N-BOXスラッシュの評価・口コミ ルーフは低いが満足度は高い!
屋根をぶった切っただけじゃない! N-BOXスラッシュの口コミまとめ
N-BOXスラッシュは見た目だけの車だと思われがちですが、サウンドマッピングシステムによる高音質なオーディオ環境や、重心の低さとボディ補強やダンパー改良による走りと乗り心地の良さなど、N-BOXには無いものを持っています。
そんなN-BOXスラッシュがマイナーチェンジされました。ボディカラーの新色追加されただけでなく、「G」グレード以外でインテリアカラーパッケージを選択できるようになったとのことです。
ホンダN-BOXスラッシュ画像ギャラリー ─ 新色追加でボディカラーは23バリエーション
ニッチだけど満足度は高い車なのは、口コミが証明しています。詳しくは以下のまとめをご覧ください。
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目次
インテリア
シート
合皮シート・ファブリックシート共に、クッションは丁度良い硬さで、ロングドライブでも疲れないと評価されています。
「ダイナースタイル」「グライドスタイル」「セッションスタイル」のシート表皮は、汚れにくいけど滑りやすい合皮です。一応滑り止め加工が施されていますが、サポートの悪いシート形状と相まってホールド感は低めです。
標準車とブライトスタイルのシートはファブリックですが、やはりその形状ゆえにホールド性には期待できません。
インテリアの質感
5種類の個性的な内装は、スラッシュ最大の特徴です。ボディカラーとの組み合わせには制限はありますが、他車とは比較にならないほど多くの組み合わせが用意されています。
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ドアトリムの内張りを褒めている人がすごく多かったです。ホンダ車の多くは布製の内張りなのですが、N-BOXスラッシュは合皮でしっかりとした作りになってます。
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室内の広さと使い勝手
元がN-BOXですから、室内空間は広大です。
後席アームレストは左右の座席ごとに内蔵されているので、シートをスライドさせても位置関係が変わりません。リアシートは190mmのスライドと、4段階のリクライニングを備えています。
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リアシートのチップアップも便利です。これはN-BOXと同じですね。
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N-BOXと比較してガラス面積が少ないので、夏場車内が暑くなりにくいというメリットがあります。
ルーフが低いにも関わらず、ルームミラーは「ルーフの高いN-BOX」の流用です。なのでN-BOXスラッシュだと、ルームミラーの位置が低すぎて運転の邪魔になります。
小物収納・ラゲッジスペース
N-BOXがベースですので、十分な数の小物収納が用意されています。
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ラゲッジスペース容量は4名乗車時で296L(床下込み)。リアシートをダイブダウン格納すれば743Lまで拡大できます。
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ナビ・電装系
ナビ
インターナビは無料通信で、渋滞状況を踏まえたルート検索や、目的地の天候なども教えてくれる優れものです。8インチと7インチのプレミアムインターナビが、サウンドマッピングに対応しています。
オーディオ
音空間へのこだわりは、軽自動車としてはオーバークオリティなほどです。
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サウンドマッピングシステムの詳細は以下のとおりです。
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- 17cmケブラーコーンスピーカー×2
- フロントドアに搭載。振動板にケブラーを用いることで、音のこもりを抑えている。
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- 12cmケブラーコーンスピーカー×2
- リアクォーターパネルに搭載。
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- アルミドームツィーター×4
- フロントドアおよびリアクォーターパネルに搭載。振動板にアルミを用いることで、クリアで繊細な高音を再生する。
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- 17cmバックロードホーン型サブウーファー
- センタークラスター下に搭載。コンパクトながらパワーと音圧を両立し、圧倒的な重低音を響かせる。
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- 360W MOS-FETパワーアンプ
- プリアンプとパワーアンプのセパレート構造を採用。360Wの高出力で、高剛性スピーカーの性能を引き出す。
しかもサウンドマッピング装着車は、防音材が追加され静粛性が向上しています。こうして徹底的にこだわった音質は絶賛されています。
さらにこだわりたい人は、純正アクセサリーの「ピュアサウンドブース」を装着しましょう。車内の静粛性をさらに高め、より優れた車内音響を手に入れてください。
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ディスプレイオーディオの問題点
ナビではなくディスプレイオーディオ装着車だと、サウンドマッピングの細かな音響設定ができません。調整できるのは「BASS」「TREBLE」「サブウーファー」の3つだけです。
