新型プリウスと同価格帯・同程度の維持費で乗れる車
プリウスは本当に有益か?
あけましておめでとうございます。今年も自動車関連の記事をがんばって更新していきますので、どうぞご贔屓に。
さて新年一発目は新型50プリウスから。好調な受注が伝えられる同車ですが、内外装のデザインや室内の狭さ、そして価格の高さなどを問題視する声もあり、50プリウスが名車と言えるかどうかは判断の分かれるところです。
画像の出典: toyota.jp
かつては燃費性能で他を圧倒していたプリウスですが、他メーカーのハイブリッドカーラインナップが充実してきたことで、お得感は希薄になってきました。ガソリン価格の安さも、プリウスには逆風です。
今回は「車両本体価格+50000km走行するのに必要なガソリン代の合計」が、「ZVW50プリウス・Aプレミアム」のそれと同等の価格帯となるものを集めてみました。
目次
- まずはプリウスで5万km走るためのコストを計算する
- トヨタ
- エスクァイア Gi
- ハリアー エレガンス
- 日産
- エクストレイル 20X HYBRID エマージェンシーブレーキパッケージ
- ホンダ
- ヴェゼル HYBRID Z
- ジェイド HYBRID X
- マツダ
- CX-5 XD PROACTIVE
- CX-3 XDツーリング Lパッケージ
- スバル
- レヴォーグ 1.6GT EyeSight
- XV HYBRID 2.0i EyeSight
- フォレスター 2.0i-L EyeSight
- プリウスにかつてのような優位性はない
更新履歴
内容を修正しました。(2016/01/07)
まずはプリウスで5万km走るためのコストを計算する
「ZVW50プリウス・Aプレミアム」の車両本体価格は、¥3,107,455です。燃費データは実燃費に最も近いとされるアメリカのEPAコンバインド燃費を使用し、22.1km/L(52mpg)とします。
レギュラーガソリンの価格を¥115/Lとすると、5万km走行するには¥260,181のガソリン代がかかることになります。
よって¥3,107,455+¥260,181=¥3,367,636が、「ZVW50プリウス・Aプレミアム」の車両本体価格と5万km走行するのに必要なガソリン代の合計となります。
50プリウスと(ほぼ)同等のコストで5万km走れる車
トヨタ
エスクァイア Gi(2WD・7人乗り)
50000km走行時のコストを、50プリウスと比較してみましょう。
車名 | 本体価格 | 実燃費 | ガソリン代 | 総コスト |
---|---|---|---|---|
エスクァイア Gi | ¥2,823,428 | 10.98km/L | ¥523,679 | ¥3,347,107 |
プリウス Aプレミアム | ¥3,107,455 | 22.1km/L | ¥260,181 | ¥3,367,636 |
エスクァイアの実燃費データはe燃費のものを使用。
ほぼ同等の金額ですね。次に装備内容の比較をしてみます。
装備内容 | プリウス Aプレミアム | エスクァイア Gi |
---|---|---|
本革巻ステアリング | ◯ | ◯ |
シート表皮 | 本革 | 合皮 |
前席シートヒーター | ◯ | ◯ |
運転席パワーシート | 8way | − |
助手席パワーシート | 4way | − |
プリクラッシュブレーキ | ◯ | − |
レーダークルーズコントロール | ◯ | − |
車線逸脱警報 | ◯ | − |
レーンキープアシスト | − | − |
ブラインドスポットアシスト | − | − |
パーキングアシスト | ◯※1 | − |
※1 ステアリング操作のみ自動。
装備面では見劣りしますが、エスクァイア Giは7人乗りという強みがあります。インテリアの質感もプリウス以上です。
ハリアー エレガンス(2WD・5人乗り)
車名 | 本体価格 | 実燃費 | ガソリン代 | 総コスト |
---|---|---|---|---|
ハリアー エレガンス | ¥2,880,000 | 12.0km/L | ¥479,167 | ¥3,359,167 |
プリウス Aプレミアム | ¥3,107,455 | 22.1km/L | ¥260,181 | ¥3,367,636 |
ハリアーの実燃費データはe燃費のものを使用。
