デイリーF1ニュース(2018年10月10日)サインツ「ルノーにはパワーが必要。ホンダにはそれがあった」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- サインツ「ルノーにはパワーが必要。ホンダにはそれがあった」
- ハミルトンがベッテルを擁護
- アメリカGPにおける各ドライバーのタイヤセレクト
それではご覧ください。
サインツ「ルノーにはパワーが必要。ホンダにはそれがあった」
最近競争力を失いつつあるルノーですが、カルロス・サインツはその原因がパワーユニット(PU)にあると考えているようです。
「おそらくエンジン側に大きな後退があったと思う」とサインツ。
「1年を通じてフェラーリとメルセデスがこれほど大きく進歩すると、我々は予想していなかった。Bスペックで十分だと考えていたんだ。だが現状を見る限り、それは十分ではなかった」
「我々はシャシーを改良してきたので、おそらくシャシーはそれほど悪くないと思う。しかしトップスピードについては、僕たちが望む場所にはいない」
「(Cスペックについて)チームは我々の燃料では十分な信頼性を得られないと確信している。だからチームがどのような決定を下しても、チームを完全に支持する」
「我々が持っていない、より多くのパワーが必要だと思う。何らかの理由でそれを得られていない」
「日本GPでQ3に進出したければ、もっとパワーが必要だった。ホンダはそれが可能であることを示した」
ホンダのスペック3は事前のリーク情報の通り、ルノーを上回るパワーを発揮しているようです。
ホンダは今年の残りのレースでどれだけデータを取れるかが課題となるでしょう。
鈴鹿のようにトラブルでセッションを無駄にしないことが重要です。
ルノーは今年コンストラクターズランキングで4位に入らないと予算が増額されないという制約があります。
しかしここにきてランキング5位のハース勢が好調なので、ルノー勢が4位を守りきれるかわからなくなってきました。
ルノーにとっては、残り4レースが正念場となります。
Sainz: Engine setback reason for Renault performance slump – f1i.com
ハミルトンがベッテルを擁護
メディアに叩かれっぱなしのセバスチャン・ベッテルを、最大のライバルであるルイス・ハミルトンが擁護しています。
「メディアがセバスチャンをもう少し尊敬して見せる必要があると感じている」とハミルトン。
「僕たちのレベルでやっていることが、どれほど難しいかを単純に想像できていない。それはゲームのトップにいるどのアスリートに対してもそうだ」
「僕たちは間違いを犯すが、どのようにそれらを克服するかが期待されている」
ニーチェの言葉に「軽蔑すべき者を敵として選ぶな。汝の敵について誇りを感じなければならない」というものがありますが、ハミルトンもベッテルがライバルであることに誇りを感じているからこそ、彼を擁護しているのでしょう。
ベッテルの苦しみを一番理解しているのは、もしかするとハミルトンなのかもしれませんね。
Hamilton urges media 'to show more respect’ for Vettel – f1i.com
アメリカGPにおける各ドライバーのタイヤセレクト
ピレリが、アメリカGPで各ドライバーが選んだタイヤコンパウンドのセット数を発表しました。
もっとも保守的な選択をしたのはマクラーレン勢です。
彼らはソフトとウルトラソフトをほぼ同数用意するという選択をしました。
ドライバーごとの判断が分かれた部分としては、ソフトタイヤのセット数でしょうか。
3強はセバスチャン・ベッテル以外のドライバーが3セットずつソフトを選んでいますが、セルゲイ・シロトキン、ピエール・ガスリー、ロマン・グロージャン、そしてシャルル・ルクレールの4人は、ソフトを1セットしか選んでいません。
レースウィークに使用できるタイヤセット数は13セットですが、ドライバーが自由に選択できるタイヤは10セットまでで、残りの3セットについては、予選Q3用の最も柔らかいコンパウンドが1セット、そして決勝用のタイヤが2セット(残りのコンパウンドが2種類あるのでそれぞれ1セットずつ)となります。
よって1セットだけだとフリープラクティスで走行できず、実質的には使えません。
しかし高温となった日本GPの決勝でミディアムタイヤが活躍したように、天候次第では使う局面があるかもしれません。
天気予報によると、決勝当日のテキサス州・オースティンの気温は26℃ということですから、ソフトタイヤの出番も意外とある気がします。
McLaren make another very conservative tyre selection for USA – racefans.net
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