018年1月4日) エンジン年間3基制限はメルセデスとフェラーリに有利

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最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース
本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • エンジン年間3基制限はメルセデスとフェラーリに有利
  • メルセデス「エンジンの信頼性は常にギリギリ」
  • エクレストン「新オーナーに嫌われている」

それではご覧ください。


エンジン年間3基制限はメルセデスとフェラーリに有利

2018年からエンジンの年間基数制限が3基となり、2017年の4基からさらに厳しくなりました。
しかしこれについて昨年かぎりでホンダのF1プロジェクト総責任者を勇退した長谷川裕介氏が苦言を呈しています。

「非常に厳しい」と長谷川氏。「(エンジンの基数制限に関して)私たちだけでなく、ルノーも困難を抱えていた。(3基制限は)リーズナブルだとは思わない。技術的な観点からすると、それは難しい」

「2000rpm下げればレースを終えることはできるものの、ポイントは得られない」

3基制限ということは、新しいエンジンを導入するチャンスが2回しかないことを意味している。よって最初に良いエンジンを導入する必要があるが、そうでなければ新エンジンを投入するチャンスは2回しかない」

「コストを制限することは重要だが、F1は技術的な挑戦だ。何らかの(技術的な)改善を証明できないかぎり、F1にとどまる意味はない」

最初のエンジンが重要だということは、2月末の冬季テストの結果が、シーズン全体の行方を占うものになりそうですね。
それでもエンジンパフォーマンスで現在先行しているメルセデスとフェラーリが有利なことに変わりはないでしょうけど。

Source: Aston Martin attracting interest from several Formula 1 teams | autosport.com

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メルセデス「エンジンの信頼性は常にギリギリ」

メルセデスエンジンといえば、現在のグランプリ界で最もパワフルで、最も壊れにくいエンジンだと思われていますが、メルセデスのエンジン・チーフ・エンジニアのフィル・プリューによると、意外と余裕は無いのだそうです。

「正直なところ、パワーユニットのパフォーマンスを最大限引き出すために、私たちは常にギリギリを追求しています」

「パワーユニットのパワーを落として信頼性を上げるのは簡単です。私たちはそうしたいとは思いません。それではチャンピオンシップで勝つことはないでしょう」

「私たちはペナルティを受けず、基数制限内でチャンピオンシップを通過できるように、ハイブリッドシステムからより多くの走行距離を引き出し、エンジンからどのように多くの燃費を引き続き取り出すことができるかを理解し、現在の限界を理解するのに忙しくなるでしょう。そしてエンジンが可能である全てのパフォーマンスレベルを実現します」

プリューはエンジンの信頼性に関する作業を「永久に終わらない」と語っています。
現在のレギュレーション下で信頼性を確保するのは、並大抵のことではないようです。

Source: Mercedes Formula 1 team always 'at the edge’ with reliability | autosport.com

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エクレストン「新オーナーに嫌われている」

かつてはF1界を支配していたバーニー・エクレストンも、いまやリバティ・メディアから煙たがられる存在になってしまいました。
一応、まだF1の名誉会長なのですが。

「私の後継者は、もうトラックで私を見たくないと感じている」とエクレストンは語っています。

彼がリバティ・メディアと反りが合わないのは、スポーツマーケティングの手法に一家言あるからかもしれません。

「チームが自分たちで市場を開拓し、プロモーターがイベントを促進することが重要だ。FOMがサードパーティとして競合する場合には、紛らわしくなる」

リバティ・メディアは独自にイベントやSNSへのアプローチを行っていますが、それが開催地のプロモーターがやることと競合していては意味がありません。

たとえば昨年はロンドンで大規模なF1イベントが行われましたが、2016年と比較するとイギリスGPの観客動員数は減ってしまいました。
イベントに参加することで満足してしまい、わざわざレースを見に行くのを止めてしまった人もいるでしょう。
プロモーターが主体となるべきというエクレストンの意見には、一理あると思います。

Source: Ecclestone 'no longer feels wanted at Grand Prix races’ | en.f1i.com

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