デイリーF1ニュース(2018年7月23日)ベッテル「大きなミスをしたとは思わない」

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本日のニュースは以下の3本です。

  • ドイツGP 決勝の結果
  • ベッテル「大きなミスをしたとは思わない」
  • FIA、ハミルトンの裁定に3時間も費やす

それではご覧ください。


ドイツGP 決勝の結果

2018年のドイツGPは、メルセデスルイス・ハミルトンが制しました。
14番グリッドからスタートして、大逆転で優勝したのです。

ポール・ポジションからスタートしたフェラーリセバスチャン・ベッテルは、僚友キミ・ライコネンの協力(チームオーダー)を得たことで、中盤まで首位を堅持していたものの、降り出した雨に足をすくわれてコースアウト。
そのままリタイアとなってしまいました。


ベッテル車を片付けるためにセーフティ・カーが出動し、にわかにピットが慌ただしくなったのですが、ここでハミルトンのピットは「ピットに入れ」「いや入るな」と大混乱。
それを受けてハミルトンは一旦ピットレーンに入ったものの、白線をカットしてコース復帰することになってしまいました。

https://www.youtube.com/watch?v=ziYkPC3W7TQ

この行為でハミルトンにペナルティが出るかと思われましたが、なんとお咎め無し。
最後は2位のバルテリ・ボッタスにも順位キープのチームオーダーが出て、ハミルトンの勝利となりました。

これでハミルトンはベッテルに17点差をつけて再びドライバーズランキング首位に。
予選終了時にはベッテルがハミルトンとの差をさらに拡げると思われていましたが、終わってみれば真逆の結果になってしまいました。

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ベッテル「大きなミスをしたとは思わない」

ブレーキングミスで勝利をフイにしたセバスチャン・ベッテルですが、本人は痛恨のミスだとは思っていないようです。

「大きなミスをしたとは思わない」とベッテル。「だけどレースには大きな影響を与えた。なぜならリタイアに終わってしまったからね」

「でもそのせいで今夜眠れなくなるということは無いと思う。僕の間違いが原因なのだから」

「それまでは全てが上手く行っていたので残念だ。僕たちに雨は必要なかった」

「僕たちは強い車を持っているので、誰よりも自信を持つことができる。非常にポジティブな週末だったし、僕のミスもその中の一つだった」

レースへの影響と、ミスの度合いを区別することに意味があるのでしょうか。
小さなミスだろうと大きなミスだろうと、勝利を失ったことに変わりはありません。

Source: Vettel: I won’t lose any sleep – pitpass.com

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FIA、ハミルトンの裁定に3時間も費やす

ルイス・ハミルトンはピットレーンの白線をカットしてコースに復帰しましたが、彼にタイムペナルティ等が課せられることはなく、FIAは戒告という微妙な処分を下しただけでした。

FIAは、ルール違反があった事自体は認めています。しかし、

  • ドライバーとチームがミスを認めている。
  • チーム内にピットインかステイアウトかで混乱があった。
  • 違反の発生がセーフティ・カー(SC)ラン中だった。
  • 他の競技者に危険が及ぶこと無く、進路の変更は安全に行われた。

などの理由で、ペナルティを緩和したとFIAは説明しているのです。

ちなみにこの処分を下すまでに、FIAは3時間を要しています。

「チームに電話をかけようとするなら、そうしなければならない理由が必要であり、それを確認するのには少し時間がかかる」と語るのは、FIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングです。

「レースの終わりに近づいていたので、我々はレース終了後まで待つことを望んでいた。それから雨とか雷雨とかそういったもの全てがあった(ドイツGP終了後にホッケンハイムは大雨に見舞われた)」

「全てが落ち着いたとき、我々はそれ(ハミルトンの違反)をよく見なければならず、レーススチュワードはチームと話し合うべきだと決めた」

緩和要件の中に「SCラン中だったから」というのがありますが、SCラン中だからこそ、厳しくペナルティを取るべきでしょう。
FIAが基準を自ら曖昧にしていくと、パドックがますます政治的になっていくと思うので、ルールは厳格に適用してもらいたいものです。

Source: Whiting explains three-hour wait for Hamilton verdict – racefans.net

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