デイリーF1ニュース(2017年6月14日号) カナダでメルセデスはマクラーレンと交渉した 他
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- カナダでメルセデスはマクラーレンと交渉した
- ホンダ、研究所とサーキットの違いに苦戦
- フェルスタッペン、レッドブルの将来に不安
- アゼルバイジャンGPのタイヤチョイス
それではご覧ください。
前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年6月13日号)ルノー、大型アップグレードは来年まで無し 他
翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年6月15日号)マクラーレンのトップ、ホンダを語る 他
カナダでメルセデスはマクラーレンと交渉した
マクラーレンの大株主であるマンスール・オジェ氏と、メルセデスF1のノンエグゼクティブ・チェアマンであるニキ・ラウダが、カナダGPで会談したようです。
この会談で何が話されたのかは明らかになっていませんが、オジェ氏が用も無いのにカナダまで出向くとは思えませんから、両社にとって重要な案件を話し合ったものだと推測されます。
しかしマクラーレン・チームを率いるエリック・ブーリエ氏は、アゼルバイジャンGPの開催以前に、メルセデスとの契約が結ばれることは無いとコメントしています。
夏に切り替えることも可能だそうですが、現実的には2018年からスイッチすることになりそうです。
マクラーレンがホンダとの契約を破棄した場合には、ホンダからの資金援助を失うため、7800万ポンド(約110億円)の損失が発生すると見られています。
Source: Mercedes silent on McLaren engine rumours | en.f1i.com
ホンダ、研究所とサーキットの違いに苦戦
ホンダはカナダGPで予定していたアップグレードを果たせなかっただけでなく、レースでは残り2周というところでまたもやエンジントラブルを起こし、ポイント獲得のチャンスを不意にしてしまいました。
なぜ改善の兆しすらないのか? ホンダのF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏は、「ダイノ(エンジンをテストする設備)上で良い条件を作り出せていない」と、ホンダが直面している問題について語りました。
「ダイノとトラックとで同じ環境にする必要があります。オペレーションの環境が異なるために、ダイノとトラックで信頼性が異なるのだということを理解しなければなりません」
「昨年はダイノでエンジンの信頼性を証明できていたので、なぜ今は違ってしまったのかを理解しなければなりませんが……簡単ではありません。精度を向上させる必要があります」
たしかに去年は尻上がりに調子を上げていたので、今年はホンダにとって飛躍の年になるのではないかと期待されていました。
その期待は見事に裏切られたのですが。
Source: Honda says dyno-to-track transfer isn’t working | en.f1i.com
フェルスタッペン、レッドブルの将来に不安
カナダGPでは2位を走行しながら、マシントラブルでリタイアに追い込まれたマックス・フェルスタッペン。
レッドブル移籍直後に優勝したときには、彼の未来も明るいと思われていましたが、どうもレッドブル自体の行く末が怪しくなってきました。
「来年の方向性について心配しているよ」とフェルスタッペン。「2018年に規制はそれほど変わらないので、今年チームが学べば学ぶほど、来年は良くなるはずだ」
ところがレッドブルのチーム状態は、ここ数年で最悪です。
優勝どころか、表彰台に上るのがやっとなのですから。
「今年は世界タイトルを争えると思っていたのに……現実はかけ離れているよ」と、フェルスタッペンは落胆しています。
「勝ちたいと思っているし、このチームなら出来ると思う。車が改良されているのもわかるけど、パワーがまだ足りていないんだ」
「僕は状況を変えることができない。動揺したり怒ったりはできるけど、何も解決しない。だから楽観的に、状況を最大限活用すべきだと思う」
フェルスタッペンが「来年は良くなるはず」とコメントしているのが気になりますね。彼とレッドブルとの契約は来年末で切れるので、「来年ダメなら出て行く」という、彼からのメッセージのようにも聞こえます。
Source: Verstappen fears for the future at Red Bull | f1fanatic.co.uk
アゼルバイジャンGPのタイヤチョイス
ピレリがアゼルバイジャンGPにおける各チームのタイヤチョイスを発表しました。
メルセデス、フェラーリ、レッドブル、ウィリアムズ、ルノー、ハース、そしてザウバーのエリクソンは、いずれもスーパーソフトを8セットチョイスしています。
マクラーレンはカナダと同じく、いちばん柔らかいタイヤ(今回はスーパーソフト)を多めにチョイスし、少しでもスピードを得ようという戦略です。
カナダでは、レース中に一番硬いタイヤ(カナダではソフトタイヤが該当)を使ったダニエル・リカルドやバルテリ・ボッタスが快走しました。
アゼルバイジャンでも、一番硬いミディアムタイヤの出番があるかもしれません。
Source: Azerbaijan Grand Prix:
June, 23-25, 2017 – Selected sets per driver | news.pirelli.com
前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年6月13日号)ルノー、大型アップグレードは来年まで無し 他
翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年6月15日号)マクラーレンのトップ、ホンダを語る 他
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。