デイリーF1ニュース(2018年5月24日)サインツ「モナコ予選はヤバいことになる」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- サインツ「モナコ予選はヤバいことになる」
- グロージャンがシートを失う?
- FIA会長「ハイブリッドはファンが期待したものではない」
それではご覧ください。
サインツ「モナコ予選はヤバいことになる」
ルノーのカルロス・サインツは、モナコGP予選のペースを警戒しています。
今年から新たに導入されたハイパーソフトタイヤのせいで、あまりにも速くなりすぎるのではないかと言うのです。
「それ(ハイパーソフト)は、かなり印象的なタイヤだと言わざるをえない」とサインツ。
「簡単に0.2秒のラップタイムを与えてくれるんだ。バルセロナの最終セクターでは普通、タイヤが限界に達するのにね」
「モナコではこのタイヤは特別なものかもしれない。もしそうだとすれば、非常に速いラップタイムを目の当たりにするだろう。僕は再びモナコのラップレコードを目にする準備ができてるよ」
「(モナコの予選は)ヤバいことになるだろうね。狂気の沙汰だよ」
「すでに昨年の段階で、新しい(レギュレーションの)車は信じられないほどの速さだった。今年はそれに加えて2段階柔らかいコンパウンドと、長年のピレリの中でも僕にとってベストなタイヤがある。クレイジーだよ」
モンテカルロ市街地コースでのオーバーテイクはほぼ不可能ですから、予選が何よりも重要になります。
高速化したモナコGP予選は、決勝よりも見どころが多いかもしれません。
Source: Sainz predicts Monaco qualifying will be 'absolute madness’ | en.f1i.com
グロージャンがシートを失う?
ここのところやらかしてばかりのロマン・グロージャンに、シート喪失の噂が出始めています。
たとえシーズン中の交代は無くとも、このままなら来季のシート獲得は難しいでしょう。
「われわれはそれ(シートの件)について話していない」と語るのは、ハースを率いるギュンター・シュタイナーです。
「誰かが悪いレースを2戦し、ノーポイントであっても、噂を始めたり何かをし始める必要はない」
「われわれがしなければならないのは、ロマンが競争できる場所に戻すことだけだ。われわれはそのことを皆知っている」
「彼は悪いレースを2戦したが、非常に有能な男だ。私は誰かがひざまずいているのに、それを蹴り飛ばすような人間ではない。それはずるい」
「彼はバクーやバルセロナの再現を他でしてはいけないということを、われわれ全員よりもよく知っている」
「われわれはわれわれのできることを知っている。彼がモンテカルロでどれほど優れているか、どのようにできるのかを知っている。われわれはそこから焦点を当てている」
グロージャンを庇っているように見えるシュタイナーのコメントですが、モナコで結果を出すようにと、プレッシャーもキッチリかけていますね。
噂を封じ込めるには、やはり結果を出す以外にありません。
Source: Grosjean’s seat not in jeopardy following crashes – Steiner | racefans.net
FIA会長「ハイブリッドはファンが期待したものではない」
2021年からの新しいエンジンレギュレーションでは、高価なMGU-Hが撤廃されると見られています。
パワーユニットをシンプルにし、自動車メーカーの新規参入を促すだけでなく、トラック上での競争を取り戻すためです。
2014〜2017年までの4年間は、結局メルセデスの独擅場でした。
「私たちは、既存のレギュレーションから学んだことを(新レギュレーションに)多く取り入れたいと思っています」と語るのは、FIA会長のジャン・トッドです。
「そして、もっと物事をシンプルにしようと思います。それ(MGU-H)はテクノロジーの美しいアートですが、ファンが期待しているものではないとよく耳にしました」
「良いチャンピオンシップのために、必ずしも必要なものではありません。私たちはそこから学び、よりシンプルなものを提案することが重要だと考えています」
しかしトッド会長は、過度な簡略化には反対なのだそうです。
「モータースポーツのために、私は『ショー』が片方にあると常々言ってきましたが、それだけでは十分ではありません。それは実験室でもあるべきです」
「メーカーのための実験室、チームのための実験室。そしてロードカーで利益を上げることができる実験室。そして、それらは実際に起こっていることです」
「それ(MGU-H)が少し早すぎたと思うのなら、少し後ろに下がる準備ができていなければなりません。最終的には、エンジンはMGU-H無しでさらに効率的になると思います」
テクノロジーとショーの両立は、どのモータースポーツでも頭痛の種となります。
テクノロジーを尊重しすぎるとコストがかかりすぎますし、ショーアップばかりではモータースポーツであることの意義が失われてしまうからです。
2021年からのエンジンレギュレーションが、バランスの取れたものになることを期待しましょう。
Source: Hybrid technology in F1 not what the fans expected – Todt | en.f1i.com
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