日産GT-R/C 実車をそのままラジコンに! 操作はPS4コントローラー!

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日産がレースゲームのグランツーリスモシリーズにかかわって20周年ということで、それを記念して、ワンオフのGT-Rが製作されました。

このGT-Rは、プレイステーション4のコントローラーである「デュアルショック4」で外部から操作可能な実車ラジコンで、それにちなんで「GT-R/C」と名付けられています。
ラジオコントロール・カーを略してR/Cと表記するので、それと掛けているわけですね。

今回はGT-R/Cの詳細をお伝えします。


日産GT-R/Cとは?

GT-R/Cには、ステアリング、トランスミッション、ブレーキ、スロットルをコントロールする、4台のロボットが搭載されています。

車体の後部には6台のコンピュータが取り付けられており、1秒間に100回操作を更新するそうです。

デュアルショックは車載コンピュータと無線で接続されます。
無線の有効範囲は1kmです。
また、ラジコン操作を助けるために、速度データを外部に送信する仕組みも用意されています。

ラジコンといっても実車を改造したものですから、操作ミスや暴走による危険性は否定できません。
そこでGT-R/Cには異なる周波数で作動する、2つの独立したセーフティー・システムが搭載されています。
2人の追加オペレーターがABS制御を行える他、メインオペレーターが車両の制御を失ったときには、エンジンを切ることも可能です。

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GT-R/Cによるサーキット走行

GT-R/Cは、シルバーストーンサーキットでのタイムアタックにもチャレンジしています。

ステアリングならぬデュアルショックを握ったのは、スーパーGTスーパーフォーミュラでもお馴染みのヤン・マーデンボローで、彼はヘリに乗り込み、上空からGT-R/Cを追走しながらアタックラップを行いました。

このタイムアタックでGT-R/Cは、1分17秒47を記録。
最高速度は211km/hでした。
タイムからすると、おそらくショートサーキットの方を利用したのだと思います。

「この体験は一生に一度の、本当に特別なものでした」と語るのは、GT-R/Cを操作したマーデンボローです。
彼は「GTアカデミー」の出身で、グランツーリスモのプレイヤーからプロドライバーとなった人物ですから、デュアルショックの扱いはお手の物です。

「GT-R/Cは、いままで不可能に思えた2つの世界、すなわちバーチャルとリアルのモータースポーツを結びつけました。コントローラーを使用したときの車の反応は、想像よりもはるかに良かったです」

「シルバーストーンでフルサイズのラジコンGT-Rを131マイルまで加速させながら、ヘリコプターで追いかけるのは忘れられない経験となりました。それはイノベーションの興奮です!」

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今後は教育用に

GT-R/Cは来年から、STEM(サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マスマティクスの頭文字を合わせたもの。将来より重要になる教育分野だと考えられている)促進のために、英国の小中学校をツアーします。
子供の科学や数学離れはどの国でも問題となっているので、少しでも興味を持ってもらおうということでしょう。
日本のイベントでもぜひ見てみたいですね。

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