SUPER GT 2016 岡山 日曜朝の最速はSARDとLEON!
RC FとGT-Rはほぼ互角
開幕戦は日曜朝のフリー走行を終了し、いよいよ決勝まで待ったなしです。フリー走行ではシーズン前テストから好調の#39 DENSO SARD RC Fがトップタイムを記録。GT300は予選であと一歩及ばす2位に甘んじた#65 LEON CVSTOS AMG GTが意地を見せました。
トップ画像の出典: supergt.net
目次
GT-R vs RC F
日曜朝のフリー走行は、決勝に向けてロングランのセッティングを詰める場であって、最速タイムを狙うセッションではありません。そのため日曜朝に速い車は、決勝でも良いペースで走れることが多いです。
今朝の岡山国際サーキットは、気温14度、路面温度17度、湿度31%というコンディション。昨日の予選よりも気温・路面温度ともに10度ほど低い状況で、30分間のフリー走行が開始されました。
序盤はGT-R勢がタイムのトップタイムを奪い合う展開。#12 CALSONIC IMPUL GT-R、#1 MOTUL AUTECH GT-R、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの3台が、タイムシートの上位を独占していました。
その後#8 ARTA NSX CONCEPT-GTがWヘアピンでスピンしストップ。赤旗の原因となってしまいます。
再開後は#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rと#39 DENSO KOBELCO SARD RC Fが上位争いに加わり、トップタイムの更新が繰り返されました。
しかし残り5分のところで、GT300の#5 マッハ車検 MC86が1コーナーで激しくクラッシュ。またもやセッション中断となってしまいます。
残り時間からいってスプリントするしかない状況でしたから、再開後は各車のタイムアタック合戦となりました。最終的に#39と#6 WAKO’S 4CR RC Fの2台が、GT-R勢を出し抜き1位・2位を獲得しました。
#37とそれ以外のコントラスト
予選でポールポジション(PP)を獲得した#37 KeePer TOM’S RC Fは最後のタイムアタック合戦にも参加せず、淡々とメニューをこなしていた印象です。フリー走行は10位でしたが、優勝候補筆頭であることに変わりはありません。
#37とは対照的に、GT-R勢は予選上位の車両であってもベストタイム狙ってアタックを繰り返していました。
ポールポジションからの逃げ切りを狙う#37と、それを追い抜かなければならないGT-R勢とでは、フリー走行ですべきことが明確に異なるのでしょう。それぞれの思惑がハッキリと出たフリー走行となりました。
わがもの顔のAMG GT3軍団
GT300はトップ5にAMG GT3が3台も入り、その好調ぶりをアピールしました。#65は、あと一歩のところでPPを奪われた予選での鬱憤を晴らした格好です。
注目したいのは3位に入った#4 グッドスマイル 初音ミク AMGです。オフシーズンテストからイマイチ調子の上がらなかった#4でしたが、決勝前にはキッチリと合わせこんできたのは流石の一言。4番手につけた#11 GAINER TANAX AMG GT3ともども、決勝では上位に進出してくるはずです。
BRZはスタートがすべて
フリー走行で2位につけたのは#61 SUBARU BRZ R&D SPORTでした。良い流れで決勝を迎えられそうですが、彼らは4番手スタートです。ストレートの遅いBRZはスタートでジャンプアップしないと、FIA-GT3勢に引っかかって勝機を逃す可能性が高いです。
GT300クラスPPの#25 ViVaC 86MCにも同じことがいえますが、前に出てさえしまえば、コーナリングスピードの高さを活かして逃げを打てます。#25と#61は、なんとしてもスタートでFIA-GT3勢の前に出なければなりません。