デイリーF1ニュース(2018年5月20日)マクラーレン、約300億円の現金取得か
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- マクラーレン、約300億円の現金取得か
- ミカ・ハッキネン、ケビン・マグヌッセンに警告
- ランド・ノリスがマクラーレンMCL33をレビュー
それではご覧ください。
マクラーレン、約300億円の現金取得か
マクラーレン・グループは、マクラーレン・レーシングとマクラーレン・オートモーティブの持ち株会社です。
そのマクラーレン・グループの株式888,135株を、Nidala (BVI) Limitedという会社が購入したそうです。
結果としてマクラーレン・グループは、2億380万ポンド(約304億円)という巨額の現金を手に入れたと言われています。
Nidalaは英領ヴァージン諸島に所在する企業です。
ヴァージン諸島はケイマン諸島などと同じタックス・ヘイブンで、Nidalaの株主についての詳細は明かされていません。
しかしracefans.netは、Nidalaの株主がカナダの食品コングロマリット「Sofina Foods inc.」社のCEO、マイケル・ラティフィだと主張しています。
マイケルの息子は、F2ドライバーのニコラス・ラティフィです。
Sofina Foods inc.は、カナダで2番目に大きな食品会社(非上場)で、従業員数は1,200人以上、年間売上高は8億ドルに上ると言われています。
マクラーレン・レーシングのCEOであるザック・ブラウンは、マクラーレンが財務的に安全であると自信を見せています。
その自信の裏付けは、ラティフィが投じたおよそ300億円の資金かもしれません。
問題は、ニコラス・ラティフィがマクラーレンのシートを得るのかどうかです。
マクラーレンにはランド・ノリスという有望な若手ドライバーがおり、彼はF2のランキングで首位に立っています。
一方、ラティフィはランキング9位です。
これではノリスを差し置いて、ラティフィを乗せるわけにもいかないでしょう。
フェルナンド・アロンソの去就も含めて、マクラーレンの来年のドライバーラインナップには要注目です。
Source 1: McLaren receives £200 million cash injection from company linked to F2 driver Latifi | racefans.net
Source 2: Another Canadian takes aim at F1 race seat | thestar.com
ミカ・ハッキネン、ケビン・マグヌッセンに警告
2度のワールドチャンピオンに輝いたミカ・ハッキネンが、良い意味でも悪い意味でも大活躍しているケビン・マグヌッセンに対し、苦言を呈しています。
「私は父親のヤンを知っていたので、ケビンともかつては付き合いがあった。彼がハースにとって素晴らしい結果を出すのは良いことだ」
ヤン・マグヌッセンはミカ・ハッキネンの代役として、1995年にマクラーレンからF1デビューしたので、その縁で付き合いがあったのでしょう。
「(ケビンが批判されていることに関して)複雑な気持ちだ。なぜならドライバーは、自分の強さと仕事に対するコミットメントを示すことが重要だと思うからね。レースで何をするかという準備には限界がある」
「以前のバクーでのグランプリでは、ピエール・ガスリーに対する彼の動きが大きな間違いであると感じた。このビジネスにおいて悪い評判を得る前に、このような動きを頻繁に行う必要はない」
マグヌッセンのファイターっぷりは見ていて楽しいのですが、最後の最後でダーティな動きをしてしまうのでもったいないんですよね。
ギリギリまで攻める、けど相手のスペースもきっちり残すという戦い方をすれば、もっとファンも増えると思うのですが。
Source: Mika Hakkinen has a warning for 'bad boy’ Kevin Magnussen | en.f1i.com
ランド・ノリスがマクラーレンMCL33をレビュー
FIA F2で現在ランキングトップ、そしてマクラーレンではリザーブドライバーを務めているランド・ノリスが、インシーズンテストでドライブしたMCL33について語っています。
新型ノーズ投入後のMCL33は、どのように変化したのでしょうか。
「2つの仕様にはいくつか違いがあります」とノリス。「(アップデート後は)多くの点でポジティブです。古いものにも、まだポジティブなものがいくつか残っています。なので2つの(良いもの)全てを組み合わせれば、車をさらに速くすることができます」
「弱い部分がたくさんあるとは言いませんが、新しいパッケージでもう少しダウンフォースを得る方法がいくつかあると思います。そうすればもう少しキビキビした動きになったでしょう」
「しかし全体的には、(以前のパッケージよりも)少し早くコーナーを通過することができました」
「ただし間違いを犯すと、(新パッケージの方が)ややコストがかかると思います。古い方も少しそうだと思いましたが、いくつかの点でやや寛容でした。私はそれがダウンフォースのせいだとは思いませんが、新しいパッケージで最大化しようとしています」
コーナーは速くなったけど扱いづらくもなったというのが、新しいMCL33に対するノリスの評価のようですね。
Source: Lando Norris: Revised McLaren F1 car faster, but less forgiving | crash.net
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