2015年マカオGP開幕!

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F1の登竜門「だった」マカオGP

かつてはアイルトン・セナやミハエル・シューマッハー、デビット・クルサード、佐藤琢磨らを輩出し、「F1への登竜門」と呼ばれていたマカオGPですが、2005年ウィナーのルーカス・ディ・グラッシ以降、F1レギュラーに昇格したドライバーはいません。

2008 Macau F3 GP

画像の出典: By Ngchikit (Own work) [CC BY-SA 3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons


しかし近年の勝者には、WECでワークスドライバーを務めているマイク・コンウェイやオリバー・ジャービス、DTMドライバーのエドゥアルド・モルタラやダニエル・ジュンカデラがおり、決してレベルが低下したわけではありません。

ワークスシートのチケット

F1の参戦資金が高騰化している現在では、マカオGPで勝ってもF1に昇格することは難しいです。しかし他カテゴリーでワークスのシートを手に入れるためのアピールとしてならば、マカオGPウィナーの称号は今も十分な影響力があると言えるでしょう。


絶対王者・ロゼンクヴィストが大本命

本命は昨年のマカオGPウィナーにして、今年のFIA F3で33戦中13勝しチャンピオンに輝いた、スウェーデン人のフェリックス・ロゼンクヴィストです。スタート直後のリスボア・コーナーで何か起こらない限り、十中八九彼が勝つでしょう。

公式予選1回目でも、彼は2位に0.8秒差をつけています。

F3マカオ:Q1で関口7番手。ロゼンクビスト暫定PP – AUTOSPORT web

ただし2位以下は予想がつきません。今年のFIA F3ランキング2位のアントニオ・ジョビィナッツィや、同3位のジェイク・デニスなどの有力選手はいますが、予選上位につけているドライバーの中にはFIA F3のランキング中〜下位勢が多く、普段の実力を発揮できていない選手が多いように思えるからです。

日本勢はどうか?

上記リンクにもあるように、関口雄飛が1人気を吐いています。あとはヨーロッパでレースをしている金丸悠も健闘しています。

しかし今年の全日本F3王者ニック・キャシディと同2位・山下健太を擁するトムス勢は、精彩を欠いています。といっても、さして驚きはありません。最近はトムス勢のマカオでの苦戦が恒例行事になっているからです。

全日本F3で「トムスはマシンの性能差で勝っているだけだ」などと言われて久しいですが、そう言われても仕方がないのではないでしょうか。