デイリーF1ニュース(2018年8月2日)ハンガロリンクのマーシャル、実は危機一髪だった
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- ハンガロリンクのマーシャル、実は危機一髪だった
- ラッセル、初ハイパーソフトは「とてつもない経験」
- デ・ラ・ロサがサインツのマクラーレン移籍に警告
それではご覧ください。
ハンガロリンクのマーシャル、実は危機一髪だった
ハンガリーGPのFP1では、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグのマシンにトラブルが発生しました。
エナジーストア(バッテリー)が短絡したことにより、電気系統がダメになってしまったのです。
ハンガロリンクのマーシャルたちは即座に駆けつけたのですが、あろうことか彼らの一部は、感電を防ぐための防護グローブを着用していませんでした。
にもかかわらず、不用意にマシンを押し始めたのです。
「マーシャルたちはいきなり車に飛びつくと、車を押し始めた」と語るのは、ルノーでテクニカル・ディレクターを務めるニック・チェスターです。
「我々は無線でチャーリー・ホワイティング(FIAのレース・ディレクター)に『コンピューターがダメになったので、車がどんな状態かわからない。データが無いんだ』と言った」
「だがマーシャルたちはそのとき、既に車を押していた。彼らは生きていた、だから電源は生きていなかった……」
マーシャルは本来、1000ボルトまで耐えられるグローブを身につけなければなりません。
今回は事故に至りませんでしたが、ハインリッヒの法則からいけば、こういうヒヤリ・ハットを減らしていかないと、いずれ大事故が起こるかもしれません。
Source : Renault warned FIA over marshals touching Hulkenberg’s car – racefans.net
ラッセル、初ハイパーソフトは「とてつもない経験」
ハンガロリンクで行われているインシーズンテスト2日目、トップタイムを記録したのは、メルセデス期待の若手、ジョージ・ラッセルでした。
前日にフェラーリのアントニオ・ジョビナッツィが叩き出した非公式コースレコードを、さらに更新したのです。
「2日目は非常にスムーズに走れたので、チームと私にとってより生産的な一日でした」とラッセル。
前日はギアボックストラブルで走行時間を大幅にロスしたラッセルですが、2日目はノートラブルでした。
「私はハイパーソフトタイヤで走りましたが、それはとてつもない経験でした」とラッセル。「私は以前にそのタイヤを運転したことはありません。また、レースセットアップ以外でF1マシンを走らせたこともなかったのです」
「それは素晴らしい経験でしたし、ハンガロリンクのレコードを達成したので、私の頬もゆるんでしまいます」
「全体としては、この2日間は生産的でポジティブでした。F1カーを再びドライブする日が待ちきれませんよ」
メルセデスのエンジニアであるリッチ・レーンによると、予定していたプログラムのほとんどを終えることができたそうで、ギアボックストラブルの影響は限定的だったようです。
ラッセルのアウトプットも高く評価されているようですし、来季にF1デビューする確率はかなり高いのではないでしょうか。
Source : Hypersoft tyres 'an incredible experience’ for Russell – f1i.com
デ・ラ・ロサがサインツのマクラーレン移籍に警告
カルロス・サインツがマクラーレンに移籍するのでは? と噂されています。
エステバン・オコンがルノーへ移籍し、ダニエル・リカルドがレッドブルに残留するとなると、サインツはトロロッソに戻るか、他チームに移籍するしかありません。
とはいえサインツはトロロッソに不服でルノーに移ったわけですから、復帰は考えづらいです。
一方、マクラーレンはフェルナンド・アロンソの去就にかかわらず、ストフェル・バンドーンを放出すると見られています。
もしアロンソがF1から引退したとしても、サインツはF1で十分な経験を積んでいますから、新人ランド・ノリスと組むのにうってつけです。
アロンソが現役を続行したとしても、彼を尊敬するサインツならば、上手くやっていけるでしょう。
しかし同じスペイン人ドライバーで、かつてはマクラーレンでテストドライバーも務めていたペドロ・デ・ラ・ロサは、サインツがアロンソと「一緒にならないほうがいい」と警告しています。
「フェルナンドのチームメイトになることは非常に難しい」とデ・ラ・ロサ。「だからカルロス以外の誰かが苦しむことを望むよ」
「私はカルロスがさらに2~3年の経験を積んでから、ビーストのようなフェルナンドに対抗する方がいいと思う」
将来のチャンピオンを期待されている若手ドライバーが、元チャンピオンと同じマシンに乗ると、チームメイト対決で互角か、それに近いレベルで戦うことが求められます。
マクラーレンはすでにアロンソのチームと化していますから、同等の扱いも期待できません。
サインツがマクラーレンに移籍しても、アロンソに勝つのはかなり難しいでしょう。
Source : De la Rosa warns Sainz against McLaren move – f1i.com
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