ランボルギーニがハイパーカーでル・マン参戦!? 課題は予算の確保
ランボルギーニがル・マン24時間レースへの参戦を検討しているそうです。
ただし予算の問題があるのだとか。
しかし新しいビジネスを活性化することで、その問題をクリアすることができるかもしれません。
今回はランボルギーニがル・マンに参戦する可能性を検証します。
ランボルギーニのル・マン参戦はあるのか?
ランボルギーニが検討しているのは、ハイパーカーカテゴリーでのル・マン参戦です。
ハイパーカーカテゴリーは2020-2021シーズンから始まる新レギュレーションに基づくもので、トヨタやアストンマーティンが既に参戦を表明しています。
ハイパーカーレギュレーションの詳細は、以下のリンク先をご覧ください。
「(ハイパーカーレギュレーションについて)社内で議論があり、レギュレーションを理解して興味を持てるかどうかを確認しようとしています」と語るのは、ランボルギーニのCEOであるステファノ・ドメニカリ氏です。
「評価が完了するまでは、何も言うことはありません。(評価が完了した)その時点で、答えはイエスかノーになります。今のところ、それは可能です」
「完全な新規プロジェクトに投資する予算はありませんが、SC18は興味深いアプローチになる可能性の基盤があることを示しています。SC18は、そのようなプロジェクトを行う内部的な能力があることを見せてくれました」
ランボルギーニ SC18は顧客からの要望に応じて、ワークス部門のスクアドラ・コルセが特別に仕立てたものです。
いわゆるビスポークですね。
裕福な顧客からのユニークな需要を満たすために、より多くのビスポーク・プロジェクトを実行可能なことを、ランボルギーニは以前から示唆しています。
ビスポーク・プロジェクトで得た資金を、ル・マン参戦に回すこともできるでしょう。
また、ル・マンのハイパーカーカテゴリーは、基本的には公道走行可能なハイパーカーをベースとする参戦車両で争われます(プロトタイプも参戦可能)。
つまりベース車両となるハイパーカーを顧客に販売することで、参戦資金を調達可能なのです。
実際、アストンマーティンのハイパーカー「ヴァルキリー」は、限定生産の150台が発売前に完売しています。
ヴァルキリーは1台3億円以上と言われているので、最低でも450億円の収入が確約されているわけです。
ちなみにアストンマーティンのCEOであるアンディ・パーマー氏によると、ヴァルキリーの需要を少なく見積もりすぎたそうで、実際には「5、6倍は売れたはず」だと語っています。
とんでもない価格帯で売られているハイパーカーですが、予想以上に需要があるようです。
ランボルギーニがハイパーカーを出すとなれば、ヴァルキリーと同じく人気を博すに違いありません。
少量生産のハイパーカーで資金を稼ぎ出せれば、ル・マン参戦も現実味を帯びてくるはずです。
出典・参考サイト
Lamborghini considers 2021 Le Mans entry – autocar.co.uk
Aston Martin could have sold six-times as many Valkyries – carsales.com.au
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