日産 E12ノートの評価・口コミまとめ 広さと安さはクラスNo.1!

ニッサン車の評価・口コミ

日産・ノート(E12)_外観

日産ノート(E12)は評価に困る車

今回の口コミまとめは日産ノート(E12)です。ハッキリ言って、この車の評価はそれほど高くありません。評価されている項目といえば、室内の広さと、エコスーパーチャージャーの加速だけです。

ノートの中古車はお得感あり

ノートと競合するのは、ホンダフィットでしょう。どちらも室内の広さをセールスポイントにしているコンパクトカーです。ちなみに室内はノートの方が広く、ラゲッジスペース容量ではフィット(ガソリン車)が上回っています。

100万円以下で買える中古フィットは、1.3リッターのガソリン車「13G」がほとんどで、パワーも燃費もノート(S/C)とほぼ同じです。

しかしノート(S/C)はエンジントルクと室内の広さでフィットを凌駕しているので、中古車で買うならお得感があります。ノートの「DIG-S」や「メダリスト」は、フィットの「13G」より装備が充実しているのもポイントです。

もちろんノートにも欠点は多く、それが不人気の原因となっています。ですがこのクラスのコンパクトカーは、多かれ少なかれ低価格と引き換えに質感や機能を犠牲にしているものです。エンジンや室内の広さといった基本的な部分の完成度が高いことは、フィットに対するアドバンテージと言えます。

エコスーパーチャージャーについて

ちなみにノートのS/Cは、アクセルを深く踏み込んでキックダウンさせないかぎりは作動しません。そして作動させると燃費が悪化します。「エコスーパーチャージャー」と名付けられていますが、その実態はS/Cを使う機会を減らして燃費を良くする(エコモードでは何をしても作動しなくなる)というものです。日産らしいというか何というか……。

ノートNISMOについて

NISMO仕様は、あくまでストリートでスポーティーな走りを楽しむためのもので、サーキットを走る車ではありません。オープンデフなので、コーナーでトラクションが掛からないのです。

しかしMT仕様車は燃費が良いというメリットがあります。エアロの迫力もありますし、MT好きな人は購入を検討してみては? 試乗車が見つからないのがネックですが……。

トップ画像の出典: nissan.co.jp


目次

  1. インテリア
  2. ナビ・電装系
  3. エクステリア
  4. エンジン・実燃費
  5. ハンドリング・取り回し
  6. 乗り心地・静粛性
  7. 安全性
  8. 値引き・中古車動向

インテリア

シート

    △シートのホールド性はあまり良くない。
    ノート_X/X DIG-S シート
    X / X DIG-Sのシート。
    ノート_メダリストシート
    こちらはメダリストのシート。

    画像の出典: nissan.co.jp


    ☓シートのクッションが薄く硬い。
     →ランバーサポートの張り出しがなく、姿勢がイマイチ。
     →1時間以上運転すると、お尻や太腿が痛くなってくる。
     →大柄な人には、シートがやや小さいかも。
      →メダリストのシートは疲れないとの情報あり。
    ☓リアシートの座面が短い。
    ☓リアシート中央にヘッドレストがない(前期型)

室内の広さとユーザビリティ

    ◎後席の足元と頭上空間の広さはクラス随一。
    ノート_室内広さ

    画像の出典: nissan.co.jp

    △運転席がやや狭い。
    ☓ステアリングにテレスコピック機能がない。
    ☓メダリスト以外センターアームレストがついていない。
    ☓バイザーが小さい。
    ☓ルームランプが1つだけ。

インテリアの質感

    ☓メダリストの革製ステアリングの質感が悪い。
    ☓コストダウンのせいかインパネ安っぽい(メダリストでも同様)
    ノート_メダリストインパネ
    メダリストのインパネ。

    画像の出典: nissan.co.jp


    ☓樹脂パネルに傷が付きやすい。

小物収納

    ◯ティッシュ箱収納スペースがある。
    ノート_ティッシュ箱収納ノート_サイドブレーキ横収納
    左:インストアッパーボックス 右:パーキングブレーキサイドポケット

    画像の出典: nissan.co.jp


    ☓小物の収納スペースが少なく、しかも使いづらい。
     →ハンドル下やサイドブレーキ横の小物入れは大きさが中途半端。
     →コインホルダーが無い。
     →蓋だけが無駄に大きいグローブボックス。

ラゲッジ容量とシートアレンジ

    △ラゲッジスペース容量330L
     →フィットハイブリッド:314L, ヴィッツ:278L, オーリス:360L
      →ノートのラゲッジは幅がないため、ゴルフバッグを横置きできない。
    ☓マルチラゲッジボードが高い(約26000円)
    ☓ラゲッジスペースに照明がない。