装備内容 | プリウス Aプレミアム | ハリアー エレガンス |
---|---|---|
本革巻ステアリング | ◯ | ◯ |
シート表皮 | 本革 | ファブリック+合皮 |
前席シートヒーター | ◯ | △ |
運転席パワーシート | 8way | 8way |
助手席パワーシート | 4way | △ |
プリクラッシュブレーキ | ◯ | △ |
レーダークルーズコントロール | ◯ | △ |
車線逸脱警報 | ◯ | − |
レーンキープアシスト | − | − |
ブラインドスポットアシスト | − | − |
パーキングアシスト | ◯※1 | − |
◯ 標準装備 △ メーカーオプション − 設定なし
※1 ステアリング操作のみ自動。
ハリアーの魅力はなんといっても内装の高級感です。+¥136,080でプリクラッシュブレーキとレーダークルーズコントロールを装着すれば、安全面でもプリウスに匹敵する車にできます。ハリアーに関しての詳細は、以下のリンクをご覧ください。
日産
エクストレイル 20X HYBRID エマージェンシーブレーキパッケージ(2WD・5人乗り)
車名 | 本体価格 | 実燃費 | ガソリン代 | 総コスト |
---|---|---|---|---|
エクストレイル 20X HY | ¥2,858,760 | 14.0km/L | ¥410,714 | ¥3,269,474 |
プリウス Aプレミアム | ¥3,107,455 | 22.1km/L | ¥260,181 | ¥3,367,636 |
エクストレイルの実燃費データはe燃費のものを使用。
装備内容 | プリウス Aプレミアム | エクストレイル 20X HY |
---|---|---|
本革巻ステアリング | ◯ | ◯ |
シート表皮 | 本革 | 防水 |
前席シートヒーター | ◯ | ◯ |
運転席パワーシート | 8way | − |
助手席パワーシート | 4way | − |
プリクラッシュブレーキ | ◯ | ◯ |
レーダークルーズコントロール | ◯ | − |
車線逸脱警報 | ◯ | ◯ |
レーンキープアシスト | − | − |
ブラインドスポットアシスト | − | △ |
パーキングアシスト | ◯※1 | △ |
◯ 標準装備 △ メーカーオプション − 設定なし
※1 ステアリング操作のみ自動。
ブラインドスポットアシスト(日産名・BSW)やパーキングアシストは、メーカーオプションのナビ(¥327,240)とセットになっています。20Xにはパワーリヤゲートやオートライトなどが装備されおり、エコカー減税もプリウスと同等の減免措置を受けられるのが魅力ですね。
エクストレイルは電子制御技術のおかげで、走りの評価も高いSUVです。ただ、乗り心地は硬め(特に後席)だと言われています。詳しくは以下のリンクをご覧ください。
ホンダ
ヴェゼル HYBRID Z (2WD・5人乗り)
車名 | 本体価格 | 実燃費 | ガソリン代 | 総コスト |
---|---|---|---|---|
ヴェゼル HYBRID Z | ¥2,580,000 | 18.29km/L | ¥314,379 | ¥2,894,379 |
プリウス Aプレミアム | ¥3,107,455 | 22.1km/L | ¥260,181 | ¥3,367,636 |
ヴェゼルの実燃費データはe燃費のものを使用。
ヴェゼル HYBRID Zは本体価格が安く燃費も良いので、5万km走行時のコストで比較するとプリウスより47万円ほどお得です。ナビをつけたヴェゼル HYBRID Zでも、ナビ無しのプリウス Aプレミアムより安く上がります。
装備内容 | プリウス Aプレミアム | ヴェゼル HY Z |
---|---|---|
本革巻ステアリング | ◯ | ◯ |
シート表皮 | 本革 | 本革+合皮 |
前席シートヒーター | ◯ | ◯ |
運転席パワーシート | 8way | − |
助手席パワーシート | 4way | − |
プリクラッシュブレーキ | ◯ | ◯ |
レーダークルーズコントロール | ◯ | − |
車線逸脱警報 | ◯ | − |
レーンキープアシスト | − | − |
ブラインドスポットアシスト | − | − |
パーキングアシスト | ◯※1 | − |
◯ 標準装備 △ メーカーオプション − 設定なし
