BMWとメルセデスの2022年世界販売台数が明らかに。BEVの伸びが顕著

テクノロジー・業界分析

BMW i7 2023
BMW i7

2022年はBMWメルセデス・ベンツの世界販売台数を上回ったようです。BMWは2,100,692台、メルセデスは2,043,900台を販売し、BMWに軍配が上がりました。
今回は販売台数の内訳と売れている車の傾向を見ていきます。


BMWとメルセデスの2022年世界販売台数

BMWの2022年世界販売台数は、2021年と比較して5.1%減少しています。一方メルセデスは同1.0%減だったので、両者の販売台数の差は縮まったともいえます。
アウディに関してはまだ数字が発表されていないのでわかりませんが、これまでもBMWとメルセデスの後塵を拝してきました。世界の景気が後退している局面でアウディだけが極端に販売台数を伸ばすとも考えにくいため、BMWおよびメルセデスを逆転しているということはないでしょう。

売れている車の傾向

販売台数が大きく増加しているのはやはり電動車(PHEVとBEV)です。BMWグループのPHEVとBEVの販売台数は433,795台で、2021年比で32.1%も増加しました。
スマートを含むメルセデスの電動車合計は319,200台で、2021年比で19%増加と、こちらも大幅に伸びています。

MINI Cooper SE
MINI クーパーSE

特に伸びているのがBEVです。スマートを含むメルセデス・ベンツが2022年に販売した電動車のうち、44%がBEVでした。
BMWグループも215,755台のBEVを販売し、2021年比で2倍以上の伸びを記録しています。ちなみにMINIで一番売れたモデルは、BEVのクーパーSEだったそうです。BMWグループの電動車に占めるBEVの割合は、実に49.7%に達しています。

ハイエンドモデルの伸びが顕著

もう一つの傾向としては、より高級なモデルの方が売れているという点が挙げられます。
BMWグループに属するロールスロイスは、2022年に過去最高の販売台数を記録しました。
また、BMW M GmbHは+8.4%も販売台数が伸びています。

Mercedes-Maybach S-Class
メルセデス・マイバッハ Sクラス

2022年第4四半期には、超高級車ブランド「メルセデス・マイバッハ」が前年同期比で+25%、AMGに至っては同+28%も販売台数を伸ばし、過去最高を記録しています。

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