アルファロメオが「ジュリエッタ」と「4C」のフルモデルチェンジ(後継モデル)を計画中!
アルファロメオが、ジュリエッタと4Cのフルモデルチェンジを計画しているようです。
アルファロメオは7人乗りSUVも開発中ですし、現行型4Cのマイナーチェンジも準備しています。
どうやらブランドの立て直しに本腰を入れ始めたみたいですね。
今回はジュリエッタと4Cの後継モデルについて、現在判明している情報をお伝えします。
ジュリエッタ後継モデル
アルファロメオの最高技術責任者であるRoberto Fedeli氏によると、ジュリエッタの後継モデルは「Cセグメントのハッチバック」になるそうです。
現行型ジュリエッタの全長は4350mmですから、Cセグメント(ハッチバックの場合は全長4200〜4500mm程度の車を指す)に分類されます。
新型ではおそらくボディサイズが拡大されると思いますが、Cセグメントのまま変わらないわけですから、車体が大幅に巨大化することはなさそうです。
「ジュリエッタ」という車名が受け継がれかどうかはわかりません。
まったく新しい名前になる可能性もあります。
後輪駆動のハッチバックに?
面白いのは、ジュリエッタ後継モデルのプラットフォームは、ジュリアのものを流用する可能性が高いという点でしょう。
アルファロメオ・ジュリアは、ご存知のとおり後輪駆動のスポーツセダンです。
となると、ジュリエッタの後継モデルは、後輪駆動のハッチバックという、非常にユニークな製品となります。
BMW・新型1シリーズが後輪駆動を捨てようとしているときに、アルファロメオがFRに回帰しようとしているのは興味深いですね。
ちなみに、やはりジュリアとプラットフォームを共有するステルヴィオも、SUVなのに後輪駆動となっています。
ただし、このジュリエッタ後継モデルに関する議論はアルファロメオ社内でまだ進行中とのことで、実現するかどうかは不透明な情勢です。
前述のFedeli氏によると、アルファロメオのCセグメントハッチバックは、ローカルな市場(ヨーロッパ)でのシェアしか持っていないため、利益を上げるのが非常に難しいのだとか。
アルファロメオはアメリカ市場でのシェア獲得に苦戦しているので、Cセグメントハッチバックよりも、7人乗りSUVの開発が優先されると思います。
アルファロメオの7人乗りSUVは2020年に登場すると言われているので、新しいCセグメントハッチバックはその後になるかもしれません。
4C後継モデル
Fedeli氏は「われわれはピュアスポーツカーを持たなければならない。(4Cに)いくつかの小さな変更(マイナーチェンジのこと)を加えたが、別のエンジンをインストールするか、プラットフォームをスイッチするか決めなければならない」とコメントしています。
エンジンはフィアット・クライスラーのグループ企業から調達すれば良いのでよりどりみどりですが、問題はプラットフォームです。
ミッドシップのプラットフォームとなると、同グループではフェラーリぐらいしか使っていませんが、それはV8を搭載することが前提のプラットフォームですから、4Cには使えません。
4Cのためだけにプラットフォームを独自開発する余裕があるならともかく、そうでなければ他社とコラボレートするしかありません。
フィアットが124スパイダーでマツダとコラボレートしたように、あるいはトヨタ・新型スープラとBMW・新型Z4がプラットフォームを共有しているように、次期4Cも同様の手法を取る可能性があります。
現行の4Cはさして売れているわけではないので、新たにプラットフォームを一から開発するとは思えません。
Fedeli氏が「複数の選択肢に取り組んでいる」と語っているのは、「次期4Cをどんな車にするか?」という単純な意味ではなさそうに思えます。
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