HKS GTS800 究極のチューニング86で筑波最速を狙う
チューニングカー筑波最速の座を奪還すべくパーツメーカーのHKSが、トヨタ86をベースにタイムアタック専用マシン「GTS800」を開発しました。
最近のタイムアタックマシンはレーシングカー以上にエアロダイナミクスが発達しているので、ギョッとするような造形をしていますよね。
今回はGT500よりも速いタイムを狙う、このモンスターマシンのディテールに迫ってみたいと思います。
画像の出典: superstreetonline.com
筑波最速の座の変遷
チューニングカーにおける現在のレコードホルダーは、スコーチADVANシルビアで、タイムは50.746秒です。
オーナー兼ドライバーのアンダー鈴木氏はプライベーターですが、コツコツと仕上げたマシンで大記録を打ち立てました。
以前土屋圭市氏がGT500のARTA NSX(2002年モデル)で叩き出したタイムは、51.8秒でした。
しかしその後のタイヤとエアロの進化により、かつてのGT500最速タイムが、チューニングカーによって破られるようになったのです。
奪われた玉座
アンダー鈴木氏以前にチューニングカーの筑波レコードを持っていたのは、HKSでした。
CT9AランサーエボリューションⅨを改造したCT230Rは、4G63改2.3Lに3240タービンを組み合わせ、570psを発生。
車重は1100kg以下にまで軽量化されていました。
この「究極のランエボ」を、スーパーGTで活躍するプロドライバー・谷口信輝氏がドライブして記録した53.589秒が、長らくチューニングカーの筑波最速タイムだったのです。
ところがHKSワークスのタイムが、一介のプライベーターに破られてしまいました。
HKSの沽券に関わる問題ですから、なんとしてもリベンジしなければなりません。
名誉挽回のために開発されたHKS第2の矢が、GTS800というわけです。
HKS GTS800の概要
GTS800の外装は、すべてドライカーボンです。
パネルとパネルのギャップがほとんど無く、非常に精度が高そうに見えます。
車重は未公表ですが、カーボン外装であることを考慮すると、1トン以下かもしれません。
GTS800をドライブするのは谷口信輝氏。
レコード更新はなるのか、HKSの今後の動向に要注目です。
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