デイリーF1ニュース(2018年5月29日)ルノー、モナコでのチームオーダーを弁解
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- ルノー、モナコでのチームオーダーを弁解
- ライコネン、WRC参戦の噂を一笑に付す
- シモーネ・レスタがザウバーのテクニカルディレクターに
それではご覧ください。
ルノー、モナコでのチームオーダーを弁解
モナコGPにおいてルノー勢は、ニコ・ヒュルケンベルグが8位、カルロス・サインツが10位とダブル入賞を果たしました。
しかしサインツがピットアウト後のヒュルケンベルグに道を譲らなければ、逆にサインツが8位になっていたかもしれません。
モナコではペースによほどの差が無ければ抜けないからです。
それでもルノーがヒュルケンベルグを先行させたのは、2人のタイヤに差があったためです。
ヒュルケンベルグはウルトラソフトでスタートし、50周目にハイパーソフトに履き替えましたが、サインツはハイパーソフトでスタートし、16周目という早い段階でウルトラソフトに履き替えていました。
コンパウンドが柔らかく、しかもフレッシュなタイヤを履くヒュルケンベルグを先行させたのは、順位を上げるチャンスを少しでも高める狙いだったのでしょう。
サインツは母国スペインのメディアに対し「そもそもウルトラソフトで60周もする戦略は楽観的すぎたのではないか」と疑問を呈していますが、ルノーのボスであるシリル・アビテブールの見解は違うようです。
「ウルトラソフトよりもスーパーソフトに替えていたら、フィニッシュに向けてさらに悪化したと思う」とアビテブール。
「我々がそれをやっているとき、なぜそうしているのか不明瞭な部分があったと思うが、最終的に正しいことをしたと明らかになった」
「タイヤを読むのがとても難しいということを、我々は再び目の当たりにした。我々はニコと非常に難しいレースをするつもりだったが、突然(スタート時に付けていたウルトラソフト)タイヤが生き返った」
「我々の車とそのタイヤでは、10位でスタートするよりも11位でスタートする方が良い。同じくカルロスも、8位からスタートするより11位からの方が良かった」
「エステバン・オコンやピエール・ガスリーのような何台かの車は、ハイパーソフトでスタートする戦略を成し遂げたが、カルロスにとっての戦略はあれ以外に選択肢が無かった」
当初はルノーも、ヒュルケンベルグを50周も走らせようとは考えていなかったのでしょう。
ガスリーもハイパーソフトでロングランする計画は無く、ペースが良かったからピットインを遅らせたと語っています。
また、スーパーソフトならロングランが成功したかというと、それもまた微妙なところです。
サインツの後方には、序盤にスーパーソフトへと交換した車が多かったのですが、ペースはイマイチでした。
リタイアに終わったフェルナンド・アロンソも、スーパーソフトに履き替えたドライバーの一人ですが、ペースが悪くてガスリーに追い回されていましたよね。
Source: Renault defends Monaco strategy call that left Carlos Sainz Jr 'bitter’ | autosport.com
ライコネン、WRC参戦の噂を一笑に付す
キミ・ライコネンがトヨタとWRC参戦について交渉しているのではないかという噂が流れていましたが、彼はモナコGPでこの噂を否定しました。
「あなたがその噂を書いた女性と話せば、レースやそれ以外のものに関する知識が、あまり無いことがわかると思う」
「それは噂で、彼らのアイデアだよ」
「私がレースを休止する度にラリーに興味を示しているのは確かだが、それは秘密でも何でもない」
「とにかく、私にはそういう契約は無い。人々は物事を書くが、実際の私の問題ではない」
「ミカ・ハッキネンがそれ(ライコネンのWRC参戦)を確認したと誰かが言っていたのは、面白かったよ」
おそらくトヨタがフィンランドに拠点をおいているためにこういう噂が流れたのでしょうが、ライコネンが出場するならWRカーではなく、1クラス下のR5マシンのはずなので、トヨタから出ることはありえません。
トヨタにはまだR5マシンが無いので。
Source : Raikkonen laughs off reports he could join Toyota’s WRC team | racefans.net
シモーネ・レスタがザウバーのテクニカルディレクターに
ヨルグ・ザンダーが去ってから空席となっていたザウバーのテクニカルディレクターに、元フェラーリのシモーネ・レスタが就任するそうです。
レスタはフェラーリでチーフデザイナーとして働いていました。
ザウバーがアルファロメオと提携したことに関連する人事かもしれません。
何にせよ今回の人事により、フェラーリ色が強まることになります。
ザウバー側は「フェラーリのジュニアチーム化」を否定していますが、そうなりつつあるようにしか見えません。
Source: Simone Resta becomes new Sauber Technical Director | f1technical.net
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