デイリーF1ニュース(2018年8月23日)フェラーリ、ライコネンと契約延長へ

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最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース
本日のニュースは以下の3本です。

  • フェラーリ、ライコネンと契約延長へ
  • フォース・インディアはベルギーGPに出られない?
  • F1、予算制限を2019年から試験導入か

それではご覧ください。


フェラーリ、ライコネンと契約延長へ

フェラーリキミ・ライコネンを続投させると、イタリアメディアのCorriere della Seraが報じています。

これまではシャルル・ルクレールセバスチャン・ベッテルのチームメイトとなり、ライコネンが放出されるという説が有力でしたが、ルクレールを推していたセルジオ・マルキオンネ前会長が亡くなったことで、フェラーリ首脳陣はライコネンの残留へと傾いたようです。

目前で大魚を逃したルクレールは、フェラーリエンジンを使用するハースに移籍することになりそうです。
ロマン・グロージャンは、残念ながらシートを失うことになるでしょう。

ライコネンは勝利こそ上げていないものの、今季は非常に良い走りをしています。
フェラーリが柔軟な戦略を取れていれば、勝利も不可能ではなかったはずです。

フェラーリの首脳陣は、若いルクレールの加入によってチーム内に余計な波風を立てるよりも、ベッテルのサポート役を引き受けてくれるライコネンの方を選んだのでしょう。

Source : Italian media expecting new Ferrari deal for Raikkonen within days - racefans.net

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フォース・インディアはベルギーGPに出られない?

財政危機から一転、救済されたかに見えたフォース・インディアが、またも困難に直面しています。

フォース・インディアはローレンス・ストロールを始めとする投資コンソーシアムにより買収され、財政難から脱したはずでした。
しかし、フォース・インディア・フォーミュラ1・リミテッド社の株を85%所有する、ビジェイ・マリヤサブラタ・ロイが訴訟中であるため、債権者であるインドの銀行13行が同意しなければ、フォース・インディア・フォーミュラ1・リミテッド社の売却自体ができないというのです。

資産に関しては売却を完了しているため、新チームとして参戦することは可能なようですが、そうなると分配金の権利を喪失することになります。

F1の参戦権は、おそらく法人に対して付与されるものなのでしょう。
よって車を含む資産を所有していても、F1の参戦権を持つ法人を所有していないと、参戦できないものと思われます。
フォース・インディアがこの問題を解決できない場合には、ベルギーGPへのエントリーを拒否される可能性もあるそうです。

Source: Legal problems may stop Force India from racing in Belgian Grand Prix – racefans.net

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F1、予算制限を2019年から試験導入か

トップチームが軒並み反対している予算制限ですが、F1は2019年から試験的に導入したいと考えているようです。

「経済面では、コストコントロールのイニシアチブを推進している」と語るのは、F1のモータースポーツ・ディレクターを務めているロス・ブラウンです。

「FIAと協力し、チームとの協議を経て、経済イニシアチブを推進している。 コスト・キャップの仕組みに関する作業は順調だ」

「現時点では、2019年と2020年に予行演習として、ソフトな形で導入する予定だ」

「最終的な議論を除き、それは今ほぼ完成している」

とはいえ、フェラーリメルセデスレッドブルの3チームは納得していません。

「F1には2つの区分があり、それを止めたいと思っている。使用できるリソースの量に制約を導入したい。それには、経済的な観点と技術的な観点の両方が必要だ」

「現時点ではトップチームが、ミッドフィールドのチームの2倍を費やしている。仮にそのマージンを10~20%程度に減らすと、ミッドフィールドのチームに目指せるものが出てくる。大きなチームの周りにはまだオーラがあるだろうが、素晴らしい仕事をしているミッドフィールドのチームは競争することができる」

具体的にどのように予算を制限するのかわからないので何とも言えませんが、自動車メーカーとそれ以外との差は、何をしても埋まらないと思います。
ブラウンは素晴らしい仕事をしているミッドフィールドのチームとしてフォース・インディアの名前を挙げていますが、彼らの活躍もメルセデスエンジンがあってこそのものです。

また、あまりにも自動車メーカーを締め付けすぎると、彼らに撤退される可能性もあります。
予算制限でトップチームとプライベーターの差が少なくなれば、ジュニアチーム化の流れも断ち切られるかもしれません。

個人的にはジュニアチーム化で中団グループが接戦になっているので、予算制限は不要だと思っています。
MotoGPなどはずっと「チャンピオンを争うファクトリーチーム」と「それ以外のサテライトチーム」という構図でやっていますし、無理くり全てのチームが優勝争いできるようにする必要は無いと思うのですが。

Source: F1 to begin introducing budget cap from 2019 – pitpass.com

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