VW I.D.Crozz Ⅱ コンセプト EVクロスオーバーの走りはGTI以上!? 完全自動運転も搭載!
VWがEVクロスオーバーのI.D.Crozz Ⅱ コンセプトを公開しました。
2017年の上海モーターショーで発表された、I.D.Crozzの発展・強化バージョンという位置付けのコンセプトカーです。
今回はI.D.Crozz Ⅱ コンセプトの画像と概要についてお伝えします。
I.D.Crozz Ⅱ コンセプトのエクステリア
ボディサイズは全長4625mm、全幅1891mm、全高1609mmです。
ホイールベースは2773mmとなります。
I.D.Crozz Ⅱ コンセプトにはドアハンドルが無く、音声認識でドアの開閉が行えるようになっています。
I.D.Crozz Ⅱ コンセプトのインテリア
新型リーフのようなワンペダルドライブではないようですね。
I.D.Crozz Ⅱ コンセプトのシャシー
VWの電気自動車用のモジュラープラットフォームである、MEBプラットフォームが用いられています。
このプラットフォームの特徴は、優れた重量配分です。
バッテリーはフロア構造の内部に低く搭載し、前後アクスル内にモーターを収納した結果、48:52という理想的な前後重量配分となっています。
また、エレクトリック・プロペラシャフトと呼ばれる前後トルク配分システムと、マクファーソンストラット・サスペンションによって、コーナリング性能はゴルフGTIを凌ぐとVWは主張しています。
I.D.Crozz Ⅱ コンセプトのパワートレイン
電気自動車(EV)であるこの車には、前後に2つのモーターが搭載されています。
フロントのモーター出力は102ps・140Nm、リアは204ps・310Nmで、2つの複合出力は306ps・450Nmです。
最高速度は180km/hに制限されています。
航続距離は最大500kmとのこと。
しかし500kmというのは、おそらく欧州NEDC基準の数値でしょう。
実走行では300〜400km程度の航続距離だと思います。
電力が無くなったとしても、急速充電システムを使えば、わずか30分でバッテリー容量の80%を充電可能です。
I.D.Crozz Ⅱ コンセプトの安全装備
完全自動運転システムが搭載されています。
屋根の上には4つのLIDER(ライダー。レーザー照射により測距したり、対象の性質を分析する技術のこと)を装備している他、超音波センサーやレーダーセンサー、そして車体各所のカメラにより、完全自動運転を可能としたようです。
アメリカのNHTSAによる分類だと、レベル3以上を完全自動運転と呼びます。
レベル3自動運転は、限定された環境下のみという条件付きながらも、ドライバーがステアリングから手を離して、運転を車任せにすることが可能なシステムです。
I.D.Crozz Ⅱ コンセプトの自動運転システムが、どのレベルなのかは不明です。
しかしVWグループはアウディ新型A8において、既にレベル3自動運転システムを市販化しています。
よってI.D.Crozz Ⅱ コンセプトの市販バージョンには、レベル4以上の自動運転が搭載される可能性が高いでしょう。
I.D.Crozzの価格・発売時期
市販バージョンのI.D.Crozzは、2020年に発売される予定です。
価格は不明ですが、VWは2020年代の早い段階でEVの年間販売台数を10万台以上にする野心的な計画を持っており、I.D.シリーズはその中核となる商品群です。
よって戦略的な価格設定──つまり安価──となるに違いありません。
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