※1 ステアリング操作のみ自動。
装備では見劣りしますが、ヴェゼルの価格からすると妥当なレベルと言えるでしょう。税制面では「HYBRID X」の方が有利(50プリウスと同等)ですが、装備の面では「HYBRID Z」の方が上なので、痛し痒しですね。
ヴェゼルはエンジンの評価こそ高いのですが、乗り心地は酷評されています。詳しくは以下のリンクをご覧ください。
ジェイド HYBRID X(2WD・6人乗り)
車名 | 本体価格 | 実燃費 | ガソリン代 | 総コスト |
---|---|---|---|---|
ジェイド HYBRID X | ¥2,920,000 | 17.52km/L | ¥328,196 | ¥3,248,196 |
プリウス Aプレミアム | ¥3,107,455 | 22.1km/L | ¥260,181 | ¥3,367,636 |
ジェイドの実燃費データはe燃費のものを使用。ガソリン代は¥115/Lで計算
装備内容 | プリウス Aプレミアム | ジェイド HY X |
---|---|---|
本革巻ステアリング | ◯ | ◯ |
シート表皮 | 本革 | ファブリック+合皮 |
前席シートヒーター | ◯ | △※2 |
運転席パワーシート | 8way | △8way |
助手席パワーシート | 4way | △4way |
プリクラッシュブレーキ | ◯ | ◯ |
レーダークルーズコントロール | ◯ | ◯ |
車線逸脱警報 | ◯ | ◯ |
レーンキープアシスト | − | ◯ |
ブラインドスポットアシスト | − | △ |
パーキングアシスト | ◯※1 | − |
◯ 標準装備 △ メーカーオプション − 設定なし
※1 ステアリング操作のみ自動。
※2 MOPのパワーシートとセット
ジェイドの装備の充実ぶりはプリウスを凌ぐほどですし、税制面でもプリウスと同等の減免措置を受けられます。しかし2列目がキャプテンシートなのでイマイチ人気がありません。そのため新古車も大量に出回っていますし、新車で買うなら値引きも期待できます。詳しくは以下のリンクをご覧ください。
マツダ
CX-5 XD PROACTIVE(2WD・5人乗り)
車名 | 本体価格 | 実燃費 | 燃料代 | 総コスト |
---|---|---|---|---|
CX-5 XD PROACTIVE | ¥2,937,600 | 13.99km/L | ¥357,398 | ¥3,294,998 |
プリウス Aプレミアム | ¥3,107,455 | 22.1km/L | ¥260,181 | ¥3,367,636 |
CX-5の実燃費データはe燃費のものを使用。軽油代は¥100/Lで計算。
装備内容 | プリウス Aプレミアム | CX-5 XD PA |
---|---|---|
本革巻ステアリング | ◯ | ◯ |
シート表皮 | 本革 | クロス |
前席シートヒーター | ◯ | − |
運転席パワーシート | 8way | − |
助手席パワーシート | 4way | − |
プリクラッシュブレーキ | ◯ | ◯ |
レーダークルーズコントロール | ◯ | ◯ |
車線逸脱警報 | ◯ | ◯ |
レーンキープアシスト | − | ◯ |
ブラインドスポットアシスト | − | ◯ |
パーキングアシスト | ◯※1 | − |
◯ 標準装備 △ メーカーオプション − 設定なし
※1 ステアリング操作のみ自動。
プリウス以上に安全装備が充実しています。ディーゼルならではの経済性も魅力ですし、SKYACTIV-Dの圧倒的な中間加速はプリウスでは味わえません。デザインの良さもプリウスには無い美点ですね。
身長が低い人だと乗り降りしづらいとのコメントをいただきました。最低地上高が210mmもあるので、お年寄りなどを乗せる機会の多い方は留意すべきでしょう。
税制面ではプリウスと同様に自動車取得税と自動車重量税の免税が受けられるほか、最大12万円のクリーンディーゼル補助金が受けられます。
CX-3 XDツーリング Lパッケージ(2WD・5人乗り)
車名 | 本体価格 | 実燃費 | 燃料代 | 総コスト |
---|---|---|---|---|
CX-3 XD Lパッケージ | ¥2,800,800 | 18.7km/L | ¥267,380 | ¥3,068,180 |
