デイリーF1ニュース(2017年6月22日号)ザウバー代表、突然の解任 他
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- ザウバー代表、突然の解任
- メルセデス、マクラーレンを加え4チームに供給か
- トロロッソでドライバーの内紛勃発!?
- ボッタス「長いホイールベースよりセットアップが問題」
それではご覧ください。
前日のデイリーF1ニュース
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デイリーF1ニュース(2017年6月23日号)FIA、オイル不正燃焼の規制を強化 他
ザウバー代表、突然の解任
2012年からザウバーの代表を努めてきたモニシャ・カルテンボーン氏が、チームを離脱したと発表されました。
突然の離脱は、新株主のロングボウ・ファイナンスとの対立によるものであり、実際は解任だった可能性が高いです。
カルテンボーン氏のチーム離脱が発表直前には、ザウバーのドライバー2人(マーカス・エリクソンとパスカル・ウェーレイン)の扱いが不平等であったために、チーム内に問題が生じており、そのためにカルテンボーン氏が解任されたのではないかという情報が流れていました。
ザウバー・チームは「匿名の情報源に基づくこれらの報道は、エリクソンとウェーレインの両方にとって、そしてザウバーF1チームの経営陣と従業員全員にとって非常に有害である」として、報道を強く非難する声明を出しています。
後任としては、かつてHRT F1チームを率いたコリン・コレス氏の名前が取り沙汰されています。
Source: Sauber attacks claims of driver favouritism | f1fanatic.com
メルセデス、マクラーレンを加え4チームに供給か
メルセデスF1を率いるトト・ウォルフ氏が、「離婚してから結婚について話し合う」という意味深なコメントを発しました。
マクラーレンがホンダと別れてから、メルセデスエンジンの供給について話し合うという意味だと思われます。
スイス・ジュネーブで行われた、FIAのスポーツ会議に出席したウォルフ氏は、4つのチームにエンジンを供給する能力があることを示唆しました。
ウォルフ氏は「現時点では最優先事項ではない」と前置きした上で、「まずホンダとマクラーレンが、彼らの関係を整理するところを見たい。現時点では、彼らにかなりの動きがあるので、われわれは傍観している」
「われわれがこのような立場を取るのは、ホンダが仕事を果たし、このスポーツに留まり、彼らのワークスチームやカスタマーチームと良い取引をすることが最も重要だからだ。われわれは、その段階で干渉したくない。それがわれわれの優先事項だ」
ウォルフ氏の発言の裏には、F1側からの要望があるのでしょう。
FIAやリバティ・メディアからすれば、世界的な自動車メーカーであるホンダが、再びF1から撤退してしまうのは痛手です。
だからホンダをF1につなぎとめたまま、マクラーレン側の不満も解消しなければならず、政治的な配慮が行われているのでしょう。
Source: McLaren and Mercedes: divorce proceedings first! | en.f1i.com
トロロッソでドライバーの内紛勃発!?
カナダGP予選では、スリップストリームを使って少しでもタイムを稼ごうという動きが見られましたが、トロロッソはそのせいでドライバー2人の間に確執が生まれてしまいました。
ダニール・クビアトによると、トロロッソではレースごとにローテーションでスリップストリームを組む約束をしており、カナダでは彼が恩恵を受ける番だったそうです。
スリップを使う以上、先行する車は後ろに付く車よりもトップスピードが速くなければならず、セットアップを変える必要があるために、レースごとのローテーションになっているのでしょう。
ところがカルロス・サインツはクビアトを、「チームを尊重していない」と批判。
「予選走行中には互いにスリップを利用させるべきだ」と主張しました。
クビアトの主張を信じるならば、アゼルバイジャンGPではクビアトがサインツを引っ張る番ですが、クビアトは「もう予選で協力したいとは思わない」と、チームメイトを手助けするつもりが無いと語っています。
サインツはこの議論に対し「話したくない」と語っているので、おそらくクビアトの話が真実なのでしょう。
サインツがなぜ事前の取り決めを無視するような発言をしたのかは不明です。
自身の好調な成績を背景に、チームに無理な要求を認めさせることで、政治的な主導権を握ろうとしたのかもしれません。
Source: Kvyat still wary of team mate Sainz | en.f1i.com
ボッタス「長いホイールベースよりセットアップが問題」
メルセデスのバルテリ・ボッタスによると、メルセデスW08の問題点は長いホイールベースではなく、むしろセットアップに起因しているのだそうです。
「長いホイールベースは、おそらく最小限の影響しか無かったと思います」とボッタス。「チームはシミュレーションと計算を行いましたが、ホイールベースは些細な問題に過ぎませんでした。セットアップの方がはるかに問題だったのです」
「われわれは、われわれの問題について学び、おそらく今もサーキットに合わせて上手く車をセットアップするのに苦労しています。また、フェラーリに合ったサーキットもあるでしょう」
メルセデスW08はセットアップさえ決まれば、コース上でもっとも速い車だとボッタスは考えています。
「(W08)は、機械的にも空力的にも敏感だと思います。細部に至るまでの全てが正しくセットアップされれば、グリッド上で最も速い車です。そうでないときには、かなりトリッキーですが」
ホイールベースに起因するものでなければ、時間の経過とともにタイヤやマシンに対する理解も確実に進みますから、メルセデスは問題を克服できる可能性が高くなります。
今年はフェラーリが有利と思っていたのですが、ちょっとわからなくなってきましたね。
Source: Set-up rather than wheelbase is W08’s problem – Bottas | en.f1i.com
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