デイリーF1ニュース(2018年5月12日) スペインGP FP3の結果

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最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース
本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • スペインGP FP3の結果
  • ホーナーがFIAの追い越し促進策を批判
  • ホッケンハイムがF1との新契約を模索

それではご覧ください。


スペインGP FP3の結果

ここ3戦はフェラーリが好調でしたが、スペインではメルセデスが跳ね馬を凌ぐスピードを見せています。

期待のトロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが10番手とまずまずのポジションにつけています。
一方、ブレンドン・ハートレーはセッション終盤に、ターン2でクラッシュしてしまいました。
かなりのハード・インパクトでしたが、ドライバーは無事だったようです。

新しいノーズを投入したことで注目されていたマクラーレンは、フェルナンド・アロンソが9番手につけているものの、ビッグ3とのタイム差はさほど変わっていません。
マクラーレンは開発陣の刷新をようやく始めたところなので、今シーズンはこのくらいの順位やっていくのが精一杯でしょう。

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ホーナーがFIAの追い越し促進策を批判

レッドブルクリスチャン・ホーナーが、FIAが来年から導入しようとしているオーバーテイク促進のためのレギュレーションを批判しています。

新エアロ規制では、ラップタイムが1.5秒ほど遅くなるそうです。
2017年にラップタイムを速くするための規制が導入されたばかりなのに、その開発成果は来年から使えなくなります。

「フロントウィングがより拡がり、異なったものとなるので、それは車の哲学を完全に変える」とホーナー。

「空気と空気が出会うポイントはフロントウィングなので、その背後にあるすべてのもの、つまりサスペンションやボディワークは、完全に一体のコンポーネントだと言える」

「われわれはコストと責任について話し合っているのに、導入されるのは全く新しいコンセプトで、何百万ポンドもの費用がかかるものだ」

オーバーテイクの減少についてホーナーは、「サーキットの性質によるものだ」とし、長いストレートを持つトラック(中国やバーレーン、アゼルバイジャン)では、数多くのオーバーテイクが起こり、良いレースが見られたとしています。

こういった批判が出てくるのは、FIAの考え方がコロコロと変わるからなんですよね。
スピードを追求してダウンフォースを増やす規制を導入するときに、車体後方の乱気流が増加することはわかりきっていたにもかかわらず、今度はオーバーテイクの少なさを問題視するというのは、いくらなんでも近視眼すぎます。

Source: Horner blasts 2019 regulation changes | pitpass.com

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ホッケンハイムがF1との新契約を模索

今年は復活したものの、また開催されなくなるんじゃないかと危惧されているドイツGPですが、ホッケンハイムリンクはF1を開催したいと考えているようです。
ただしリスクの面で条件付きですが。

「われわれは将来のレースを望んでいる」と語るのは、ホッケンハイムのマーケティングを担当するジョーン・デスケ氏です。

「しかし重要な点は、現状では(契約を)延長できないということだ」

「われわれは、われわれにとってのリスクを取る契約をしたいと思っている。これが基礎となるポイントだ。今までと同じように続けることはできない」

ニュルブルクリンクもリバティ・メディアと交渉しているのではないか? という質問に対してデスケ氏は、「彼らも同様にリスクを取ることを望んでいない。1年契約が賢い」と語っています。
F1側のリスクをサーキット側に負担させるな、ということのようです。

バーニー・エクレストンの築いたビジネスモデルは、テレビ放映権料とサーキットの開催権料、そしてスポンサーマネーの3本柱を収入源とするものでした。
しかし放映権料は視聴率の低迷、開催権料は観客動員の低迷、そしてスポンサーマネーは視聴率と観客動員の低迷を受けて、それぞれ減少もしくは横ばいです。
F1がサーキットにリスクを押し付けるのではなく、サーキットとともにどうしたら観客動員を増やせるのかを模索しなければなりません。

Source: Hockenheim seeking 'risk-free’ new contract with F1 | en.f1i.com

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