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ナビ・電装系

メーター周り

    ◯発光式のメーターがみやすい。

ナビ・バックモニター

    ◯メーカーオプションのアラウンドビューモニターが便利。
    ☓設置位置が低すぎる。
    ☓純正ナビの性能が悪い。

スイッチ・レバー類

    ☓アイドリングストップのON/OFFスイッチがハンドルに隠れてしまう。
    ☓スイッチ類が光らず夜間は不便。
    ☓オートエアコンにしないとエアコンスイッチ周りが貧相。
     →マニュアルエアコンの場合は、コンソールパネルをピアノブラックにできないため。
    ☓ワイパーやライトスイッチの表記が上向きで見づらい。
    ☓ドアミラー開閉ボタンが小さくて押しづらい。


標準オーディオ

    ☓標準ではオーディオレスで、スピーカーだけついてくる。
    ☓コストダウンのため2スピーカー。
     →MOPの「日産オリジナルナビ取付パッケージ」でリアに2つ追加される。

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エクステリア

外装のデザインと質感

    ◯85°まで開く後部ドア。
    ☓チープな外装。
     →エアロスタイルパッケージで補うしかない。
    ☓後輪が巻き上げた泥でリアガラスが汚れやすい。

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エンジン・実燃費

実燃費

    ☓街乗り:8~14km/L, 高速:13~17km/L

パワー・トルク

    △平坦な道なら十分なパワーだが、坂道では不足気味。
     →エコモードならば尚更。
    ◯エコスーパーチャージャーの加速は1.5Lエンジン並み。
     →ただしエコモードを解除した上で、キックダウンしない限り作動しない。

トランスミッション

    ☓CVT特有の低速域でのギクシャク感がある。
    ☓パドルシフトの設定がない。

アイドリングストップのフィーリング

    ☓再始動時のエンジン音が気になる。
    ☓完全に暖機が終わるまではアイストが作動せず、燃費が悪化する。
     →にも関わらず、寒いとなかなか低水温表示が消えない。

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ハンドリング・取り回し

走行性能

    ◯ホイールベースが長いため、直進安定性が高い。

小回り・取り回し

    ◯最小回転半径4.7m
     →ただしエアロスタイルとライダーは5.2m

操縦系統のフィーリング

    ☓発進でもたつく。
    ☓エアコンON時に、コンプレッサーに同調して電動スロットルがギクシャクする。
    ☓エンジンブレーキの効きが弱い。
    ☓減速時のエンジンブレーキに違和感がある。
     →ガクついたり、後ろから押される感覚。
      →CVTのリプログラミングで解決するらしい。
    ☓エンジン始動直後や下り坂での発進時に、NからDレンジにいれるとショックが発生する。
     →CVTのリプログラミングで治るとの情報あり。

視界

    ☓標準のハロゲンヘッドライトが暗い。
    ☓Aピラーが太く角度も寝ているために、左右方向の視界が妨げられる。
     →しかも三角窓の枠まで太い。
    ☓ドアミラーが横方向に短く、取付位置が手前すぎる。
     →死角が広く、視線移動量も多いため、後方確認時に気をつかう。
    ☓リアガラスが狭く、後方視界が悪い。
     →バックモニター必須。

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乗り心地・静粛性

路面からの突き上げ感・ボディのガタピシ感

    ☓跳ねる(特に後部座席が辛い)
     →標準の14インチタイヤ「BSエコピア」のせい。
     →15インチの方が乗り心地が良い。

騒音・振動

    △エンジン音は3気筒としては静かで、振動も抑えられている。
     →ただし直噴インジェクターの音が気になるとの声も。
    ☓2000回転付近でエンジンのこもり音がする。
    ☓ロードノイズと風切音がうるさい。
    ☓雨天時のルーフの雨音や、タイヤハウス内の水音が耳障り。
    ☓走行中に内装の樹脂パネルがカタカタ鳴る。
    ☓リアブレーキが鳴きやすい(対策品あり)

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安全性

◯=標準装備 △=メーカーオプション −=設定なし

名称 装備
横滑り防止装置※1
衝突被害軽減ブレーキ※2
クルーズコントロール
車線逸脱警報※3
レーンキープアシスト
ブラインドスポットアシスト
ヒルホールドシステム
運転席・助手席エアバッグ
カーテンエアバッグ※4

※1 2014年10月発売のモデルより標準装備となった。それ以前はオプション。

※2 2015年7月以降は「X DIG-S シンプルパッケージ」「NISMO」「NISMO S」を除く全車に標準装備。

※3 「X DIG-S シンプルパッケージ」以外に標準装備。

※4 「X」「X DIG-Sシンプルパッケージ」にはオプション設定なし。

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値引き・中古車動向

平均値引き額

値引き対象 平均値引き額(万円)
本体 20.9
オプション 8.0


中古車動向

流通台数が多いので、カーセンサーで探せば簡単にお目当てのグレード・条件に一致した個体を見つけられます。

走行距離1万km以下・車検残り2年以上の条件でも、スーパーチャージャー付きの「メダリスト」や「X DIG-S」などがコミコミ150万円以下で売られているので、足車を探しているならオススメです。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の記事もぜひご覧ください。

ノートニスモ&ニスモSを、ライバルと比較する。