デイリーF1ニュース(2018年4月25日) レッドブル「パワーユニットの決定は夏休み中」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- レッドブル「パワーユニットの決定は夏休み中」
- FIA、エキゾーストブローイングの取締りを強化
- スパと鈴鹿が今年中にF1との契約を更新か
それではご覧ください。
レッドブル「パワーユニットの決定は夏休み中」
各チームはFIAに対し、来年使用するパワーユニット(PU)を、5月半ばまでに通知しければなりません。
しかしレッドブルは、決定を引き延ばそうと考えているようです。
「幸いにも、われわれにはオプションがある」と語るのは、チームを率いるクリスチャン・ホーナーです。
「ルノーは引き続き当社と働きたいと望んでいる。そしてわれわれはホンダの最前列のシートに座っており、彼らがどのように開発しているかを観察できる」
決定はいつまでに行うのかという問いに対しホーナーは「夏休み中」だと答えています。
昨年、マクラーレンとホンダの提携解消が発表されたのは、9月15日でした。
急遽PUをホンダにスイッチすることになったトロロッソは、プレシーズンテストに間に合わせのエアロで登場する羽目になりました。
翌年のマシン開発をスムーズに進めるためには、夏休み中にPUを決めておく必要があるのでしょう。
Source :Fahrer- und Motorenentscheidung im Sommer | auto-motor-und-sport.de
FIA、エキゾーストブローイングの取締りを強化
今季型のルノー・RS18は、エキゾーストパイプを斜め上方に向けて設置することで、リアウイング下面に排気ガスを吹き付け、ダウンフォースを得るという手法を取り入れてきました。
ルノーのやり方にはいくつかのチームからクレームがついたものの、FIAのレース・ディレクターであるチャーリー・ホワイティングは、「エキゾーストパイプを傾けて設置すること自体は問題無い」という見解を示しています。
しかし、スロットルをオフにしたときも排気ガスが出続けるようにする「偽りのエンジンモード」を使用することは違法だと、ホワイティングは釘を差していました。
今回FIAは、偽りのエンジンモードに対する取締りを強化するという通達を、各チームに出したようです。
これはバーレーンGPにおいて、セバスチャン・ベッテルのステアリングに「謎の第3パドル」が取り付けられていたためだと考えられます。
フェラーリ側は否定しているものの、コーナリング中にパドルを引くことで、エキゾースト・ブローイングをコントロールできるようにしていた可能性があるのです。
FIAは、マシンの空力に排気の影響が及ぶことを望んでいません。
排気ガスでダウンフォース量をコントロールできるシステムは、禁止されている可動空力部品と、何ら変わりがないからです。
Source :FIA clamps down on F1 teams using exhaust blowing for aero gains | autosport.com
スパと鈴鹿が今年中にF1との契約を更新か
共にF1を代表するコースであるスパ・フランコルシャンと鈴鹿ですが、今年限りでF1の開催契約が切れます。
これまではスムーズに契約の延長が行われてきたのですが、今回は中々発表がなされず、「もしかすると交渉が上手くいってないのでは?」という憶測も流れていました。
しかしどうやら、それも杞憂に終わりそうです。
スパも鈴鹿も2019年以降のF1開催に同意する見込みで、年末に契約を更新すると報じられています。
一方、今年復活したドイツGPは、再び消滅するかもしれません。
ドイツGPは2008年以来、ニュルブルクリンクとホッケンハイムで交互に開催されてきましたが、ニュルブルクリンクが経営破綻したため、ニュルの開催順である2015年と2017年には、ドイツGPがカレンダーから外れることになったのです。
ホッケンハイムとF1との契約は、2018年までです。
そしてドイツGPは、客入りが悪くて苦しんでいます。
契約更新の可能性が高いとは、とても言えない状況です。
Source: Spa and Suzuka need new deals to stay on F1 calendar in 2019 | racefans.net
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