ポールスター1 ボルボから独立したブランドが、初っ端からすごい車を出してきた。
ボルボのハイパフォーマンスブランドとして独立したポールスターが、ブランド第1号となるグランドツアラー「1(One)」を公開しました。
ポールスター1は、かつてボルボが発表した「ボルボ・コンセプトクーペ」をデザインの基礎として開発された、プラグインハイブリッド(PHEV)となります。
しかもポールスター1は、600psのパワフルなGTカーであるにも関わらず、現在市場で販売されているどのPHEVよりも、長大なEV走行レンジを有する車でもあるのです。
今回はポールスター1の概要についてお伝えします。
ポールスター1のエクステリア
ポールスター1のインテリア
ポールスター1のシャシー
シャシーはボルボ・XC60などと同じく、ボルボのSPAプラットフォームを部分的に利用していますが、半分ほどはポールスターとボルボが共同開発した新しいハードウェアとなっています。
よってポールスター1は、単にS90セダンをクーペにしただけのモデルではありません。
ポールスター1のボディは、すべてカーボンでできています。
これにより230kgも軽量化できただけでなく、ねじり剛性も45%アップ。
重心位置も低下し、ハンドリングも良くなりました。
また、Öhlins Continuously Controlled Electronic Suspension(CESi)は、連続的に電子制御する最新のサスペンションで、あらゆる路面とドライバーの操作に、2ミリ秒で対応します。
また、オーリンズとしては、車内からセッティング変更可能な初めてのサスペンションです。
ちなみにポールスター1は、世界で最初にこのサスペンションを搭載した車となりました。
ブレーキは曙(Akebono)で、ディスク径はなんと400mm!
6ポットキャリパーとの組み合わせで、最高レベルの制動能力を発生します。
重量配分はフロント48:リア52という理想的なものです。
電動パワートレインを搭載する車は、単に加速が良いのを「スポーティー」だと誇大広告することが多いのですが、ポールスター1はハンドリングにもかなり期待できそうですね。
ポールスター1のパワートレイン
ポールスター1のリアアクスル(車軸)には、218psを生み出す2つのモーターが搭載されています。
これらは遊星歯車で接続されており、後輪を駆動するものです。
一方、フロントには2.0リッター・直列4気筒ガソリンターボ「Drive E」が搭載されており、こちらは前輪を駆動します。
システムの総出力は、600ps・1000Nmと圧倒的です。
しかし150kmもの距離をEVモードで走行可能なので、遠出しなければ1適のガソリンも使わずに済むでしょう。
ポールスター1の価格・発売時期
価格はまだ公表されていません。
生産は中国・成都に新しく建設される、ポールスター・プロダクション・センターにおいて行われます。
センターは現在建設中で、完成は2018年中頃とのことですから、ポールスター1の発売は、2019年以降になるでしょう。
ただし注文は2017年10月17日から受け付けているようです。
そのうち日本でもアナウンスがあると思います。
ポールスター「2」と「3」
ポールスター・ブランドは、さらにラインナップを拡大する予定です。
ポールスター2は2019年後半に生産を開始する電気自動車(BEV)で、ポールスター1よりも量販することを見込んだ車になるのだとか。
ポールスターの中では比較的リーズナブルな車になりそうです。
ポールスター3はSUVスタイルのBEVであり、価格帯としては1と2の間になると言われています。
これらの車は4年以内に発売されるそうですから、期待して待ちましょう。
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