デイリーF1ニュース(2018年5月25日)2019年からタイヤは3種類だけ?
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- モナコGP FP1・FP2の結果
- 2019年からタイヤは3種類だけ?
- フォース・インディアの2018年型FウイングはフランスGPから
- マクラーレン「ラティフィの投資はシートと無関係」
それではご覧ください。
モナコGP FP1・FP2の結果
どちらのセッションもレッドブルの1-2でした。
フェラーリが意外と差をつけられています。
トロロッソ・ホンダは、中団グループの真ん中くらいです。
ただしルノーやマクラーレンとのタイム差はほとんどないので、予選までにもう少しだけペースを上げることができれば、ポイント獲得も十分に可能でしょう。
2019年からタイヤは3種類だけ?
今季から「ハイパーソフト」と「スーパーハード」という新たなコンパウンドが導入されたピレリタイヤですが、来年からは3種類(ハード、ミディアム、ソフト)に減らされるかもしれません。
観客にわかりやすくするために、FIAとF1がタイヤコンパウンドの簡素化をピレリに要求しているからです。
とはいえ高速サーキットのスパ・フランコルシャンから、低速サーキットのモンテカルロ市街地コースまでを、たった3種類のコンパウンドでカバーすることはできません。
なので表向きは3種類でも、実際には多様なコンパウンドが用意されます。
ピレリは、例えば同じハードタイヤであってもコンパウンドを識別できるように、ABCDEとアルファベットを割り当てること考えています。
スパではハードA、モナコではハードEといった具合に、実際のコンパウンドの柔らかさを表現しようとしているようです。
ルールをコロコロ変える方が、観客にとってはよほどわかりづらいと思うのですが……。
Source: Pirelli asked to limit tyre designation to 'hard, medium and soft’ in 2019 | en.f1i.com
フォース・インディアの2018年型FウイングはフランスGPから
2016年、2017年とコンストラクターズ・ランキング4位を獲得したフォース・インディアでしたが、今年はいまいち調子が上がりません。
開発も遅れており、フォース・インディア VJM11のフロントウイングは、今だに今季型のものではないようです。
「われわれはバルセロナで多くのテストを行った。十分に高いレベルにあることを証明してから、車に乗せたいと思っていたからだ」と語るのは、フォース・インディアでテクニカル・ディレクターを務めるアンドリュー・グリーンです。
「(バルセロナテストは)良い1歩だった。われわれがポール・リカールに持ち込むアップデートを楽観視するには、もう一度合理的なステップを踏むべきだと思っている」
チームには2018年型のフロントウイングが2個存在するようですが、グリーンはもう少し在庫を増やしてから実戦投入したいと考えているようです。
グリーンは新しい部品を生産するコストこそが、VJM11の進歩を遅らせていると主張しています。
今年の初めに投入されるべきパーツが、夏になってようやく投入されるわけですから、大変な遅れです。
果たして巻き返すことができるのでしょうか。
Source: Force India won’t race 2018 front wing until French GP | racefans.net
マクラーレン「ラティフィの投資はシートと無関係」
約300億円という途方もない金額をマクラーレンに投資した、カナダの大富豪マイケル・ラティフィ。
彼の息子であるニコラス・ラティフィは、FIA F2にエントリーしている現役のレーシングドライバーです。
これでは「シートを買ったのでは?」という噂が流れるのも無理からぬことですが、マクラーレン・レーシングのCEOであるザック・ブラウンは、シートの取引を否定しています。
「それについて議論したことは決してない」と、ブラウン。「彼(ニコラス)は、F2で非常に上手くやっている。マクラーレンでは常に最高のドライバーを探している。彼が良い仕事をしているのは事実だが、それは決して(投資に関する)会話の一部ではない」
「最終的に彼(マイケル)の投資はマクラーレン・グループに入るため、取締役会と株主はどこにその資金を投資したいのか、最終的な決断を下すだろう」
「最終的には、3つのビジネスに何らかの方法や何らかの形で盛り込むことになると思う」
「より大きな予算を持っているチームについていくために、F1チームは明らかに大きな支出を求めている」
「(ラティフィの資金が)レーシングチームへの投資に向かう一方で、ロードカーやテクノロジービジネスを開発しようとする役員や株主もいると、私は確信している」
マクラーレンのロードカー部門であるマクラーレン・オートモーティブは、順調に販売台数を伸ばしています。
しかし「SUVは作らない」と公言しているため、ライバルのランボルギーニやアストン・マーチンを跳ね除けて、今後も販売台数を伸ばしていけるかは不透明です。
市販車のパワートレインの電動化もいずれはしなければなりませんし、ロードカー部門の資金需要はかなり大きいでしょう。
そう考えると、意外とシートには結びついていないのかもしれません。
Source: Latifi investment unconnected to son’s career | pitpass.com
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。