プリウス Aプレミアム | ¥3,107,455 | 22.1km/L | ¥260,181 | ¥3,367,636 |
CX-3の実燃費データはe燃費のものを使用。軽油代は¥100/Lで計算。
燃料代にほとんど差が無いことは、注目に値します。
装備内容 | プリウス Aプレミアム | CX-3 XD Lパケ |
---|---|---|
本革巻ステアリング | ◯ | ◯ |
シート表皮 | 本革 | 本革+スエード |
前席シートヒーター | ◯ | ◯ |
運転席パワーシート | 8way | − |
助手席パワーシート | 4way | − |
プリクラッシュブレーキ | ◯ | ◯ |
レーダークルーズコントロール | ◯ | ◯ |
車線逸脱警報 | ◯ | ◯ |
レーンキープアシスト | − | − |
ブラインドスポットアシスト | − | ◯ |
パーキングアシスト | ◯※1 | − |
◯ 標準装備 △ メーカーオプション − 設定なし
※1 ステアリング操作のみ自動。
CX-3は経済性や安全性の面でプリウスと遜色ないと言えます。税制面でも自動車重量税・自動車取得税は免税されますし、最大16万円のクリーンディーゼル補助金が受けられるなど、プリウスに対し不利な点を見当たりません。
ただし室内の広さではプリウスに分があります(具体的にはリアのレッグルーム以外は全てプリウスの方が広い)。詳しくは以下のリンクをご覧ください。
スバル
レヴォーグ 1.6GT EyeSight(4WD・5人乗り)
車名 | 本体価格 | 実燃費 | 燃料代 | 総コスト |
---|---|---|---|---|
レヴォーグ1.6GT ES | ¥2,775,600 | 10.9km/L | ¥527,523 | ¥3,303,123 |
プリウス Aプレミアム | ¥3,107,455 | 22.1km/L | ¥260,181 | ¥3,367,636 |
レヴォーグの実燃費データはe燃費のものを使用。ガソリン代は¥115/Lで計算。
装備内容 | プリウス Aプレミアム | レヴォーグ1.6GT ES |
---|---|---|
本革巻ステアリング | ◯ | ◯ |
シート表皮 | 本革 | ファブリック |
前席シートヒーター | ◯ | △ |
運転席パワーシート | 8way | △8way |
助手席パワーシート | 4way | △8way |
プリクラッシュブレーキ | ◯ | ◯ |
レーダークルーズコントロール | ◯ | ◯ |
車線逸脱警報 | ◯ | ◯ |
レーンキープアシスト | − | ◯ |
ブラインドスポットアシスト | − | △ |
パーキングアシスト | ◯※1 | − |
◯ 標準装備 △ メーカーオプション − 設定なし
※1 ステアリング操作のみ自動。
レヴォーグはASPをつけるとプリウスの総コストより高くなってしまうため、諦めるしかありません。そのため装備面ではプリウスに負けています。
しかしレヴォーグのパワフルな走りや、ステーションワゴンとしての使い勝手の良さは、プリウスには無い魅力です。レヴォーグの詳細は以下のリンクをご覧ください。
XV HYBRID 2.0i EyeSight(4WD・5人乗り)
車名 | 本体価格 | 実燃費 | 燃料代 | 総コスト |
---|---|---|---|---|
XV HY 2.0i ES | ¥2,678,400 | 12.4km/L | ¥463,710 | ¥3,142,110 |
プリウス Aプレミアム | ¥3,107,455 | 22.1km/L | ¥260,181 | ¥3,367,636 |
XVの実燃費データはe燃費のものを使用。ガソリン代は¥115/Lで計算。
スバルのハイブリッドはモーター出力・バッテリー容量ともに小さいため、燃費改善効果はそれほど大きくありません。
装備内容 | プリウス Aプレミアム | XV HY 2.0i ES |
---|---|---|
本革巻ステアリング | ◯ | ◯ |
シート表皮 | 本革 | ファブリック |
前席シートヒーター | ◯ | − |
運転席パワーシート | 8way | − |
助手席パワーシート | 4way | − |
プリクラッシュブレーキ | ◯ | ◯ |
レーダークルーズコントロール | ◯ | ◯ |
車線逸脱警報 | ◯ | ◯ |
