デイリーF1ニュース(2018年5月19日)ルノー、信頼性の不安からアップデートを延期中
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- ルノー、信頼性の不安からアップデートを延期中
- アロンソ「マクラーレンはまだストレートが遅い」
- ジョビナッツィ、テストで見事な仕事ぶりを見せる
それではご覧ください。
ルノー、信頼性の不安からアップデートを延期中
ルノーは現在、イタリアのマニエッティ・マレリ社と共同開発したMGU-Kを使用しているそうです。
しかし本来は昨シーズンの開幕時点から、ルノー・スポールがデザインしたものが導入される予定でした。
それが延期されている理由は、いまだに信頼性が確保されていないからです。
エンジンダイナモ(テスト設備)上でも、8000~10000kmという必要な距離に達していません。
「(MGU-Kの)ダイエットが必要なのは明らかだ。それが1つの解決策だ」と語るのは、ルノー・スポールのエンジンテクニカルディレクターであるレミ・タフィンです。
「そういうわけで、われわれはそのソリューションの実行を急いでなかった」
「(MGU-Kの投入が)いつになるのか明確な目標はない。準備が整ったらそう言うだろう」
「信頼性があり、MGU-Kを走らせるために必要なものを稼働させることができるようになったらだ」
ルノーはカナダGPでエンジンのアップデートを予定していますが、MGU-Kはそれとは別のタイミングで投入される可能性が高そうです。
ルノーは今年のうちにメルセデスやフェラーリとのパワー差をひっくり返すと宣言しています。
新しいMGU-Kは昨年から実走行テストされているので、今シーズン中に実戦投入されるのは確実です。
Source: Reliability concern delaying key Renault Formula 1 engine upgrade | autosport.com
アロンソ「マクラーレンはまだストレートが遅い」
スペインGPで新型ノーズを投入し、ルノーやハースに匹敵するスピードを手に入れたマクラーレンですが、それでもフェルナンド・アロンソは、MCL33の直線スピードの遅さを嘆いています。
「(シャルル)ルクレールの後ろでレースの半分を過ごしたが、明らかにオーバーテイクは難しかった」とアロンソ。
「われわれにはオーバーテイクを可能にするような直線スピードをいくらか欠いているので、それに取り組んでいる。われわれは車の弱点を知っているので、すぐに解決策を見つけられればうれしい」
ちなみにルノー製のパワーユニットを搭載する6台のマシンは、予選のスピードトラップで下位6台を占めていました。
ストレートの最高速はエンジンパワーだけで決まるわけではありませんが、ホンダとルノーのパワー差はもはや無いというべきでしょうね。
Source: McLaren “still lacking straight-line speed” – Alonso | racefans.net
ジョビナッツィ、テストで見事な仕事ぶりを見せる
フェラーリ・ドライバー・アカデミーの有望な若手として、代役参戦ながら昨年F1デビューを果たしたアントニオ・ジョビナッツィでしたが、中国GPの週末に2度のクラッシュをやらかし、その後は金曜フリー走行でしか出番がありませんでした。
そして今年は後輩のシャルル・ルクレールが、ザウバーのシートを獲得。
一方、ジョビナッツィはザウバーのサードドライバーという扱いで、まさに不遇の時代を過ごしていたのです。
そのジョビナッツィが、スペインGP後のインシーズンテストで、見事な走りを披露しました。
初日はザウバーで135周を走破。
2日目は体調不良を押してフェラーリをドライブし、148周を走破、タイムシートでも2番手につけたのです。
「今日は本当に楽しかったよ」とジョビナッツィ。「前回は(昨年の)アブダビGPのFP1で、10周しかできなかったけど、今回はちゃんとしたテストだった」
「たくさんのデータを取れて、私たちが持っているシミュレーターのデータと比較できるのは、本当に良いことだと思う。良い1日だったから、チームに感謝したよ。本当に良いテストだった」
「僕はちょっと体調不良だったけど、結局は大丈夫だったので、最後まで走ったよ」
ルクレールが活躍しているので、来季のレギュラーシート獲得も難しそうな情勢ですが、才能あるドライバーだと思うので、何とか頑張ってもらいたいものです。
Source: Antonio Giovinazzi enjoys ‘good comeback’ at F1 test despite sickness | crash.net
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