ルノー クリオRS(ルーテシアRS)が現行型で廃止に ホットハッチ版Zoeにバトンタッチ

Renaultの新車情報

ルノー クリオRS(2017年モデル)

ルノーのホットハッチ「クリオRS(日本名はルーテシア)」が、現行型を最後に廃止されることになりそうです。
厳しいCO2排出規制をクリアして発売しても、ビジネス的に成立しないからなのだとか。

しかしルノーからBセグメントのホットハッチが無くなるわけではありません。
EV(電気自動車)のZoe(ゾエ)が、その後を引き継ぎます。

では、ホットハッチ版のルノー Zoeはどんな車になるのでしょうか?


ホットハッチ版ルノー Zoeの最新情報

Zoe e-sportコンセプト

かつてルノーは「Zoe e-sportコンセプト」というモデルを製作したことがあります。
フォーミュラEのノウハウを取り入れたハイパフォーマンスEVで、最高出力は466ps、0-100km/h加速はポルシェ 911ターボカブリオレ並というものでしたが、製品化には至りませんでした。

なのでZoe e-sportコンセプトが、そのままホットハッチ版Zoeのベースになるわけではなさそうです。
ルノーの製品企画担当副社長であるAli Kassai氏は、「現在の傾向に合わせる必要がある」と述べています。

「将来のスポーティーな車を発明しなければならない」とKassai氏。「これが革新的で有り続けるためのルノー・スポールの役割だ」

「Zoeの(e-sport)コンセプトはまさに我々が考えていたものであるし、今もまだ考えているものだ。その車は多くの人に高く評価され、愛され、購入したいというフィードバックを我々は得た」

「問題は『パフォーマンスとは何か?』ということだ。その車の航続距離は? サーキットではどうか? ルノー・スポールは真剣に取り組んでいるので、我々が車を作るならば性能が必要だ。」

しかしサーキットを1周しかできず、すぐに充電ステーションへ向かわなければならないのなら、それは我々のやりたいことではない

テスラ モデルSやポルシェ タイカンなどのEVは、既にニュルブルクリンクでかなり速いラップタイムを叩き出しています。
しかしあくまで1周のラップタイムでしかありません。
ルノー・スポールが考えているのは、より先進的なハイパフォーマンスEVのようです。

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クリオRS(ルーテシアRS)廃止の理由

Kassai氏はクリオRS廃止の理由について、次のように述べています。

「今日のクリオRSは、より低いCO2レベルに到達するために、さらに精巧なテクノロジーを必要としている」

「その上、クリオRSのような車両が必要とするハイパフォーマンスを維持すると、(現在の)クリオRSの顧客のほとんどが購入できないほどの多額のプレミアムを請求しなければならない」

走行性能と環境性能の両立が難しい時代となったのが、クリオRSの廃止の理由のようです。
ポルシェやフェラーリのような高級車メーカーならば、高コストを販売価格に転嫁できるのでしょうが、比較的安価なホットハッチではそうすることができません。
メガーヌRSではなくクリオRSが廃止されるのはそのためでしょう。

Zoeが日本に導入される可能性

クリオRSはルーテシアRSとして、日本でも販売されています。
クリオRSが廃止された場合には、ホットハッチ版のZoeが導入されるかもしれません。
Zoeは日産リーフよりも2回りくらいコンパクトな車なので、リーフと競合することもなさそうですから、ぜひとも日本に導入してもらいたいものです。

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