デイリーF1ニュース(2018年1月15日) プロスト「今のF1エンジンは高くない」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- プロスト「今のF1エンジンは高くない」
- トッドFIA会長「コストキャップ制度は無理」
- ディ・レスタ「フォーミュラEに興味」
それではご覧ください。
プロスト「今のF1エンジンは高くない」
新エンジンルールの導入によってさらなるコスト削減を図ろうとしているF1ですが、ルノーのアドバイザーであるアラン・プロストは、すでにコスト削減が進んでいると主張しています。
「2001年のルノーエンジンは2800万ドルだった。そして2002年には3000万ドルのコストがかかっていたが、チームは生き残った」とプロスト。
「今日、われわれのエンジンは1500〜1700万ドルの間であり、エンジンメーカーはコストを削減しつつ、さらに複雑なエンジンを導入した」
しかしコスト削減自体に反対しているわけではなりません。
コスト削減のやり方に問題があるとプロストは考えています。
「MGU-Hを除去し、エンジンを簡素化してコストを削減するのはいいことだ。しかし空力のような他の領域のテクニカル・ルールについて話すよりも、予算制限について話しているのならば、すべてが不透明になる」
Source: Too expensive, an F1 engine? Prost doesn’t agree… | en.f1i.com
トッドFIA会長「予算制限は難しい」
予算制限(コストキャップ)は、他のスポーツでは一般的な戦力均衡策です。
とくにアメリカの4大スポーツでは、当たり前のように導入されています。
チームがフランチャイズする都市の規模によって自然と収入に差がついてしまうので、それを調整しないといけないからです。
しかしF1で予算制限が上手くいくとは限りません。
F1のコストを負担しているのは、自動車メーカーという外部経済だからです。
「しばらくの間、予算の管理や予算制限について話していた」と語るのは、FIA会長のジャン・トッドです。
「それが良い動きだと私は信じているが、実際には予算の管理と予算制限が組み合わされていなければならない」
「実際のコストに影響を与えるレギュレーションを作らなければならない。単純に予算制限するだけでは機能しないと思う。これまでのどのような試みも、上手くいかなかったのだから」
結局自動車メーカーという無尽蔵の予算を注ぎ込んでくるプレーヤーにどう対処するかという問題があるので、チームの予算を制限しても、F1の外で研究開発されたものをこっそり持ち込まれると意味がありません。
よって持ち込めないようにする=実際のコストに影響を与えるレギュレーションにしなければならないということです。
エンジンを単純にするのも、その一案でしょう。
Source: Formula 1 can’t just rely on budget cap – FIA president Jean Todt | autosport.com
ディ・レスタ「フォーミュラEに興味」
ウィリアムズのシート争いに敗れたポール・ディ・レスタが、自身の心境を語っています。
「私の年齢が逆風になっているのかどうか、私にはわかりません」とディ・レスタ。
ディ・レスタは31歳、ウィリアムズのシートを得ることが濃厚なセルゲイ・シロトキンは、まだ22歳です。
ウィリアムズは酒類メーカーのマルティーニ・エ・ロッシ社がメインスポンサーです。
そしてアルコールが絡むプロモーション活動には法的な年齢の規制があるため、成熟した年齢のドライバー(例えば25歳以上)を求めていると言われていましたが、結果として選ばれたのはシロトキンでした。
今後の活動についてディ・レスタは、ウィリアムズに何らかの形で関わるようですが、フォーミュラEチームへの移籍も考えているようです。
彼はつい先日、ジャガー・フォーミュラEチームのテストに参加しました。
「ドライバーとしてはナンバー1を目標にしなければならないし、それが私のパーソナリティです」
「(フォーミュラEは)F1のすぐ下にあるチャンピオンシップであり、プロのドライバーならば誰もが興奮するものです」
ディ・レスタと関係の深いメルセデスが、2019年からフォーミュラEに参戦します。
彼は間違いなくシルバーアローのドライバーとして有力な候補でしょう。
Source: Paul di Resta: Age may have worked against me in Williams seat bid | crash.net
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