新型シビックタイプR ついに正式公開

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パリ・モーターショーにおいて、新型シビックタイプRがついに正式公開されました。伝統のチャンピオンシップホワイトではなく、漆黒のボディカラーで登場です。

画像の出典: autoexpress.co.uk


新型シビックタイプRの概要

第10世代目のシビックハッチバックをベースとするハイパフォーマンスバージョンです。2.0L 直列4気筒VTECターボを搭載し、パワーは340ps、トルクは40.8kgf・mになると見られています。

ライバルのVWゴルフGTIクラブスポーツや、次期ルノーメガーヌRSがデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)を採用するのに対し、シビックタイプRは6MTのみのようです。DCTとMTでは変速スピードに差がありすぎるので、ニュル最速のFFを目指すならDCTが必須だと思うのですが……。

新型シビックタイプRは、10月のパリ・モーターショー(パリサロン)でついに発表となりました。発売は2017年の上半期になるでしょう。

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新型シビックタイプRのエクステリア

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巨大なブレンボキャリパーが付いている
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3本出しマフラー
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スパイショットにもあったエアインテークはそのまま採用された

画像の出典: autoexpress.co.uk

新型シビックタイプR 謎のエアインテーク

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画像の出典: topspeed.com

ボンネットの上にエアインテークが開いています。これは熱を逃がすためのエアスクープではなく、トップ画像を見てもらえればわかるように明らかに空気取り入れ口です。

このスバル車のようなエアインテークは、一体何のために開いているのでしょう? 考えられる理由は2つあります。

ターボ用の空気取り入れ口である可能性

もしターボ用の空気取り入れ口だとすれば、前方吸気・後方排気になっている可能性があります。

フロントに横置きエンジンを搭載するレーシングカーでは昔から使われている「前方吸気・後方排気」のいわゆる「リバースヘッド」レイアウトですが、かつては市販車での採用例はまれ(特に国産車)でした。しかしホンダのK20AやトヨタのZZ系、最近ではトヨタがオーリスの1.2Lターボ「8NR-FTS」など、現在では市販車でも数多くの採用例があります。

しかしK型はK24A以降、触媒の性能を高めるべく前方排気に変更されました。第9世代シビックベースのFK型タイプRに搭載されているK20C1も、やはり前方排気です。

インタークーラー用の空気取り入れ口である可能性

重心位置が高くなってしまうため、今時の車で空冷インタークーラーを上置きにしているのは、水平対向エンジンを使うスバル車くらいなものです。

でも最近はVWが先鞭をつけた、インテークマニホールド一体型の水冷式インタークーラーがトレンドになっています。吸気管の長さを短くして、ターボラグを小さくできるからです。

よって「前方排気・後方吸気」レイアウトならば、バルクヘッド側にインタークーラーが設置されている可能性があります。でも水冷式なのに吸気口が必要というのも辻褄が合いません。

しかし水冷式インタークーラーのクーラントを冷やすために設置される過給システム用サブラジエターがあるとすれば、辻褄が合います。冷却系の配管が長くなれば冷却効率が下がりますし、重量もかさみます。そこで新型シビックタイプRでは水冷式インタークーラーの直ぐ側にサブラジエターを設置して、効率よく冷やしているのかもしれません。重量物をバルクヘッド側に寄せればヨー慣性モーメントも小さくなるので合理的です。

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画像の出典: topspeed.com

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真ん中のテールパイプだけ焦げていないので、音量切替用の可能性がある。

画像の出典: topspeed.com

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