デイリーF1ニュース(2018年5月13日) スペインGPがカタルーニャから移転する?

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • スペインGPがカタルーニャから移転する?
  • ヴォルフ「タイヤ構造を変えさせたは我々ではない」
  • パディ・ロウ、開発の失敗を認める

それではご覧ください。


スペインGPがカタルーニャから移転する?

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1991年以降、スペインGPはずっとカタルーニャ・サーキットで行われてきましたが、今後はマドリードのストリートコースが取って代わるかもしれません。

昨年、カタルーニャ地方は住民投票を行い、スペインからの独立を宣言しました。
これに対しスペイン政府はカタルーニャ地方の自治権を取り上げ、直接統治を開始したものの、今年行われた州議会選挙では、相変わらず独立賛成派が過半数を確保しています。

スペインGPはこのような政治的な動きに巻き込まれ、首都マドリードに移される可能性があるのです。
カタルーニャ・サーキットは州政府が主な所有者であるため、政治的な思惑から切り離すことができません。

また、F1との契約が来年で切れてしまうことも、カタルーニャ・サーキットにとっては痛手でしょう。
もちろんストリートレースの開催するのは並大抵のことではないので、おいそれとマドリードに移せるわけではありませんが、政治が絡むとコスト度外視で話が進む可能性もあります。
あまり楽観視できる状況ではなさそうです。

Source: Spanish GP boss vows to “fight like a devil” to protect race | racefans.net

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ヴォルフ「タイヤ構造を変えさせたは我々ではない」

スペインGPではメルセデスルイス・ハミルトンがポール・ポジションを獲得しました。
ここ数戦不振だったメルセデスが、突然調子を取り戻したのです。

一方、ピレリはトレッドゴムの厚さを、0.4mm薄くしてきました。
これは熱を溜まりにくくして、ブリスターの発生を防ぐための変更です。

しかしタイヤの変更とメルセデス復調のタイミングが重なったために、ピレリの決断が、メルセデスによって引き起こされたのではないかという疑惑が持ち上がっています。
スペインGPと同じくカタルーニャ・サーキットで行われたプレシーズンテストでは、メルセデスのタイヤにブリスターが頻発していたからです。

「バカバカしい。(プレシーズンテストでは)全てのチームにブリスターが発生していた」と疑惑を一蹴したのは、メルセデスを率いるトト・ヴォルフです。

「レッドブル、フェラーリ、そして我々自身。マクラーレンもそうだったと思う。(以前のままだったら)レースでタイヤは残らなかっただろう」

「ピレリはタイヤの厚さを変えてブリスターを防ぐようにした。今日はどの車にも見られないので、ブリスターを防ぐのに成功している」

「だから私は突然この噂が出てきて、ピレリとFIAがタイヤを変更するのに、(メルセデスが)どこに影響を与えているのかわからない」

ヴォルフは好調の要因として「気温と路面温度の低さ」を上げています。
少し低くなると調子が良いそうです。

Source: Mercedes did not influence Pirelli thin tread decision – Wolff | en.f1i.com

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パディ・ロウ、開発の失敗を認める

アゼルバイジャンGPでは、ランス・ストロールがポイントを獲得したウィリアムズ
復調気配かと思いきや、続くスペインGPの予選では18・19番手と、最悪の結果になってしまいました。

「ペースは本当に、かなり悪いと思う」と語るのは、ウィリアムズの最高技術責任者であるパディ・ロウです。

「これは、限界付近で車を運転するドライバーの能力を、本当に混乱させてしまっているからだ。車には良いところがたくさんあるが、いくつかの面で失望しているので、ドライバーたちは真の実力を発揮できていない」

「われわれはリカバリープログラムと呼ばれる。チームとともに意図したレベルまで車のパフォーマンスを取り戻すためのプログラムを導入した。そのプログラムは、シーズン中盤までに完了する」

しばらくは苦難のレースが続きそうですね。
最大の金主であるストロールのパパが、息子の移籍を決断する前に復調したいところです。

Source: Lowe: Williams targets mid season recovery | racefans.net

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