デイリーF1ニュース(2018年7月25日)オコンは来年ルノーへ移籍か?
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- オコンは来年ルノーへ移籍か?
- ドイツGPでハースが順位を落とした理由
- プレシーズンテストがバーレーンに移動か
- セルジオ・マルキオンネ前フェラーリ会長、急逝。66歳
それではご覧ください。
オコンは来年ルノーへ移籍か?
現在フォース・インディアに所属しているエステバン・オコンは、メルセデスの育成ドライバーです。
よってメルセデスエンジンを使用しているカスタマーチームで、いわば「修行」させてもらっている立場になります。
ワークス・メルセデスは、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの2人が契約を延長し、来年も同じラインナップで戦うことが確定しました。
つまりオコンが来年昇格する可能性は潰えたわけです。
オコンとメルセデスの来年の契約は、ワークスチームのシートを提供する場合に限って延長できる内容になっていると言われています。
だからメルセデスは、ワークスチームであるルノーに移籍させたがっているのです。
ライバルメーカーのドライバーを乗せるのは、ルノーとしてはリスクがあります。
しかしオコンはフランス人なので、プロモーション上のメリットも十分にあるのです。
もしオコンがルノーに移籍した場合は、カルロス・サインツが放出されることになるでしょう。
レッドブルからローンされているサインツは、立場的にそれほど強くないからです。
しかしサインツが素直にレッドブルに戻るとは言い切れません。
ダニエル・リカルドの去就次第ですが、ジュニアチームのトロロッソに戻るのではなく、他チームに移籍する可能性が高いです。
サインツの移籍先としては、マクラーレンが有力とされています。
Ocon poised for 2019 Renault switch – racer.com
ドイツGPでハースが順位を落とした理由
ホッケンハイムで、ハースは間違いなく3強に次ぐ速さを持っていました。
しかしロマン・グロージャンが6位に入っただけで、ケビン・マグヌッセンはノーポイントに終わっています。
そのグロージャンの結果も、レースの最終局面でオーバーテイクを連発して6位に滑り込むという、危なっかしいものでした。
彼は8位を走行していましたが、インターミディエイトタイヤに変更すべくピットインして9位に落ち、セバスチャン・ベッテルのクラッシュでセーフティ・カー(SC)が出た後スリックに戻したため、ピット後には11位になっていました。
マグヌッセンが順位を落とした原因もピットです。
彼はずっと6位を走行していましたが、インターミディエイトへの交換後スピンしたために11位へと転落。
2台同時のピットストップとなったSC中のピット(スリックへの交換)では、グロージャンの作業終了まで待たされたため、12位となってしまいました。
インターミディエイトへの交換は、多くのチームがトライしていたので間違いというわけではありません。
雨が降り続く方に賭けた方が、リスクは少ないからです。
スリックで走り続ければ、ベッテルみたいにクラッシュする確率が高まります。
「我々は2台同時にピットストップさせるのではなく、2つのピットストップを異なる周にできなかったか学ぶ必要がある」と語るのは、ハースを率いるギュンター・シュタイナーです。
「我々は、それで何が変わったか調べる必要がある。私は確かなことは言えない」
「ピットストップは、正直言ってシームレスではなかった。2台同時のストップは決して完璧ではなかった。より詳細を見ていく必要がある」
ハースはレースオペレーションの失敗でかなりのポイントを逃している印象があります。
この部分がもっと良くなれば、さらに上を目指すことも可能でしょう。
マシンは本当に速いですからね。
Source: Haas to scrutinise pit performance after Magnussen’s slow stops – racefans.net
プレシーズンテストがバーレーンに移動か
今年のプレシーズンテストは、例年通りバルセロナ・カタロニアサーキットで行われましたが、天候の方は例年通りとはいきませんでした。
気温が低すぎて午前中のセッションはまともに走れない日ばかりでしたし、雪が降ってテストが潰れた日もあったほどです。
カタロニアサーキットの新舗装も、問題を引き起こしました。
テストで頻発したブリスター対策のために、ピレリはスペインGPにトレッド面のゴム厚が薄い新タイヤを投入しましたが、この特殊なタイヤは、一部のGPでしか使われません。
そこで各F1チームのオーナーは、プレシーズンテストをバーレーンで行うことを主張しています。
バーレーンならば温暖ですし、雨や雪の心配もありません。
輸送にかかるコストが唯一のデメリットですが、リバティ・メディアが輸送コストを負担することに乗り気なので、この問題も解決できそうです。
来季のプレシーズンテストは、今年よりも8日早い、2月18日から始まります。
開幕戦オーストラリアGPの日程が早まる見込みだからです。
Source: F1 teams discussing moving 2019 pre-season testing to Bahrain – autosport.com
セルジオ・マルキオンネ前フェラーリ会長、急逝。66歳
マルキオンネ氏は、経営不振に陥ったフィアットと破綻したクライスラーを立て直し、フェラーリを単独の会社としてNYSE上場に導いた名経営者でした。
F1では歯に衣着せぬ物言いで何かと話題を振りまいた人でしたが、それゆえにパドックでは欠かすことのできない人物でした。
アルファロメオのブランドをF1に復活させたのもマルキオンネ氏です。安らかにお眠りください。
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