デイリーF1ニュース(2018年2月10日) インディカー、頭部保護用エアロスクリーンをテスト
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- インディカー、頭部保護用エアロスクリーンをテスト
- F1のCEO「フォーミュラEはストリートパーティー」
- WEC日本ラウンド、アロンソのために日程変更
それではご覧ください。
インディカー、頭部保護用エアロスクリーンをテスト
インディカーシリーズがオフシーズンテストの機会を利用して、PPG(アメリカのガラス・塗料メーカー)とともに独自に開発した頭部保護デバイスのエアロスクリーンを実際に装着し、走行しました。
F1でも昨年似たようなデザインのShieldというデバイスをテストしたことがありましたが、テストを担当したセバスチャン・ベッテルが、Sheildのせいで視界が歪み、そのせいで気分を悪くしてしまったため、結局お蔵入りになったという経緯があります。
インディカーのエアロスクリーンでは、同様の問題は出なかったのでしょうか?
テストを担当したスコット・ディクソンが、その疑問に答えてくれています。
「厚いもの(エアロスクリーンのこと)を通して見るから、そりゃあ少しは違う」とディクソン。「でも歪みは思っていたほど悪くなかった」
「奇妙なのは静けさだ。バフティング(乱気流による振動)しておらず、車は非常にスムーズだと感じた。高級車に乗っているような感じなんだ」
「しかし(問題は)クーリングだ! われわれはクーリングを必要としている、なぜならほとんど空気が入ってこないんだから」
視界の歪みはあるけれど、それほど酷いわけではないようです。
F1のものよりも左右に開いている形状なのが功を奏しているのかもしれません。
空力面での問題も無さそうです。
冷却に関しては、クールスーツなどの追加が必要でしょう。
重量増となりますが、ツーリングカーなどでは遥か昔から使われている技術ですから、導入するのはさほど難しくないはずです。
エアロスクリーンの方がHaloよりもかっこいいので、こちらの技術が世界の主流になってくれると嬉しいですね。
Source: Dixon peers through IndyCar’s aeroscreen | en.f1i.com
F1のCEO「フォーミュラEはストリートパーティー」
F1のCEOであるチェイス・キャリー氏が、フォーミュラE(FE)に対し挑発的なコメントをしています。
「私は彼が水晶玉を持っていることを嬉しく思うよ」とキャリー。
水晶玉というのは、FEのCEOであるアレハンドロ・アガグが、将来はFEがF1を上回ると発言したことに対してです。
「フォーミュラEは私たちの競争相手ではない。それは(モータースポーツの)環境という意味で、われわれ全員にとって重要なことを象徴しているが、私はそれをスポーツイベントというよりも、ストリートパーティーとみなしている」
「音楽と美味しい食べ物があったので楽しかったと人々は言うが、F1は世界中で視聴されており、われわれは新しいレベルに移行する機会を有している」
「彼らは興味を喚起してくれるので、われわれの助けになると信じているが、トップシリーズは引き続きF1であり続ける」
グリッドガールを廃止したり、ストリートレースを増やそうとしたりと、F1は明らかにFEの後追いをしています。
そしてキャリーの言う「トップシリーズとしてのF1」を支えているのは、自動車メーカーの資金と技術であって、オーナーのリバティ・メディアやFIAの力ではありません。
有力自動車メーカーがFEに逃げてしまえば、トップシリーズとしての地位すら危うくなることでしょう。
Source : Carey: 'Formula E is a street party, not a sports event’ | en.f1i.com
WEC日本ラウンド、アロンソのために日程変更
FIA WEC(世界耐久選手権)にトヨタから参戦することが決まったフェルナンド・アロンソですが、F1アメリカGPと同日開催(10月21日)のWEC日本ラウンド(開催地は富士スピードウェイ)だけは、F1を優先しエントリーを回避すると言われていました。
しかしWEC日本ラウンドの日程自体を変更するという荒技により、アロンソが参戦可能となったのです。
これにより2018年のWEC日本ラウンドは10月14日開催となりました。
しかしこの決定に対し、オリバー・ジャービスやオリビエ・プラなどが、SNS上で不満を述べています。
とくにプラは、10月10-13日に開催されるIMSAのプチル・マンと予定がかぶるため、WECかIMSAのどちらかには参戦できなくなってしまったのですから、怒るのも当然です。
FIAのこの決定には、おそらくトヨタの意向が絡んでいると推測されます。
というかそうでなければ、FIAがわざわざ日程を変更するはずがないので。
Source : Fuji WEC round given new date, opening door for Alonso to race | en.f1i.com
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