ただしiPhoneをBluetooth接続すると、iPhoneにインストールしている音楽再生アプリのイコライザー設定が適用され、サウンドマッピングで聞くことができるようです。詳しくはこちらのブログをご覧ください。
プレミアムインターナビの設定項目は豊富ですが、いかんせん値が張ります。
対応ナビの少なさ
サウンドマッピングは、対応ナビがプレミアムインターナビの7インチ・8インチの2つだけしかありません。
カナテクスの「カーAVインストレーションキット」を使えば、市販のAVナビでサウンドマッピングを利用できます。ただこのキットをディスプレイオーディオや8インチプレミアムインターナビ装着車に使えるかどうかは不明だそうです。
注意しなければならないのは、ホンダ純正ナビ以外だとナビ装着用スペシャルパッケージ(バックカメラ・ステアリングリモコン、マイクロアンテナ等のセット)が動作保証外になるということでしょう。
エアコン・ヒーター関連
フルオートエアコンと同様、リアヒーターダクトも全グレードに標準装備されます。
さらに「G Lインテリアカラーパッケージ」や「X」には、運転席と助手席にシートヒーターも標準装備されます。室内が広く暖まりにくい軽ワゴンには嬉しい装備ですね。
「G Lインテリアカラーパッケージ」と「X」に標準装備されるステアリングヒーターは、真冬日に真価を発揮します。
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スイッチの位置が悪くて、走行中にON/OFFの切り替えがしづらいという欠点がありますが、一度使うとクセになる良さがあります。
エクステリア
レトロ感のあるデザインです。リアドアハンドルを窓枠に埋め込んで目立たなくしてあるので、クーペ風の外観に見えます。
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デザインのモチーフとなったホットロッドとは、クラシックカーを改造した車のことです。
N-BOXスラッシュには本家本元のような速さはありませんが、ホットロッドの雰囲気だけは感じられます。
エンジン・燃費
実燃費
実燃費は街乗り14~16km/L、郊外・高速道路17~20km/L程度です。
ECON OFF時の方が燃費が良いという報告がありました。運転の仕方によると思いますが、ECON OFFで燃費チャレンジしてみるのも面白いかもしれませんね。
パワー・トルク
低回転からトルクが出ているので、それほど回さなくても交通の流れをリードできる余裕があります。
ECON ONでは加速は穏やかになりますが、「もっさり」とか「鈍い」というほどにはなりません。むしろECON OFF時の急すぎる加速感より好ましいとの声もありました。
ターボ車に標準装備のパドルシフトは便利です。Dモードでも使えるので、エンジンブレーキを使いたいときに即効かせることができます。
アイドリングストップのフィーリング
ECON ON時にアイドリングストップが作動します。復帰時のエンジン再始動は早いのですが、やはりエンジンが止まるのは慣れないという声もありました。
ターボはパワフルでよく走ります。ただしホンダサウンドを期待してはいけません。
ハンドリング・取り回し
走行性能
チョップドルーフによる重心の低さとホイールベースの長さが、コーナリング時に抜群の安定感を生み出します。N-BOXに比べ10mmローダウンされたサスペンションも、走行性能の向上に貢献しているようです。
操作系統のフィーリング
電動パワステは、重さ切り替えスイッチを標準に設定しても軽めです。しかし標準より重くする設定はなく、さらに軽くなるだけです。
便利な自動パーキングブレーキ
スイッチ式の電子制御パーキングブレーキは、指先ひとつで作動と解除が可能です。しかし例えパーキングブレーキをかけ忘れたとしても、イグニッションOFFで自動的に作動してくれるので、「かけ忘れ」の心配がありません。
イグニッションON時にアクセルを踏むと自動解除されるので、「解除忘れ」の心配もなく、渋滞時にも楽ちんです。
視界
フロントガラスが縦に短いために、斜め上方の視界が遮られ、信号が見えにくいことがあります。
乗り心地・静粛性
乗り心地
N-BOXよりダンパー径が拡大されたことで足回りがしなやかになり、良好な乗り心地を実現しました。
軽自動車やコンパクトカーでは後席の突き上げがきついことが多いですが、N-BOXスラッシュは後席の乗り心地も良好です。
静粛性
音へのこだわりが、クラスレスな静粛性を生み出しました。ドアを閉めると車内は本当に静かだと高評価です。
多くの軽自動車では、雨天時にホイールハウスから水はね音が盛大に響いてきます。しかしNBOXスラッシュならそれも気になりません。
安全性
◯=標準装備 △=メーカーオプション −=設定なし
ICP=インテリアカラーパッケージの略
名称 | G | G・Lパッケージ | G・L ICP | X |
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横滑り防止装置 | ◯ | |||
プリクラッシュブレーキ | △ | ◯ | △ | |
クルーズコントロール | − | ◯※1 | ◯ | |
レーダークルーズコントロール | − | |||
車線逸脱警報 | − | |||
レーンキープアシスト | − | |||
アダプティブヘッドライト | − | |||
ブラインドスポットアシスト | − | |||
ヒルスタートアシスト | ◯ | |||
前席エアバッグ | ◯ | |||
サイド&カーテンエアバッグ | − |
※1 ターボ車のみ標準装備。「G Lパッケージ」および「G L インテリアカラーパッケージ」のNA車には設定なし。
安全性は平均点と言ったところです。
価格・値引き額
新車価格は高いです。180万ほどは覚悟しなければなりません。ただし値引きが拡大してきているとの情報もあります。
値引き対象 | 平均値引き額(万円) |
---|---|
本体 | 8.6 |
オプション | 9.1 |
最後まで読んでいただきありがとうございます。軽トールワゴンに興味のある方は、以下の記事もぜひご覧ください。