デイリーF1ニュース(2018年4月23日) シュタイナーにダリオ・フランキッティが反論

F1,デイリーF1ニュース,モータースポーツ

最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース
本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • シュタイナーにダリオ・フランキッティが反論
  • ハミルトン「メルセデスは最速のチームではない」
  • ジェームス・キーが語るハートレー加入のメリット

それではご覧ください。


シュタイナーにダリオ・フランキッティが反論

昨日のデイリーF1ニュースで、ハースの代表であるギュンター・シュタイナーが、「F1はインディカーのように低レベルなことをするな」とコメントしたことをお伝えしました。
それに対して4度のインディカー・チャンピオンにして、3度のインディ500ウィナーであるダリオ・フランキッティが、Twitter上で反論しています。


(拙訳)うーん、誰がオーバーテイクやドライバーが違いを作り出せるシリーズを見たいと望んでるかって……?

いくつかのスペックパーツと「低レベル」の間には、大きな違いがある。

にも関わらず、ハースの車は他人によって作られ、開発されていないか?

見たところ、シュタイナーの唯一の能力って……

1行目は皮肉でしょうね。
「F1は退屈だ」と、世界中のモータースポーツファンから言われているのですから。

スペックパーツの訳が「標準化されたパーツ」で合っているのか、筆者にはちょっとわかりかねます。
「明確に規定された」という意味かもしれません。
どちらの意味にしろ、速さの追求という目的以外のために投入されているパーツ=スペックパーツだと考えておけば、見当違いなことにはならないでしょう。

シュタイナーは共通エアロ(空力のスペックパーツ)にしたインディカーを「低レベルだ」と批判したわけですが、ダリオはスペックパーツ=低レベルではないと反論しているわけですね。

3行目と4行目は強烈ですね。
ハースのマシンを開発しているのはダラーラですし、今年のハース・VF-18は「白いフェラーリ」と揶揄されるほど、昨年型のフェラーリ・SF70Hに似ています。
つまりシュタイナー唯一の能力は「マシンを発注すること」だと、ダリオは言いたいのでしょう。

シュタイナーは以前にも「アメリカ人ドライバーでF1に参戦する準備ができている奴はいない」とか発言して、アメリカレース界のレジェンドたち(その中にはマリオ・アンドレッティ──1978年のF1ワールドチャンピオン──もいた)からフルボッコにされてましたね。
頻繁に舌禍事件を起こす人──日本だと政治家の麻生太郎氏とか──は、何度炎上しても治らないので、ハースは対応を考えるべきです。
オーナーの母国のレース界を怒らせても、ハース側のメリットは何もありません。

目次に戻る

ハミルトン「メルセデスは最速のチームではない」

開幕戦オーストラリアGPでは圧倒的な速さを見せながらも、セーフティ・カー(SC)に運命を狂わされたルイス・ハミルトン
バーレーンではギアボックス交換で5グリッド降格の憂き目に遭ったものの、それでも優勝したベッテルから6.512秒遅れでゴールしています。

しかし中国GPでは、フェラーリ勢にまったく歯が立たず、4位でレースを終えるのがやっとでした。

「僕たちが最速でないことは明らかだ」とハミルトン。「今週末(つまりアゼルバイジャンGP)は、メルボルン以来のパフォーマンスを失っているかもしれない」

「僕たちは現時点で2番目か3番目に速いチームだから、いくつか改善点はあるものの、それは不可能ではない」

「このチームが結束を維持し、トップをキープしたまま働き続けているのを、長年に渡って周囲に示してきたことは、素晴らしいと思っている」

フェラーリがレース巧者だとは思いませんが、どのサーキットでも扱いやすいマシンであることは確かなようです。
ピット戦略が少し裏目に出ても、ドライバーの努力で挽回できる柔軟性があります。
バーレーンのベッテル(1ストップで走りきった)は、まさにそうでした。

メルセデスはハマれば速いものの、イレギュラーな事態が発生したとき、そのままリカバリーできずにレースを終えることが多い印象です。

HAMILTON: WE’VE LOST PERFORMANCE SINCE MELBOURNE | grandprix247.com

目次に戻る

ジェームス・キーが語るハートレー加入のメリット

トロロッソのテクニカル・ディレクターであるジェームス・キーは、ブレンドン・ハートレーの洞察力に助けられているそうです。

「ブレンドンが加入して素晴らしいことは、彼の異なる物事の見方だ」とキーは言います。

「彼が燃料を節約し、タイヤを節約しなければならないときの方法、エネルギーの使い方などは、完全に新鮮なインプットだ」

「だから間違いなく価値のある洞察がいくつかある。われわれがシングルシーターのドライバーで標準的になっているアプローチをもっと取っていたら、その新鮮なインプットは無かった」

ホンダにとっても良かったと思うと、キーは語っています。
WECで2度も世界チャンピオンを獲得しているドライバーの開発能力は、やはり伊達ではないようです。

Source: Toro Rosso reveals how it profits from Hartley’s 'valuable’ insight | en.f1i.com

目次に戻る

最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。