デイリーF1ニュース(2018年2月5日) ヴォルフ「オコンはペレスを上回る必要がある」

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • ヴォルフ「オコンはペレスを上回る必要がある」
  • メルセデスは「ディーヴァ」からの脱却を図る
  • マクラーレン、新型マシンは扱いやすさを重視

それではご覧ください。


ヴォルフ「オコンはペレスを上回る必要がある」

メルセデスを率いるトト・ヴォルフは、メルセデスと契約している若手のエステバン・オコンが、今年フォース・インディアのチームメイトであるセルジオ・ペレス上回る必要があると考えているようです。

昨年のオコンとペレスは度々コース上で衝突を繰り返し、コース外でも対立を繰り返していました。
これについてヴォルフは「チームのボスとして、とても腹立たしい」と述べています。

「2台のダメージを受けた車でレースを終えるというチーム内での対立は、悩ましいことだ」とヴォルフ。

「昨年のエステバンは、強力なセルジオ・ペレス相手に素晴らしいパフォーマンスを見せた」

「今年、彼はこのパフォーマンスを改善し、次のステップに進まなければならない。彼は素晴らしく安定性があり、ミスが少なく、素晴らしいスピードを持っている」

「彼はこの点でさらに発展し、ペレスを上回る必要があるだろう」

ヴォルフとしては、メルセデスのバルテリ・ボッタスが不振に陥った場合の保険として、オコンの起用を考えているはずです。
だから発破をかけているのでしょう。
非常に評価の高いオコンですが、今年は彼のキャリアにとっての正念場になりそうですね。

Source: Wolff “bothered" by Ocon/Perez clashes at Force India | motorsport.com

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メルセデスは「ディーヴァ」からの脱却を図る

メルセデスの2017年型マシン「W08」は、パフォーマンスを安定して引き出すことが難しく、その扱いの気難しさから「ディーヴァ」と評されていました。

そのため2018年型の「W09」では、ディーヴァからの脱却を図っています。

「(性能の)境界線を押し広げ、車をできるだけ軽く、最終的にはできるだけ速く作ろうとしているため、開発は完全にシームレスではないし、スムーズに進んでいるわけでもない」と、トト・ヴォルフは実情を明かしました。

「われわれは良い冬を過ごした、と言える。実際にドラマがあったわけではないが、今くらいの時期には組織内で常にストレスにさらされている」

今年はショートホイールベース化されるのではないかと言われているメルセデスですが、彼らの開発力をもってしても、ディーヴァを封じ込めるのは並大抵のことではないようですね。

Source : Wolff hopes new W09 retains the qualities of the 'diva’ | en.f1i.com

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マクラーレン、新型マシンは扱いやすさを重視

エンジンをルノーにスイッチして心機一転、優勝戦線への復帰を目指すマクラーレンも、新型マシンは扱いやすさを重視して設計しているそうです。

「最近作られた偉大なF1マシンの多くは、ドライバーが使いやすい車だ」と語るのは、マクラーレンのテクニカルディレクターであるティム・ゴスです。

「彼らの車に非常にピーキーなパフォーマンスを与えても意味はない。われわれがやろうとしているのは、ドライバーに幅広い範囲で上手く機能するものを与えることだ」

マクラーレンは、昨年の時点からドライバーの扱いやすさを重視してエアロのデザインを行っているそうですが、直線での速度を稼ぐためにウィングを寝かせたりすることはしなかったとゴスは語っています。
ドライバーの扱いやすさを重視するのは、その方が最速のラップタイムを追求できるからなのだそうです。

しかしレースに出る目的はポイントを獲得することであり、最速を追求することではありません。
なので状況に合わせて空力をアジャストしないというのはおかしな話です。

速いマシンよりも強いマシンが勝つというのは、昨年前半戦のフェラーリを見ていれば明らかなのですが、マクラーレンの空力部門としては承服できないのでしょう。
今のマクラーレンはドライバーや空力部門など、それぞれの部署がそれぞれの立場で好き勝手やってるだけの組織に見えますね。

Source : McLaren determined to avoid 'peaky’ 2018 Formula 1 car | autosport.com

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