レーンキープアシスト | − | − |
ブラインドスポットアシスト | − | △ |
パーキングアシスト | ◯※1 | − |
◯ 標準装備 △ メーカーオプション − 設定なし
※1 ステアリング操作のみ自動。
+¥140,400でASPとHIDロービーム、クリアビューパック(フロントワイパーデアイサー、ヒーテッドドアミラー、撥水加工フロントガラスのセット)が装着できます。しかしXVハイブリッドのアイサイトはver.2なので、レーンキープアシストは装備されません。
装備面ではプリウスに劣るXVハイブリッドですが、走りの良さには定評があります。静粛性も高いと言われているのですが、後部座席ではさほどでもないとのコメントもあり、意見が分かれているようです。
ただしエコカー減税に関しては、プリウスよりワンランクしたの減免措置しか受けられません。
XVハイブリッドはユーザー満足度が高い車なので、燃費だけで選択肢から外してしまうのはもったいないです。詳細は以下のリンクをご覧ください。
フォレスター 2.0i-L EyeSight(4WD・5人乗り)
車名 | 本体価格 | 実燃費 | 燃料代 | 総コスト |
---|---|---|---|---|
フォレスター 2.0i-L ES | ¥2,689,200 | 10.6km/L | ¥542,453 | ¥3,231,653 |
プリウス Aプレミアム | ¥3,107,455 | 22.1km/L | ¥260,181 | ¥3,367,636 |
フォレスターの実燃費データはe燃費のものを使用。ガソリン代は¥115/Lで計算。
装備内容 | プリウス Aプレミアム | フォレスター 2.0i-L ES |
---|---|---|
本革巻ステアリング | ◯ | ◯ |
シート表皮 | 本革 | ファブリック |
前席シートヒーター | ◯ | ◯ |
運転席パワーシート | 8way | △8way |
助手席パワーシート | 4way | △8way |
プリクラッシュブレーキ | ◯ | ◯ |
レーダークルーズコントロール | ◯ | ◯ |
車線逸脱警報 | ◯ | ◯ |
レーンキープアシスト | − | ◯ |
ブラインドスポットアシスト | − | △ |
パーキングアシスト | ◯※1 | − |
◯ 標準装備 △ メーカーオプション − 設定なし
※1 ステアリング操作のみ自動。
ブラインドスポットアシスト(スバル名・リアビークルディテクション)が装備される「アドバンスドセイフティパッケージ(以下、ASP)」を装着するには最低でも¥162,000かかりますが、セットでパワーシートも装着されるのでお得です。ASPを装着した場合の総コストは、¥3,393,653となります。
ただし最低地上高が高い(220mm)ことは、乗降性の面で問題になるかもしれません。
4WD車にも関わらずプリウスと張り合える経済性は立派です。装備も充実していますし、プリウスのE-Four(¥3,301,855)を買うよりいいかもしれません。もちろん税金を含めてコスト計算し、さらに長い距離を走るというならプリウスの方が経済的です。フォレスターについての詳細は、以下のリンクをご覧ください。
プリウスに昔ほどの優位性はない
今回は税金を計算していませんが、ハイブリッドカーやクリーンディーゼルならばプリウスに対して税制上の不利は無いはずですし、ガソリン車でもグレードを1つ落とせば同等の総コストに収まるはずです。
ハイブリッドカーやクリーンディーゼルが普及した結果、少なくとも経済性においては、プリウスの優位性はもうほとんど無いと言えるのではないでしょうか。
トヨタ側もそれをわかっているからこそ、走りや内外装の質感にこだわった50プリウスを発売したのでしょうが、「燃費のための車」としてデザインされた2代目プリウスの面影を引きずっているために、利便性はさほど改善されていません。「燃費のための車」にするにしても、もっとコンパクトな車の方が向いているはずです。
「イノベーションのジレンマ」という言葉がありますが、50プリウスはまさにその典型です。あの過激なデザインも、プリウスのパッケージングが無意味化しつつあるのに、プリウスであり続けなければならないという葛藤が生み出したものなのかもしれません
最後まで読んでいただきありがとうございます。50プリウスに関連する他の記事もぜひご覧ください。