マクラーレン 720S GT3 新しいGT3レースカーによるワンメイクレースも開始!
マクラーレンが新しいFIA-GT3マシンである、「720S GT3」のイラストを公開しました。
現在使われている650S GT3の後継モデルとなります。
実戦に投入されるのは2019年からになりそうですが、新GT3カーの登場にあわせて、さまざまなプログラムが動き始めているようです。
今回は720S GT3の概要と、同車を使用したワンメイクレースシリーズ、そしてドライバー育成プログラムについてお伝えします。
マクラーレン 720S GT3の概要
エンジンは4.0リッター・V型8気筒ツインターボです。
ロードカーは720馬力(車名の由来でもある)ですが、FIA-GT3車両はリストリクター(吸気制限装置)が装着されるため、もう少しパワーダウンするでしょう。
ロードカーのギアボックスは7速デュアル・クラッチ・トランスミッションですが、720S GT3では6速シーケンシャルに交換されています。
GT3カーでは油圧制御サスペンションの「プロアクティブシャシーコントロールⅡ」は除去され、コイルばねと組み合わせた一般的なダンパー(車高と減衰力調整可能)が装着されるようです。
ピュアマクラーレンGTレースシリーズ
マクラーレンは「ピュアマクラーレン」というサーキット体験プログラムを既に展開しているのですが、720S GT3の投入を機に、ワンメイクレースシリーズを立ち上げます。
ポルシェ・カレラカップやウラカン・スーパートロフェオみたいなものと考えればよいでしょう。
このシリーズは、多くのサーキットでの走行経験を持つ人が対象で、自動車メーカーの支援を受けて、プロのレースシリーズに参入したいというドライバーがターゲットだそうです。
簡単に言うと、サーキット走行を趣味としているジェントルマン・ドライバーが対象ということですね。
国際D級ライセンスが必要ですが、マクラーレンのエンジニアが管理するマシンを運転し、テクニックの向上を図ることができます。
ゆくゆくは大きなレース(ブランパンGTとか)に出たいというジェントルマン・ドライバーには、魅力的なワンメイクレースになるはずです。
ドライバー育成プログラム
若手ドライバーの育成プログラムも発表されました。
こちらはマクラーレン 570S GT4を使用し、2018年から開始されます。
育成プログラムでは、マクラーレンのワークスドライバーからの専門的な指導や、フィットネスや栄養の評価とアドバイス、スポンサーシップのサポートや指導も受けられるようです。
ドライバーは定期的にアセスメントを受けることで、ドライビングに関する問題を改善する機会を与えられます。
レース戦略をシミュレーターで練習したり、エンジニアリングチームとのディスカッションも行われるようです。
このドライバー育成プログラムにおいて才能を見出された選手は、2019年シーズンも、マクラーレンのドライバーとして活動できます。
まさに若手の登竜門ですね。
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