アウディ新型A3スポーツクーペ 4ドアクーペでCLAを追撃
アウディの新型A3には、4ドアクーペモデルが設定されるようです。
でも名前は「A3スポーツクーペ」になるのだとか。
なぜ「スポーツバック」という名前でないのかはわかりませんが、開発計画は役員会で既に承認されており、A3スポーツクーペの登場は確実となっています。
今回はA3スポーツクーペを追加するアウディの狙いと、予想されるデザインおよびスペックの紹介です。
画像の出典: autoexpress.co.uk
A3スポーツクーペのデザイン
デザインのモチーフとなるのは、アウディが2014年に発表した「TT SportBack Concept」だと言われています。
TTスポーツバックコンセプトを元にした予想CGが、いくつかの自動車メディアで作成されています。
A3スポーツクーペのスペック
シャシーには次期A3と同様に「MQBプラットフォーム」が採用されます。
MQBはモジュラー・プラットフォームなので、ボディサイズの変更も容易です。
次期A3のボディサイズは拡大されるそうなので、4ドアクーペ化されても室内スペースは十分にあるはずです。
エンジンは1.0L 直3(115ps・200Nm)、1.4L 直4(150ps・250Nm)、2.0L 直4(190ps・350Nm)など。いずれも直噴ターボのTFSIとなります。
A3スポーツクーペを投入するアウディの狙い
次期A3にスポーツクーペを追加するのは、アウディが比較的コンパクトなCセグメント(全長4500mm以下)の車種を、エグゼクティブ・クラスに格上げするためです。
エグゼクティブ・クラスとは、メルセデス・ベンツならCクラス以上、BMWなら3シリーズより上のモデルといった、いわゆる「カンパニーカー(会社から管理職に支給される車)」に該当する車だと思えばよいでしょう。
メルセデス・ベンツは、Cセグメント・ハッチバック「Aクラス」の4ドアクーペバージョン「CLAクラス」を投入し、大成功しました。
CLAクラスは全長を4645mmまでストレッチし、Dセグメントに該当する車に仕立て上げることで、エグゼクティブ・クラスへの格上げに成功したわけです。
課長や部長クラスの管理職がコンパクトカーに乗っていては、ちょっと格好が悪いですよね。
しかし見栄えのする4ドアクーペなら、問題なく受け入れてもらえるのです。
それでいてベースはCセグメント・ハッチバックですから、カンパニーカーを導入する企業側にとっては、コスト的にもメリットが大きい。
他方、自動車メーカー側としては格上げするだけで新たな販路が開拓できますし、価格も上乗せできます。やはり大きなメリットがあるのです。
BMWの2シリーズ・グランクーペも、狙いはCLAと同じです。
アウディもそこに加わって2匹めのドジョウを狙うわけですが、果たして上手くいくのでしょうか。
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