デイリーF1ニュース(2017年8月21日号)レッドブルは後半戦でも巻き返せない?
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- レッドブルは後半戦でも巻き返せない?
- F2のプレマがF1に参入する!?
- ポルシェ「フォーミュラEは一過性のブームではない」
それではご覧ください。
レッドブルは後半戦でも巻き返せない?
アゼルバイジャンで勝利を上げたものの、タイトル争いには全く絡めていないレッドブル。
チームは後半戦からの巻き返しを図っていますが、それに疑問を持つ人物もいます。
レッドブルのドライバーであるマックス・フェルスタッペンです。
「あまり多くの直線が無いサーキットでは、僕たちはそこそこ近づける」とフェルスタッペン。「多かれ少なかれ、0.3秒差くらいだと思う」
「でも、もちろん少し直線が増えると、僕たちは少し離されてしまう。今後のレースで何を期待すべきなのかわからないけど、実際に競争するのはかなり難しいだろう」
「スパでメルセデスは、圧倒的な強さを取り戻すと思う。なぜなら彼らのパワーユニットは、総合的に見て最高だからね。でもメルセデスとフェラーリの差はかなり縮まっている」
よってルノーエンジンのアップグレードが必要なわけですが、ルノーは開発のロードマップを重視し、小規模なアップグレードを漸進的に続けていく姿勢を崩しておらず、大幅なパワーアップは期待できそうにありません。
レッドブルの反撃は、来季からとなりそうです。
Source: Verstappen doubts Red Bull win threat | gpupdate.net
F2のプレマがF1に参入する!?
シャルル・ルクレールを擁し、F2で快進撃を続けているプレマ・レーシング。
そのプレマが、F1への参入を考えているそうです。
ただし「カスタマーカーが導入されて、シングルカーエントリーが可能ならば」という条件付きですが。
「F1は全てのチームにとって夢です」と語るのは、プレマを率いるレネ・ロシン氏です。「ドライバーだけでなく、エンジニアにとってもです」
「モータースポーツの構造には、F1に辿り着くために何をするかという点で、多くの変更が必要だと思います」
「全てはどのようにオーガナイズされているかにかかっています。カスタマーカーならばオーガナイズ可能でしょう」
プレマほどのチームでもF1に参入できないのは、現在の4輪モータースポーツ・ヒエラルキーが抱える構造上の問題です。
1部と2部で入れ替えの無いサッカーリーグみたいなものですから、下のカテゴリーだとモチベーションも上がりませんし、観客を納得させることも難しくなります。
黎明期のF1はマシンを購入してエントリーするのが当たり前だったのですから、さっさとカスタマーカーを許可すべきですね。
Source: Prema would consider F1 customer car entry | motorsport.com
ポルシェ「フォーミュラEは一過性のブームではない」
WECから撤退してフォーミュラE(FE)に参戦するというポルシェの発表は、モータースポーツ界に衝撃を与えました。
しかしポルシェは、電気自動車(EV)がブームだから参戦するのではなく、長期的な視点からFEへのエントリーを決定したそうです。
「マーケティングだけのイベントに対して、このような幅広い戦略的変更を行うことはない」と語るのは、研究開発の役員でもあるマイケル・シュタイナー氏です。
「FEが単なる一過性のブームであったり、流行りが一時的なものだったなら、われわれは確実に関与しなかっただろう」
「われわれは技術面でのロードマップを見た。レギュレーションの緩和が始まり、開発計画は非常に興味深い」
シュタイナー氏によると、FEは次世代自動車のための完璧なテストの場だと言います。
モーターをレギュレーションの範囲内で自由に設計できるなど、開発範囲が初期からかなり拡大しているからです。
しかし自動車メーカー間の開発競争が始まれば、すぐに資金力の勝負に移行するでしょう。
自由な開発競争ができる期間は、それほど長くないと思います。
Source: Formula E is no short term 'fad’, insists Porsche | en.f1i.com
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