デイリーF1ニュース(2018年6月21日)マクラーレンがウィットマーシュに反論
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- マクラーレンがウィットマーシュに反論
- マルコ「ルノーが発表を強いた」
- ピレリによるフランスGPプレビュー
それではご覧ください。
マクラーレンがウィットマーシュに反論
チームが低調なパフォーマンスから一向に抜け出せないため、経営陣に不満を抱くようになったスタッフたちが、かつてボスだったマーティン・ウィットマーシュを復帰させようという動きがあるマクラーレン。
ウィットマーシュ自身は「チームには復帰しない」と前置きしながらも、「(マクラーレンは)アプローチの大きな変更を必要とする」と語り、チームの運営方針を批判しました。
これに対しマクラーレン側は声明を発表。
ウィットマーシュの意見を「誤った情報に基づく悪い判断だ」と切って捨てました。
「マーティンは長年にわたりマクラーレンのために働いたが、ビジネスを離れてからしばらく時間が経過しており、私たちの未来の一部でもない」
「彼の発言は、我々の見解では誤った情報に基づく悪い判断だが、彼には自分の意見を述べる資格がある」
「チーム内には高い期待があり、我々はそのような高い期待を傷つけるような真似はしたくない」
「マクラーレンにいる誰もが懸命に働いており、過去ではなく未来に焦点を当てている」
スペインGPのパドックに姿を見せたウィットマーシュは報道陣に対し、「自分の考えをマンスール(オジェ)に対して伝えた」と語っています。
マクラーレンの大株主であるマンスール・オジェと直接会話できる立場にあるわけです。
オジェとしては、現マクラーレン・レーシングCEOのザック・ブラウンが失敗したときのことを考えておかなければなりません。
スタッフから今も頼りにされているウィットマーシュは、ブラウンの後任としてはうってつけの人物です。
Source : McLaren respond to Martin Whitmarsh remarks about F1 team | skysports.com
マルコ「ルノーが発表を強いた」
「フランスGPとオーストリアGPの間に来年のエンジンを発表する」とコメントしていたレッドブルでしたが、ホンダとの提携発表はフランスGPの開幕前でした。
なぜ予定が早まってしまったのでしょう。
「実際我々は、フランスGPの後に発表したかった」と語るのは、レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコです。
「しかしルノーは日曜日の終わりに、最後通牒を突きつけてきた。我々に選択肢はなかった」
とはいえ仕方なくホンダを選んだというわけではありません。
マルコはホンダがカナダに持ち込んだアップデートを高く評価しています。
「新しいアップデートは、不運な状況のために適切に用いられなかったにもかかわらず、0.3秒のラップタイム向上をもたらした」
「ホンダとの契約はスポーツ、技術、財務のあらゆる面において、非常にポジティブだ」
ですがレッドブルは2年契約にこだわり、それ以上の長期契約を嫌がったという情報もあるようです。
2021年にはエンジンレギュレーションが大きく変わるため、新たな自動車メーカーの参戦も期待されています。
レッドブルは市販車の分野でアストンマーチンと提携していますし、かつて噂があったポルシェのF1参戦もあるかもしれません。
レッドブルとしてはそれらを見据えつつ、ホンダにプレッシャーをかけていくつもりなのでしょう。
Source : Renault forced decision upon Red Bull – Marko | f1i.com
ピレリによるフランスGPプレビュー
フランスGPが久しぶりに開催されますが、その開催地はかつてのマニクールではなく、ポールリカールです。
まったくデータの無いこのサーキットに、ピレリはスペインGPに持ち込んだトレッド面のゴム厚が薄いタイヤを持ち込みます。
使用するコンパウンドは、ソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトの3種類です。
「ポールリカールは全員にとって事実上全く新しいサーキットですが、F1テストだけでなく、最新のブランパンGTラウンドが開催されたGTレースの経験を通して、私たちはいくつかのアイデアを持っています」と語るのは、ピレリのマリオ・イゾラです。
「ここではバルセロナに似た高いグリップ力と少ないデグラデーションが期待できます」
「1つの要因として天気が挙げられます。週末に路面温度が高くなった場合には、熱によるデグラデーションが増える可能性があります」
「チームがグランプリトラックのレイアウトに精通していないため、タイヤの挙動を正確に読み取るためには、フリープラクティスがいつも以上に重要となります」
ホンダのテクニカル・ディレクターである田辺豊治氏は、ポールリカールの特性を「アゼルバイジャンと似ている」と予想しています。
つまりストップ・アンド・ゴーなのでエンジンパワーとエネルギーマネジメントが重要になるということでしょう。
ホンダの新PUがどこまで通用するか楽しみですね。
Source: In a nutshell: which tyres for the French GP? | f1i.com
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