デイリーF1ニュース(2018年6月20日)やっぱりアロンソはすごかった!
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- やっぱりアロンソはすごかった!
- ホーナー「ホンダはメルセデスとの差を詰める手助けになる」
- レッドブル・ホンダの誕生がリカルドに与える影響
それではご覧ください。
やっぱりアロンソはすごかった!
ウェブフレームワークであるRuby on Railsの作者で、ジェントルマン・ドライバーとしてル・マンを制した(LM-GTE Amクラス)こともあるデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン(DHH)が、今年のル・マン24時間レースでLMP1クラスに参戦したドライバーそれぞれのラップタイムを、速かった順に上から40周抜き出し、その平均タイムを割り出してくれました。
それによると今年のル・マンで最も安定して速かったのは、WECルーキーのフェルナンド・アロンソだったそうです。
2番めに速かったのはアロンソと同じトヨタ8号車をドライブしたセバスチャン・ブエミでしたが、平均タイムで0.4秒もの差をつけられています。
DHHに触発された他のユーザーが、速かったラップタイム100周の平均も割り出しているのですが、そちらでもやはりアロンソがトップでした。
2度のF1ワールドチャンピオンの肩書は、やはり伊達ではないわけです。
ラップタイムを速い順に40周ないし100周だけ抽出して平均を割り出しているのは、ル・マンではトラフィックがタイムに大きく影響するためです。
また、遅かった周を足切りしておけば、ピットインラップ/アウトラップの影響も排除できます。
ドライバーの能力を比較しやすくなるわけですね。
ホーナー「ホンダはメルセデスとの差を詰める手助けになる」
レッドブルのクリスチャン・ホーナーが、ホンダとの契約に至った経緯について語っています。
「我々の決定は、モントリオールからもたらされた情報によって下された」とホーナー。「エンジニアリングによって下された決定は、最終的にはかなり明確な形になっていた」
「物事を遅らせたり、これ以上時間をかけることもないとむしろ感じていた。そしてルノーは可能な限り早く独自の計画を立てることに非常に関心を持っていた。したがって我々がコミットメントし、決断を下し、それゆえに発表を今日行うそのタイミングは、正しいと考えている」
「我々はホンダが供給する姉妹チームであるトロロッソと、我々自身のパワーユニットとをモニター可能な最前列の座席を持つという、特権的な立場にいた」
「進捗を見て嬉しく思う。ホンダが優れた進歩を遂げ、性能と信頼性の両面で進捗しているいう結論に至った。そのため12年間使ってきたパワーユニットを新しいものに変更するという難しい決断を下した」
「「我々はここ2、3年間、これ(パワーユニットのスイッチ)をやろうとしてきた。もちろん、パワーユニットはF1カーにとって不可欠な要素だ」
「ホンダは適切なインフラ、適切なリソース、適切な技術、そして不退転の決意を持ち、先行するフェラーリやメルセデスとの差を縮めようとする我々の追撃を助けてくれると確信している」
やはりカナダでのアップデートが決断に影響を与えたようですね。
ルノーと比較した結果ホンダが選ばれたというプロセスは、非常に重要です。
Source : Front-row seat to Honda progress led to 'clear-cut’ decision – Horner | f1i.com
レッドブル・ホンダの誕生がリカルドに与える影響
レッドブル・ホンダの誕生が、ダニエル・リカルドの去就に影響を与えるかもしれません。
リカルドは今年末でレッドブルとの契約が切れますが、まだ契約延長の合意には至っていません。
そのためフェラーリやメルセデスへの移籍が取り沙汰されています。
リカルドがワールドチャンピオンになるためには、レースで勝てるチームに行くだけでは不足です。
チャンピオンになるためのサポートをしてくれるチームでなければなりません。
もしフェラーリでセバスチャン・ベッテルのチームメイトになった場合、果たして4度のワールドチャンピオンと同等に扱われるでしょうか?
フェラーリのキミ・ライコネンに対する扱いを見る限り、とてもそうは思えません。
同じことがメルセデスにも言えます。
かつてニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンの2人が骨肉の争いを繰り広げた苦い歴史を持つメルセデスが、リカルドとハミルトンを平等に扱うことはないでしょう。
一方、リカルドのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンは、最近株を下げています。
リカルドに勝る速さを見せることもあるフェルスタッペンですが、ポイント争いではリカルドが圧倒しています。
となるとレッドブルに残留した方がリカルドにとってはメリットが大きいように見えます。
しかしホンダのパワーユニットの出来如何では、タイトル争いどころか1勝を上げることすらできないかもしれません。
ただ、例えレッドブル・ホンダが勝てなくても、ホンダにスイッチしたことの恩恵をリカルドは受けられるかもしれません。
これまでルノーに支払っていたエンジン代金(おそらく20億円程度)が浮くため、それがリカルドの契約金に回るかもしれないからです。
Source: So, what do you do now, Daniel? | motorsportmagazine.com
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